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50回のステージ

思い通りに弾くには

今日は、プライベートレッスンで

八王子まで出かけました。
先日のステップに参加し
一区切りをしたので
その感想と先生のお話を聞いて
とても印象に残ったことがありました。
「思い通りに弾けるのは
本番が50回を過ぎたころから」
先生のお知り合いの
とあるピアノ愛好者で
ピティナのステップを100回以上
参加されている方が
おっしゃった言葉だそうです。
その時間と労力と信念に
尊敬できると瞬時に理解しましたが
それと同時に
私もそんな目標を持ってみたいと
心を動かされました。
多分14、5年前の私でしたら
「へんなプライド」に邪魔され
ちゃんと弾かなきゃ
ステージに出れないとか
失敗が怖くて
暗譜で演奏できないとか
ムリ、無理、ムリ、無理と諦め
 
見て弾くならできる?
連弾なら大丈夫かな?と
人前で弾くことに躊躇していたのです。
 
伴奏や気楽な演奏は
ちょこちょこやっていたのですが
 
 
ある病気をきっかけに
一切弾くこと聞くことが苦痛になり
もうピアノを辞めてしまうところまでいきました。
 
しかし、そんな苦しい時期を越えると
少しずつ弾けるようになり
 
たとえ小さな練習曲でも
楽しく思えるようになりました。
下手でも楽しいし
間違えても楽しい。
 
 
考えてみれば、
私が指導者という立場でも
ピアノ好きなオバチャンでも
 
鍵盤を前にステージで弾くことは
うまくいけば最高だし
失敗してグダグダになったら
がっかりするのです。
 
 
つまり、どんな立場でも
ピアノを弾く想いは同じで
 
ピアノ好きなオバチャンだからといって
成功ミラクル、失敗当然、
 
先生だからといって
成功当然、失敗許さない、みたいな
 
わけのわからない固定概念と
へんなプライドは捨てました。
 
 
あと何年、弾けるのでしょう?
あと何曲、取り組めるのでしょう?
 
真摯にピアノを弾くだけで
私は楽しい。
もっと早く気付くべきだったと思います。
でもこれだけ生きてこなければ
気がつかなかったこともあります。
 
解が得られる歳に
なったのだろうかと
時々感じます。