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弦楽器という認識

もっと近づくために

「ピアノは、弦楽器で、打楽器で、
鍵盤が付いている楽器です」

こんな説明をすることは、
いつものことです。
レッスンに来る生徒さんや
ピアノを紹介する時に、
中味を覗いてもらったりしています。

でも、本当に私は弦楽器を意識して
いただろうか?

意識しなくてもピアノは音が出るし
何よりやることがたくさんで、

狭いレンジで、僅かな差異を
ことばにしたり、伝えたり、
感じたり、こだわればこだわるほど
難しいです。

で、昨日のプライベートレッスン。

もちろん、モーツァルトのトリオ、

第2楽章を聞いていただきました。
考えることが多いのです。
「同時に動く」とか、弦楽器とか。
 
レッスンでは、最初に私だけ
ピアノパートを弾いていましたが、
 
途中、先生が弦楽器パートを
ピアノで加わると
ピアノで弾いているはずなのに
音が「弦楽器」なのです。
 
思わず、興奮を心にしまい込み
動揺すると脱落するので
真剣に楽譜を見ながら
(あ〜こういうことなんだ)と
実感しました。
 
そうそう、よくソロでも
「ココ、木管よね〜」
「オケをイメージして」とか
言われるのは、わかるし
要求も理解できるのです。
 
でも、アンサンブルピアノパートを
レッスンしている最中に
弦楽器が聞こえると
理解をはるかに超え、心を持っていかれます。
 
終止音も最後の最後まで
ひたすら弦楽器です。
二楽章は、「耳」で聞いて練習します。
 
だから、恐れ多くも、弦楽器の仲間に
ピアノも加らせてください!