合唱伴奏で得たもの〜正しい努力の仕方

先週、中学校の合唱祭が終わりました。

私は都合がつかず
演奏を聴けなかったので
その夜、生徒さんの様子を
お母様にお聞きしました。

合唱は
学年毎に決められた課題曲と
クラスで選んだ自由曲の
二曲を歌います。

指揮者は各クラスに一名

伴奏者は
課題曲&自由曲の二曲を
単独で弾くクラスと

課題曲と自由曲を
それぞれ一名ずつ弾くクラス
とさまざまです。

☆ちゃんは「課題曲」を弾きます。

私は、☆ちゃんがステージに立ち
しっかりクラスに貢献しながら、
最後まで「弾ききること」を
願っていました。

お母様の感想は
「課題曲が何回も演奏される中
やはりテンポの崩れ、
間奏のあやふやな場面があり
他クラスの上手さを感じてしまいました」

しかし、お母様は
☆ちゃんをしっかり見つめています。

自分自身で伴奏を
やると決めてから
毎日練習をしてきたこと

わからないところは
自ら先生に質問し、
友だちからもアドバイスをもらい
工夫をしてきたこと

そんな☆ちゃんを褒めてあげたいと
お母様は言いました。

週が明けて
☆ちゃんがレッスンにやってきました。

「合唱はどうだったかな?」
「うん、伴奏ちょっと駄目だった」

「歌は?合唱はどうだったの?」
「賞は取れなかった」

「それは残念だったね。
でも、夏休みから伴奏を
毎日一生懸命取り組んできて
☆ちゃんはクラスのために
努力してきたんだよ。
賞は、おまけ。
みんな☆ちゃんに感謝してると思うし
最後まで頑張って良かったね」


☆ちゃんの最大限の努力の結果は
心なしかさわやかに見えました。

「やるだけやった人」にだけ
感じる清々しい気持ち。

また今日から、いつものテキスト
私のアドバイスに真剣でした。
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合唱伴奏、いよいよ本番!

中学校の合唱祭伴奏をする
1年生と2年生の生徒さんが
昨日、レッスンにやってきました。

今週末には本番なので
私にできる事は、
「悩みを聞く」事です。

学校での体育館練習の様子を
詳しく聞きました。

1年生のNちゃんは
「家で練習していたら、
間奏の部分がうまく弾けなくなっちゃった」

「それでは、一緒に原因を見つけよう!」

右手の、2つの音をいっぺんに
しかも連続して弾く部分が
もつれてしまいます。

黒鍵も混ざっているので
頑張ってしまい、
固くなっています。

「レドシラ〜」
階名で、何度も言ってみました。

歌ってみると
早口言葉みたいに早くないし
何だか弾けそうな早さです。

何度か繰り返して、コツをつかみ
2年生のSちゃんに
伴奏を聴いてもらいました。

「テンポが安定していて、
左手がしっかり聴こえます」
と感想を言ってもらいました。

交代して、
2年生のSちゃんが伴奏を弾き、
1年生のNちゃんに
聴いてもらいました。

「とても響いて聴こえます」

この伴奏は、歌と共に盛り上がり
ペダルを多用しながら
壮大なイメージを表現します。

ふたりとも、
的確に2人の「良いところ」が聴けて
とても嬉しくなりました。

2年生のSちゃんの悩みは
弾けてないような、弾けてるような?

何だか心の中がざわざわしている
落ち着かない様子です。

ゆっくりお話をして
これからピークがくるから、
イントロだけ毎日10回は弾こうと
提案しました。

ふたりとも、貴重な時間を
伴奏の練習に割いて
夏休みから頑張ってきました。

さあ!本番!
頑張ってね!



















