教室ブログ~Key Note~

体験レッスンへ来てくれたかわいい女の子

もうすぐいちねんせい!

今日は、初めてお会いするKちゃんを待っていました。

 

 

お母さまと何度かメールのやり取りをし

会える日を心待ちにしていました。

 

 

玄関で出迎えると、

にこにこしながら車から飛び出て

すぐに仲良しになれる予感がしました。

 

 

はにかみながら、お名前を教えてくれたあと

すぐにピアノの方へ誘いました。

 

 

もうすぐ1年生ということなので

小学校で使う音楽の教科書を

いっしょに見ながらお話をしました。

 

 

歌が好きだというだけあって

挿絵の中に隠れている「うた」を

ぜんぶ知っていました。

 

「すごいね!」

 

それから、ピアノのクイズをして

黒鍵や白鍵の音を出してみたり

ピアノの中をのぞいてみたり。

鍵盤を押すと、どこが動くのか

高い音や低い音を試してみました。

 

 

「ど」の場所の探し方を覚えて

曲を弾いてみました。

 

 

えんぴつのおしごとは

「ど」「れ」「み」をまず読んでみました。

とてもよく読めたので

色ぬりをして、場所の定着をはかります。

 

 

調子よく読めて、きれいに色もぬれたので

順調にすすめそうです。

 

お話しも、とてもよくできました。

好きな色、お気に入りのぬいぐるみ、

いつもお家でやっていること。

 

会話も考えを言えたり、説明ができたり

もうすでに小学生のようにしっかりしています。

 

 

さらさらした髪の毛に

澄んだ瞳が

まっすぐこちらを見てくれるので

まっさらな心に

応えたいと身が引き締まります。

 

 

一瞬一瞬が新しい出会いで

一言一言が栄養となり

一音一音がこころに残るよう

 

来週から、いっしょにがんばりましょうね!

 

 

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出会いとわかれの季節

成長するために

先日は中学校の卒業式でした。

今週は、小学校も卒業式を迎え
著しく成長した
眩しいばかりの子どもたちも
新しい環境や出会いに
ワクワクしている気持ちが
伝わります。
中学生は、
毎週細かく様子を見ていると
難しい年頃でも
しっかり「自分のあたま」で考え
意見を持つことができているので
すばらしいなぁと
感じることがしばしばあります。
「大きくなったら何になりたい?」
小学校高学年になって、
まだまだやわらかい感性に問いかけると
いっぱい夢が出てきます。
こつこつとあきらめないで続ける心
どうか、目の前のことをひとつひとつ
努力していく力が身についたらと
思っています。
 
その中のごく一時期
ピアノに向き合ったのち
そして、おとなになって
 
仕事の合間に
子育ての合間に
介護の合間に
ピアノを弾くことや音楽を
趣味や生きがいにしているとき
そっとピアノのレッスンを思い出して
くれたらいいなと思っています。
「人生100年」と言われるようになり
勉強し、働き、
子どもを育て上げても
まだまだ時間を享受できる
可能性がある時代なのです。
没頭できる時間は
学生時代だけと決めないで
どうか長い時間の中で楽しむスキルを
身に付けて
はばたいてほしいと
願っています。
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作曲は、幾つになってもできる

第22回TIAA全日本作曲家コンクールの入賞者披露演奏会

今日は、いつもピアノ教室のイベントで

協力をしてくださる長谷川千夏さんの

入賞者コンサートへ

東京のムーブ町屋ムーブホールまで行ってきました。

 

 

 このコンクールの参加資格は、

国籍、年齢、経歴等一切問わず

入賞した暁には、賞金のほか

コンサートの開催やCD化できる権利があります。

 

コンクールの年齢制限がないためか、

若い学生の方より年齢が高い方も多くみられ

作曲という活動は、幾つになってもできる

創作活動だなとあらためて感じました。

 

 

 

