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よい加減

近頃、素直に他人を信用しては
いけませんと
注意喚起しています。

高齢者はもちろん、
集合住宅での挨拶まで

でも、子どもは
素直にすくすくと育ってほしいと
望みます。

ある時、
「どうやら、おとなの言ってることは
ぜんぶ本当じゃないらしい」
と気がつきます。
「先生や親の言ってることは
本当なのか?」


素直に従うことが
(心の中で、反対のことを考えていても)
得策と思って
自分の考えを奥にしまい込み
うなずいている子どもがいます。

自分の思いを
伝える技術が幼くて
素直に従えない子どももいます。

子どもが考えてるとき
とても時間がかかります。
急かされている時など
考えないで、従ってしまいたくなります。


どんどんしまい込むと
こんがらがった糸みたいになって
ほぐすことも
うまく直すことも
糸を取り出すことも
面倒になってゆきます。
私にもよくあります。
「面倒くさい」


ふだんレッスンに来ている
小学高学年や中学生は
時たま、こんな風に見えます。


でも、こういう時
子どもたちに
考えるチャンスがやってきたと
思うことにしてます。


知識を吸収するときは
素直に
立ち止まっているときは
じっくり考えて

「考える時間」を作るのは
忙しい現代には難しいのかも
しれませんが

「考える癖」をつけると
おとなになったとき
よい加減で、仕事をしたり
よい加減で、人間関係を築けたり
よい加減で、休息したり

考えることは
決してラクではないけど
自分の身を守ることもできる。

今年は
イイカゲンではなく
よい加減で、うまく過ごすことが
目標です。