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21番目に好きなひと

「あのね、せんせい」


レッスンにやって来ると
今日の出来事を聞かせてくれる。

「私の好きなひと、
何人いるでしょう?」

Aちゃんは、小学2年生。

「5人くらいかなぁ?」

「残念でした!29にんで〜す!」

会話をしながら
今日のワークブックをチェック。

「クラスにね、29にんいるの」

「全員なんだ?」

「そう。それでね、
今日席替えしたんだ」

「へぇ。好きなひとのおとなり?」

「うん。21番目に好きなひと」


大人からすると、
明らかに29人中21番目だと
好きではない方の部類で、
 
好きというより
嫌いというくくりをしてしまう。


「嫌い」という決めつけで
そこに置いてしまうと

小さな「好き」なところを
見つけるのに、ため息が出そうだ。


今度、レッスンで
21番目の曲に出会ったら、
21番目の好きな曲にしてあげよう。

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「おさらい会」の感想をいただきました

先日の「おさらい会」で
参加された生徒さんや
保護者の皆さまからいただいた
ご意見やご感想を
紹介いたします。

Sさま
「こんな感じの
小さなホールの発表会の方が
子どもたちのふだんの様子が
よくわかって良かったです」

Kさま
「初めは緊張していたようですが
アットホームな雰囲気の中で
弾くことができ、
とても和やかなひと時でした。
ピアノだけでなく、
お手伝いなど人前に出る機会を
作ってくださり
ありがとうございました。

連弾、レクチャーは
Eテレで見たことのあるような
公開レッスンのようで
楽しかったです!」

Nさん
「あまり緊張せずに
楽しく弾けて良かったです。
このおさらい会で
合唱祭のリハーサルができて良かったです。
少し間違えてしまったので
合唱祭のときには
完ぺきに弾けるようにしたいです!」

Mさん
「Merry Fullerene(メリーフラーレン)が
すてきでした。
すごい発表会で、上手にひけました」


嬉しいメッセージ、
ありがとうございます!







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ベレンスで「おさらい会」

10月最初の日曜日

川越市のあけぼのホールをお借りして

「おさらい会」を催しました。

 

今回は、少人数のため

ステージでの演奏ではなく

響きの良いお部屋を借り

普段のありのままのレッスンの成果を

披露することにしました。

 

 

演奏の他に、クイズコーナー、おやつ作り

ミニコンサート、抽選会と盛りだくさん。

 

グランドピアノを正面にして

丸テーブルと椅子を並べると

カフェのようになりました。

 

前半は、すべてベレンスという作曲家の作品

「旋律的小練習曲」Op.62

という連弾曲を生徒さん全員で

プリモという旋律のパートを

弾いていきます。

 

今回の目標は「響きを聴こう」

 

瑞々しいこのベレンスの曲集は

旋律が、「ドレミファソ」と5本の指で

弾けること。

左右とも同じ音を弾くので、

音符を読むのが易しいこと。

 

シンプルなメロディーに

生徒さんはピアノの音に集中して

まるで歌を歌うように演奏しています。

 

伴奏のセコンドは厚みがあり音楽的で、

メロディーを美しく歌わせる

味わい深いものばかりで

 

ピアノの初歩者にとって

音楽を奏でる感覚を引き出す魅力があります。

 

教室の中では

ふたりで「うっとり」浸れる至福の時間を


今日は

ちょっぴりトークを交えて

保護者の皆様に聴いていただきました。

 

 

 ピアノに関係するクイズコーナー

ピアノにまつわるお話をさせていただき

休憩の後は

ソロの演奏です。

 

今レッスンで取り組んでいる曲や

学校の合唱祭の伴奏

試験のための試演など

 

普段の曲に真剣な表情が

一段と大人びて見えます。

弾き終わるとにっこり笑って、

あるいは、はにかみながら

拍手をして迎える

ご家族やお友達の座ってるテーブルへ

戻っていく姿は

 

いつものホールと違い

あたたかな気持ちになって

授業参観を思い出しました。

 

緊張感が解けた後

みんなで「プリンパフェ」のおやつを作り

お茶を飲みながら

本日ゲストMerry Fullerene

(メリーフラーレン)のお二人による

「歌とピアノの四季」

ミニコンサートを楽しみました。

彼女達は、オリジナル楽曲の他に

スタンダードジャズや童謡などを

自由な表現で演奏します。

 

途中で、アレンジってなに?アドリブって?

会場リクエストに応じて

「かえるのうた」をもとにレクチャー。

そして、実際に音楽が変身する

即興演奏をしていただきました。

 

最後は、ルーレットアプリで抽選会!

 

あっという間の2時間半でした!

 

       

 

 

 

 

 

 

 

 

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