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え?バッハは音読?!

平均律第1巻の1番プレリュード

今日は、中学生のMちゃんが

最後にやってきました。
Mちゃんは、マイペースでコツコツ
弾いています。
ワークは譜読みワークを使い
音符が細かく難しいですが
「ハ、二、ホ…」の日本音名でも
読んでいます。
そして、シャープの嬰(えい)と
フラットの変(へん)の勉強もしました。
ピアノは、テクニックの本を終えたので
易しい目のチェルニーを抜粋した教本を
使うことにしました。
 
曲は、好きな曲を弾いています。
今回は、バッハのプレリュードを
選びました。
目的は、ワークで培った読み書きから
実践編として譜読みすることです。
 
譜読みの教材として使うけれど
シンプルな動きながら、
五声が豊かで音楽的なので
きっと気に入ってくれると思います。
バッハ:平均律クラヴィーア集第1巻1番プレリュード

一緒に楽譜を眺めます。

16分音符にたじろぎますが
まず、左手を読み弾きます。
わりと簡単に弾けたので
連弾したり、ユニゾンにしたり
左手部位の音を堪能します。
さあ、右手!
和音がバラバラ(分散和音といいます)に
なっているのを理解します。
そして、一小節まるまる同じだよ
いっぺん(和音)とバラバラ(分散和音)を
交互に弾いてみようと
練習し始めました。
私はというと、マウスのポインターの如く
ゆび指しで次の小節へ目が向くように
タイミングを掴む助けを出します。
 
「コツは少し先を見るといいよ」
「オンドクみたい!」
確かにおんどくみたいですが…
 
「どうしてオンドクみたいなの?」
「先を見るから」
「学校の先生に教わったの?」
「はい!」
 
聞けば、彼女が小4の時
担任の先生が
「音読のコツは先を見ること」と
教えてくれたそうです。
 
ヘェ〜と感心しましたが
どの先生も言われることなのに
なぜ、小4の担任の先生なのか?
 
「どうして、その先生の言ったこと
覚えているの?」
「その先生のこと、大好きだったんです」
 
なんだかそんな風に、
子どもの心に残る先生って素敵だなと
思いながら、プレリュードを弾きました。