優秀な作品は、奥深く

多彩な色がちりばめられていて

想像力をかきたてられます。

 

 

特に台湾の方のトリオ作品は現代曲なのですが、

人の声、街の喧騒、色々と想像できて

おもしろいと思いました。

 

 

 

 

入賞された方のスピーチで

「人生で心残りがあることは、作曲をしたくても

できなかったこと。

これから残りの時間を作曲に費やす」

 

 

「人生二毛作」は私の理想でもあるのですが

毎日雑事に追われ、疲れて、

できないと嘆くばかり。

そんな私に元気を貰った気がしました。

 

作曲の長谷川千夏さんとピアニストの深堀聖和さん。ヨガの曲に合わせたお衣裳
作曲の長谷川千夏さんとピアニストの深堀聖和さん。ヨガの曲に合わせたお衣裳
中央の森田いづみさん。自作曲をご自身で演奏。作曲とピアノのダブルキャリア
中央の森田いづみさん。自作曲をご自身で演奏。作曲とピアノのダブルキャリア
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心に響く

音楽に向き合うすがた

先日、とある中学校へ合唱祭に行きました。

 

大きなホールでたくさんのお客さまが

聞きにいらしていました。

 

 

その学校は、特別支援級があり

そのクラスの生徒さんも演奏するので

とても楽しみにしていました。

 

 

支援級のクラスは、合奏をすることになっており

観客が出払った休憩時間に

様々な楽器をセッティングして

生徒さんは忙しく準備しています。

音楽担当の先生も、ピアノの前に座り

リハーサルを始めました。

 

 

客席には、ほとんど人はおらず

外へ出なかった私は一部始終を見ていました。

 

先生のピアノで、イントロが導かれると

琴やハンドベルのメロディーが流れ

私は、興味を惹かれて

生徒さんの演奏に耳を傾けました。

 

少数精鋭という雰囲気の彼ら彼女らは

持ち場の責任者というような

真摯な面持で演奏しています。

 

どの顔も一生懸命で、

そして努力をして

この場に臨んだことが伺えます。

 

次第に引き込まれ、

心のこもった音楽が私に届きます。

 

温かい気持ちが流れ

誰もいないホールで、しかもリハーサルなのに

思わず拍手をしてしまいました。

 

 

指導の先生は存じ上げないのですが

共感できる素晴らしい先生だと感じました。

 

 

生徒さんたちは

今日という日まで、とても努力し

誠心誠意向き合ってきたのでしょう。

 

 

普通級の生徒さんは、

クラスごとの合唱ですが

クラスの顔が見えてくるようで

とどのつまり、思いをひとつにして

どれだけ練習努力し、貢献したか

 

 

そのような思いが音楽に現れる

興味深かった演奏会でした。

 

 

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生涯を通して音楽を学ぶ

今週の日曜日に、私が伴奏をしている

「日高混声合唱団」が参加する音楽祭があります。

 

私は、音楽祭の季節だけお邪魔していて

普段はお目にかかれないのですが

 

毎年とても楽しみにしているのです。

 

みなさん、お元気に参加されていてますが

中にはご病気されても

本番には一緒に舞台に立とうと

それこそ、生きる張り合いになっていたり

 

生活の中のうるおいだったり

 

人生の先輩には、

私が追い付けないほどの経験と

生きる知恵をお持ちです。

 

やはり先に生まれた方々は

「先生」であり

学ぶことがいつもあります。

 

音楽は、決して子ども時代だけに学ぶのではなく

生涯を通して学習する

「生涯学習」なんだなとあらためて思います。

 

午後の合唱伴奏を終えて家に帰ると

すぐさま、子どもたちのピアノのレッスンです。

 

今日の最後にやってきたのは、

中学生のMちゃん。

中間テストがあったので

2週間ぶりです。

 

部活は吹奏楽部で、

もうすぐアンサンブルコンテストがあるらしく

それに向けて練習をしているのだとか。

 

