昨日は、ピアノの調律でした。
年に一度、調律をして
一年を締めくくります。
ピアノの調律をするために
ピアノまわりを
整理することになるので
一石二鳥です。
増えていく楽譜
コピー譜に、資料、本
悩ましいものに
たくさん囲まれています。
調律師さんを待つ間
久しぶりにピアノの蓋を開けて
練習してみました。
ホールのような響きと余韻で
ちょっと嬉しくなりました。
ピアノは
リビングの一角のデッドスペースに
すっぽりと設置してあるせいか
譜面台を立てていても
音が、全部自分に向かってきます。
響きを独り占めしているような
気分です。
ペダルは要らないし
倍音まで聞こえます。
調律は、グランドピアノだと
年に1、2回。
アップライトピアノでも
年に1回は必要です。
ピアノのパーツの精度は
100分の1だとききました。
そんな部品が
たくさん使われているのに
放置だとかわいそうです。
しばらくピアノのメンテをしてない
いただいたピアノがそのまま
ママが子どもの頃使っていた
そんな状況でしたら
ピアノを見てもらいましょう。
「どのくらい費用がかかるか?」
気になると思いますが
調律師さんのお話だと
見積もりをしていただけるそうです。
その上で相談して、
調律しますとのこと。
残念なのは、
調律が修理に変わってしまうことだそうです。
また、「カビ」も大敵だと
教えていただきました。
年初めのレッスンでは
生徒のみなさん
気持ちよく弾いてくださいね。
昨日、レッスンにいらした
大人の生徒さんは
親子レッスンなのです。
毎回、かわいいIチャンと
レッスンにやってきます。
ママのレッスンのときは
ひとり遊びをして
待てるようになりました。
今日は、スケッチブックと
いろえんぴつを抱えて
何を描こうかな?と
やる気まんまんです。
少し飽きてきたら、
すかさず
ママと交代して
Iチャンのレッスンをします。
「お返事」「お歌」に加えて
いろえんぴつを持てるようになったので
今度から、テキストを使います。
今日は、大人、中高生のレッスンでした。
大人のAちゃんは、
ワーキングマザー。
小学生の頃から通ってきて
のんびり、じっくり、細く、長く
続けている趣味のピアノです。
レッスンのメインは
譜読みワークと
チェルニーの抜粋本
これは、私の方針ですが
趣味でやりたいAちゃんが
どうしても弾きたい曲を一曲
時間がかかっても
やり遂げたいそうです。
いっぺんに幾つもの事を
やらなければならないピアノは
Aちゃんにとって難しい局面が
たくさんありました。
譜読みがスムーズにいかなかったり
苦労が多かった子ども時代でしたが
決して諦めず
コツコツと少しずつ積み上げて
モノにしています。
大人になって
これからも続けていくため
使える時間を
有効に練習できて
レベルアップするため
譜読みワークを使ってます。
ワークは、
予習しないことにしてます。
家で読んだり書いたりすると
覚えてしまうので
音読みタイムトライアルをしたら、
仕上げに音書きの宿題を出します。
単純に淡々と読むだけです。
チェルニーは、少し簡単で
短くした曲の抜粋本を使用してます。
譜読みを助けるための
ショートバージョンです。
視覚的に譜割りも
身に付けてほしいと思ってます。
大人になってからの
ピアノレッスンのメリットは
理解力が高いこと
経験値が増えて
いろいろな事柄を
同時にこなす能力が上がること
自己流でピアノを弾くより
どうしたら、より良い時間を使えるか
ということを
一緒に考えています。
レッスンは、
来週の火曜日までですが
ほとんどの生徒さんは
今週で終わりました。
冬休みに入り
私ものんびり過ごしてます。
今日はクリスマスイブ。
生徒のみなさんに
「プレゼントは何をお願いしたの?」
と聞いてみたところ
ゲームのソフトが人気なようです。
そのほかに、お人形や
自分専用のキャリーバッグ
洋服、などなど。
大きな楽しみは
お誕生日とクリスマスが
メインなようす。
子どもたちは
日常に、レッスンの時間に
小さな楽しみを
見つけて喜ぶ天才です。
ごはんのおかず、ペン、
あやとりの紐、
そしてご褒美シール。
シールを集めると、
Rちゃんいわく「すてきなプレゼント」
小金を出せば買える
ちょっとした小物ですが
自分で「決めて」「選ぶ」事が
すてきなようです。
ピアノって、
自分で決めることがたくさんある。
どっちがいい?
