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「Rちゃんは、ピアノ辞めたいの?」
「Rは、どっちでもいいけど
おかあさんがもうやめなさいって」
「それはどうしてかな?」
「Rが練習しないからだって」
確かに5年近くレッスンしてきたが
気分にムラがあり
弾きたくないと言っては
ぷーとふくれて
弾けない、できないと言っては
ぷいっとする。
甘えん坊で、我が強いが
自己主張できることはいいなと感じてた。
でもこのまま辞めてしまうのは
惜しい気がして
「Rちゃん、先生と一緒に
お母さんにお願いしない?」
私はRちゃんのお母様に
今まで辛抱強く
レッスンに連れてきていただき
感謝していることを伝え
もう少し私に任せて欲しいと
お願いした。
多分、お家でも
「練習しなさい!」の連呼で
親子バトルもたくさんあっただろう。
親も疲れるし、時間もお金も
たくさんかけて何もならないと、
無駄だとばっさり切ってしまう。
Rちゃんに何かを感じたのは、
弾けると楽しいと喜び
何より私との会話のキャッチボールが
できることだった。
続けることにはなったが
教材を一冊にしぼり
たとえ練習できなくても
レッスンの中で練習して
花マルになるレベルにした。
そんな彼女も
4年生になったある日。
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