マイペースでレッスンしているのですが

内面が、かなりしっかりしてきたと感じています。

 

音楽のよもやま話に

よく耳を傾けてくれて

なるべく彼女の音楽への興味と

知識を入れるように

 

今日は、譜読みのワークが4巻まで終了したので

ワークを「楽典」にグレードアップしました。

 

内容的には、今まで少しずつ

積み上げてきた音楽の知識と

中学校音楽の教科書の内容に準じていますが

 

実は、受験用の問題集を使用しています。

 

このくらいの年齢だと

説明すれば理解が早く

 

「どうしてだと思う?」と、投げかけると

いろいろと答えを模索してくれるのです。

 

また、理解すると

音楽やピアノの興味がさらに増し、

 

知識が「考えること」への助けに

なってくれたらなと思っています。

 

それが、今日の合唱の人生の先輩方の

あるべき姿につながっていると

私は思っています。

 

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オトナっぽい感じ

今日は、いきなり冬のような寒さで
温かいお鍋や飲み物が恋しくなります。

月曜日のレッスンは
二週間ぶりです。

Hちゃんは、
「ハロウィンチャレンジ」に
早々とクリアをして
ご褒美を選んでもらいました。
この中からお菓子を選びます!
この中からお菓子を選びます!
Sちゃんは、
たくさん練習をしてきたらしく
練習シートの色ぬりを確認した後
堂々とピアノを弾きます。

指練(テクニックマスター1)の
目的である「指の形をきれいにする」が
徐々に身に付いてきました。

薬指と小指が自然な形に
まぁるくなっています。
最近の子どもの特徴として
指が驚くほど長いのですが
小枝のように細く
1指、2指、3指はかろうじて
丸くなっても
薬指や小指までは丸くできないで
小指など第二関節まで使って
打鍵しています。

注意深く見守り、
ある程度骨が成長してから
きれいな形を目指します。


Sちゃん、最近ト長調に入ったので
今日は、「調性」について
いろいろ実験しました。
同じ曲を調性を変えて聞かせます。

「好きな調はどれ?」

「これは?」

今度は、ニ長調と変ト長調の聞き比べ。

「どんな感じ?」

黒鍵ばかりの変ト長調。

「オトナっぽい感じ!」

思わず、うまい事言うなぁ!と
楽しいレッスンになりました。


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「荒城の月」の伴奏

レガートを意識する

伴奏のレッスンをしたり、

合唱の伴奏を弾く機会が多い秋の季節。

来月、ステップで

歌曲伴奏にチャレンジします。

 

選んだのは、

滝廉太郎作曲「荒城の月」です。

音楽の教科書にも載っているので

ご存知の方も多いでしょう。

 

 

私は日本歌曲が大好きなうえ

プロの声楽家の方のレクチャーを

受けることができるので

どんなことを聞けるか楽しみです。

 

 

普段、私たちが話している日本語。

 

その日本語の歌というのは、

外国語に比べ独特です。

 

よく言われるのは、

イタリア歌曲、ドイツ歌曲など

同じ声楽曲でも、

日本歌曲は特殊な分野だということ。

 

発語や意味、レガートなど

音楽に日本語を乗せると

難しさは倍増されるのではないかと

思っていました。

 

しかし、日本語という「ことば」を

人一倍大切にする文化に生まれて

 豊かなことばに触れるたび

感動すら覚えます。

 

 

 文字ひとつにも意味があり

ことば自体に想像力を込め

ことばに多様性を持たせ

ことばの抑揚に情感をのせ、

古くは、和歌に始まり、

謡曲として独自の進化していく中に

出会ったのが西洋音楽でした。

 

 

明治の文明開化とともに

西洋の調べに日本語を乗せていく過程は

思考錯誤の連続だったに違いありません。

その中で、「日本語」と「西洋音楽」の融合に

滝廉太郎は、美しく、物悲しく

荒涼とした静寂の中に漂うような調べを歌いました。

 