どっちが好み?
どう弾きたい?
演奏している時は
瞬間瞬間で
即時に決めていかないと
演奏が止まってしまう。
考えていないように見えても
ちゃんと反応して
判断している。
教わる一方通行でも
言われたままでも
考えて
最後に自分で決めて弾くのが
ピアノだ。
Rちゃんは、ちゃんと自分で決めてきた。
そして向き合ってきた。
だから、ぜったい大丈夫。
幼い頃から、見守ってくれたご両親。
不思議なことに
子どもを見ていると
親御さんが透けて見える。
そして、選択した道を
歩いていけるように
最後まで見届けていくからね。
「またピアノを教えてください!」
高2の夏休みからレッスンを再開した。
部活は、来年の夏まで続く
運動部のマネージャー。
希望大学は、幼児教育。
保育士は、小さい頃からRちゃんの夢だった。
中学の時の職場体験学習でも
保育園へ行き
「小さい子はかわいい!」と
嬉しそうだった。
受験科目に、ピアノと歌がある。
例年の要項を調べると任意の曲で
レベルは、ブルグミュラー25練習曲ぐらい
と考えて良さそうだが
歌は選択曲からだった。
ピアノのレベル的には問題ない。
しかし、抜粋でしかやらなかった
ブルグミュラーを練習曲代わりに
最初から弾き、エチュードはカット。
その分、コンコーネを伴奏しながら
歌うことにした。
3年生になって受験曲を決め
器楽専攻とは違うので
ゆとりを持ってレッスンしていた。
レッスンの合間に
「何で保育士になりたいの?」
「保育士だったら、短大でも資格取れるし
一足早く現場で経験積めるよ」
「保育士は、やり甲斐はあるけど
収入に見合わない大変な仕事」
などなど
意地の悪い質問にも揺るがず
目的のために大学を目指して
努力するRちゃんを
全力でサポートしようと
毎回心に誓った。
Rちゃんが中学生になると
益々ピアノに意欲が出た。
合唱伴奏は、すべてひとりで引き受けて
学校でリーダーシップも
発揮するようになった。
勉強や部活にも努力をし
忙しく過ごしていても
休まずレッスンに通ってくる。
中学生になる生徒さんには
定期テスト前はレッスンを休みにし
ピアノの優先順位を下げるように
工夫したり、言い聞かせたりする。
受験生になった夏休みには
登山をするようなリュックを背負い
お弁当を二つ持ち
部活に行き、
ピアノのレッスンを受け、塾に行く。
その情熱と根性に頭が下がる一方
体調を崩さないか心配した。
やがて、部活を引退し
秋の合唱祭の伴奏も無事終わると
レッスンをお休みにして
高校受験に全力を向けた。
春になると新しい環境に飛び込み
そしてピアノはひとまず卒業になった。
元気にやってるかな?
