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考えるレッスン

うまくなるコツ

先日、プライベートレッスンがありました。

いつものように
チェルニー100番、
バッハインヴェンション、
これらはレッスンの定番で
やり直しピアノです。
レッスンを受け始めて
子どもの頃
何を考えて弾いていたのか
先生からどんなアドバイスを
頂いたのか?
思い出せないので、
辛うじて楽譜の走り書きに
目をやります。
でも、書き込みは少なく
次々と、淡々と曲を進んでいったのでしょう。
今は、やり直しが楽しく
何より「考えて」ピアノを弾いています。
「考える」ことは基本です。
長い間、ひとりで取り組んできたので
どうしたら弾けるだろうと
考えるクセがついています。
 
 
チェルニー100番の簡単な練習曲でも
間違えないで弾けたらおしまい
ではなく
美しく、音楽的に
 
感覚を研ぎ澄ますと
見えてくる世界があって
「あ〜自分と向き合っている」
「対話をしている」と
思えてくるのです。
 
 
忙しく過ごして、気がついたら
自分のことは二の次で
 
無限にあると錯覚していた時間には
限りがあることに愕然とし
 
残りの時間を
弾きたかった曲に費やす方が
いいのかもしれない。
 
でも、丁寧に曲をみていたら
これで充実している自分があります。
 
インヴェンションは、
喜んで弾いていた覚えがあるので
習った順に持っていってるのですが
 
「やりたいことは、わかるんだけど…」
と、言われ気がつきました。
 
単によどみなく
単に弾くことに囚われ
まんべんなく聞くことを
忘れていました。
 
右手だけをツボ弾き(拍の頭だけを弾く)
                        ↑
             私が名付けました。
さらに、右手を左右で分担して弾きます。
左手も同様にして弾き
拍だけを歌いながら弾いたり
両手にする時も
歌いながら、拍頭だけ両手、など
いろいろなアプローチを試します。
 
 
そうすると、自然に音がまんべんなく聞こえてきます。
 
 
こうやって自分を通して
問題点を探し、練習方法を考え
レッスンを受けることは
自分はもとより
生徒さんに還元できると思っています。