 

 

先日、多喜先生に

歌曲の伴奏を聞いていただきました。

「荒城の月」 一つの音に一発音の日本語
「荒城の月」 一つの音に一発音の日本語

まず言われたことは、「レガート」

 

日本語の宿命で、

ラップや話し言葉でない限り

ことばがひとつの音に対し、一語なので

常に次に移行する際

メロディーの輪郭を埋めていくように

レガートを意識すること。

 

これは、ピアノという楽器が

減衰していく特徴を持っているがため

ゆっくりした曲は、

レガートに気を配らなくてはなりません。

レガートが宿題です。

イタリア歌曲より「Caro mio ben」音に単語が対応
イタリア歌曲より「Caro mio ben」音に単語が対応

たとえば、外国語の場合、

ド、シ、ラ、ソの中に

credimi  almen,(信じよ 私を せめて)

こんなにたくさん入ってます。

ベッリーニ作曲「優雅な月よ」
ベッリーニ作曲「優雅な月よ」

伴奏するとき、

区切りやブレスを確かめることをしますが

これは呪文のようで、日本人には難しい。

「これは、私の持論なんだけど…」

 

多喜先生が言われたことは

 

「絶対音感の持ち主で、

鍵盤楽器奏者はレガートができない」

 

これを聞いた私は、

ものすごく驚いたと同時に

納得してしまいました。

それは、絶対音感という

「ドレミ」でラべリングできる能力は

一音に対し一対応だからです。

 

確かにドレミで聞き取れる能力は

素晴らしいのですが

「ドレ、ミ」という歌なのか

「ド、レミ」という歌なのか

「ド、レ、ミ」という

ばらばらになった音では

音がわかっても、歌がありません。

 

階名唱の強要は、

音感のトレーニング程度に

とどめておくべきで

すべてのフレーズは「うた」であって

決して「ドレミ」と言ってるわけでないのです。

 

 

衝撃をうけたまま、家に帰り

娘にレッスンの話をすると

当然という顔をされてしまいました。

歌の基本は、声と息がミックスされた

レガートであり

また、早いパッセージなどは

 

「いちいち階名なんかで歌わないよ」

 

娘の話も納得がいきます。

 

「そいえば、以前伴奏者で

絶対音感の子がいたんだけど」

 

「移調もすぐできるし、

音の間違いの指摘もずばずばするし」

 

「でもね、重いんだよね。伴奏が」

 

伴奏がきっかけで、

勉強になることばかりです。

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「ハロウィン・チャレンジ!」開催中

先週から、こんなカードをお渡ししています。

 

反応は、さまざまで

 

「なになに?」

 

「これ?やるの?」

 

「え~~?!」

 

「やりたい!」

 

 

10月の末まで、2曲を頑張って

弾いてもらう予定です。

 

レパートリーとして、新しい曲にチャレンジするもよし。

 

今まで弾いた曲をさらってもよし。

 

ステップの曲ももちろんありです。

 

 

伴奏を練習中だったら

それでも構いません。

 

おまけポイントは、

10月最終週に、ハロウィンの仮装とか

ハロウィンらしさを考えてくれたら

スタンプ押します!

 

 

 

もちろん、ごほうびがあるので

ゲットしてくださいね。

 

 

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「ソ」と「ラ」のあいだは?

昨日、レッスンにやってきたNちゃん。

1年生の夏休みが終わって
ぐんぐん成長しています。
うたを歌おう!
「きらきらぼし」
ひとりで、しっかり大きな声で
歌います。
歌詞があやふやなので
いっしょに読む練習。
「は」WAをHAと読むのはご愛嬌。
1学期までは、たどたどしい感じで
読んでいた歌詞もかなり上手になっています。
 
ワークをいっしょにやり
音当てクイズもばっちり。
 
うたの教本から階名唱。
二分音符もちゃんと見てる!
 