と、時折思い出だしていたある日
Rちゃんからメールをもらった。
「先生!この曲を教えてください!」
ある日
4年生のRちゃんは、
学校の合唱伴奏を持ってきた。
音楽専科の先生に
伴奏を頼まれたそうだ。
丁寧な言葉遣いで
教えて欲しいとリクエストしてきた。
私は、楽譜を見て
「まず、弾けるかどうか
一緒に音符を読んでみよう」
と声をかけた。
今まで記憶にないくらい
真剣な眼差しで、集中している。
「伴奏は、クラスのみんなが
Rちゃんを頼りにしているよ。
止まったり、速くなったり、遅くなったり
できないって投げ出したりできないよ。
もちろん、毎日練習もしなきゃ」
「できる?」
間髪入れず、できると返事をする。
私は、内心小躍りをした。
Rちゃんのハートに火がついたのだ。
それをきっかけに
今まで停滞気味のピアノの進度に
加速がついた。
アドバイスを素直に耳を傾け
そして、楽しそうにピアノを弾く。
弾いてみたい曲がたくさん増え
自ら楽譜を見つけたりしてくる。
6年生の時に
発表会の連弾曲を相談した。
発表会では、生徒さんの弾きたい
ソロ曲をクラシックから一曲と
何でもありの連弾曲を
一曲ないし二曲弾くことになっている。
初めての参加では、
生徒さんがプリモ(第一パート)で
私がセコンドを弾くが
2回目ぐらいからは、
生徒さん同志の連弾に任せ、
合わせレッスンでは
なるべく口出ししない。
パートナーは、練習環境を考慮して
兄弟姉妹同志、同学年、お友だち同志
レッスン時間が前後している同志
親子、園児と中学生の年の差レッスン生もあった。
Rちゃんは同学年の子と
一緒に弾くことにした。
「アンパンマンマーチ」が弾きたいな!」
3人で相談して決めたので
私は早速弾きやすいように移調をし
連弾用にアレンジした。
6年生の二人を見ていると
相手を譲り合ったり
良いところを褒め合ったり
出来ないところを解決したり
そばで聴いている私は
とても満ち足りた気分だった。
大好きな作詞の「やなせたかし」さんの
歌が心の中に響いた。
「Rちゃんは、ピアノ辞めたいの?」
「Rは、どっちでもいいけど
おかあさんがもうやめなさいって」
「それはどうしてかな?」
「Rが練習しないからだって」
確かに5年近くレッスンしてきたが
気分にムラがあり
弾きたくないと言っては
ぷーとふくれて
弾けない、できないと言っては
ぷいっとする。
甘えん坊で、我が強いが
自己主張できることはいいなと感じてた。
でもこのまま辞めてしまうのは
惜しい気がして
「Rちゃん、先生と一緒に
お母さんにお願いしない?」
私はRちゃんのお母様に
今まで辛抱強く
レッスンに連れてきていただき
感謝していることを伝え
もう少し私に任せて欲しいと
お願いした。
多分、お家でも
「練習しなさい!」の連呼で
親子バトルもたくさんあっただろう。
親も疲れるし、時間もお金も
たくさんかけて何もならないと、
無駄だとばっさり切ってしまう。
Rちゃんに何かを感じたのは、
弾けると楽しいと喜び
何より私との会話のキャッチボールが
できることだった。
続けることにはなったが
教材を一冊にしぼり
たとえ練習できなくても
レッスンの中で練習して
花マルになるレベルにした。
そんな彼女も
4年生になったある日。
Rちゃんは受験生。
昨日まで、ピアノと歌を
頑張ってきた。
保育士になるのが夢で
そのために、幼児教育のある大学を
志望している。
初めての出会いは、
4歳になる前の年少さんで
緊張した面持ちで
お母さんのうしろから
私を見つめていた。
「いっしょにピアノで遊ばない?」
まだまだ「ピアノレッスン」という
自覚がない時は
楽しいことしようか?と
遊びのお誘いをして導入する。
仲よくなればなるほど
Rちゃんは、自分らしく振舞った。
楽しい時は楽しく
つまらない時は不貞腐れ
気分がのらないと、ぬいぐるみに抱きつく。
小学校にあがると
練習できない、弾けない、焦れて
面白くないという
悪循環に陥った。
そして、小2の時
「ピアノ辞めます」と言ってきた。
今日は、山本美芽先生が主催されている
ライティングセミナーのお仲間と
忘年会でした。
新宿の見晴らしの良いテーブルで
ランチです。
本当に魅力的な先生方ばかりで
色々な情報をいただきました。
特に、リトミックに精通している先生や
非定型発達など、子どもの特性をふまえた
レッスンをされてる先生方から
お話を伺いました。
おもに幼児対象となる
リトミックは
私の身近にある「認知症」「介護」の方々を
サポートするシニアリトミックという
可能性を含んでいるので
これから視野に入れていきたいと
感じました。