「さっき歌ったきらきらぼし
弾いてみない?」
 
これは、さぐり弾きで
遊びながら。
 
読譜は後付けになりますが
 
やっと、鍵盤位置、ドレミ、楽譜が
結び付いた段階。
見ながら弾くのは
読譜ができる教本でやるので
きらきらぼしは歌いながら
鍵盤だけ見ます。
 
 
 
きらきらぼしは、
「ラ」が出てくるので
ひとりで確認しています。

「そがあって、となりで〜」

そのうち、
「ギャハハ〜!この黒いのねぇ」
楽しそうにキャッキャしています。

「なに?なに?」
(黒鍵のことか)

「そとらの間にあるから、
そとらが混ざった音がするんだよ」

G#と固有的に捉えるのは
訓練されたおとなの感覚に近いかも
しれないけれど

まっさらな子どもには、
まるで「ソ」という色が混色されて
徐々に「ラ」に変わるのだと

弦の調弦のような変化を感じて
言ってるのだと思いました。


黒鍵をとらえるイメージが
おもしろいNちゃんです。


Nちゃん、ちなみに
「バーナムミニブック」も教本なのですが

本のことを
「バーナムさん」と呼んでいます。

私もマネしようっと。



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特別講座の翌日に

ピアノレッスンを受けました

一日経って、

自分のピアノレッスンに行きました。

 

楽しい講座の振り返りを

ひとしきりお喋りして

 

ブラームスの間奏曲Op.107-2を

見ていただきました。

 

夏休み前に

核となる2つの音の弾き方を教わります。

響かせて、それを聞いて、次の音に落とす。

実際に何度も見て

どのくらいの重さか

私の腕の上で、弾いてもらいながら

感覚を掴み、打鍵のコツを教わりました。

 

107-3は、オクターブが連続しますが

やはりコツを教わると

疲れた感じがしません。

 

多喜先生の「エコ奏法」を

ちゃんとできてるのか疑問ですが

緊張させる時間は一瞬で、

すぐ緩めること。

これを実行すると

痛くなるとか、疲れることがないと思います。

 

     

夏休み中は時間を作り

ひたすら考えて、練習をしての

レッスンです。

 

 

クレンゲルピアノトリオOp.35-1
クレンゲルピアノトリオOp.35-1
ブラームス間奏曲Op.117-2
ブラームス間奏曲Op.117-2

拍子を感じて、

音が跳んでも

フレーズのひとまとまりを

一本の感じで

と言われた途端

昨日のチェロを思い出しました。

 

ひとまとまりにするときは、

チェロの弓をまっすぐに弾くのと同じで

思わず

「チェロと同じですね!」と言ってしまいました。

 

楽器は違っても

アプローチやイメージすることは一緒で

 

ピアノを弾くだけにならない

音に対して鈍感にならないと

あらためて思いました。

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室内楽一日特別講座

盛りだくさんの一日

夏休みの終わりは

通勤ラッシュの電車に乗って
代々木「リブロホール」まで。


「ジャスミン音の庭」の室内楽で
今日は、夏休み特別企画の二日目に
参加してきました。


まずは、講師のピアニスト
古屋絵里先生による
「ボディマッピング」です。


普段何気ない動作でも
無意識と思っていても

「脳」が感じている感覚が動きを生み
動きが感覚を呼び覚ます
脳と身体というのは
まるで呼応する双子のようです。


「腕」という概念は
鎖骨から指先までなんだそうで
「鎖骨」を意識する必要がありそうです。


少し休憩をはさんで、
通年グループレッスン生の方々の
トリオの聴講です。


午前午後に
メンデルスゾーン、フンメル、
ベートーヴェン、ブラームスの素敵な曲を


受講生の皆さん
ヴァイオリン森田弘昌先生と
チェロ篠崎由紀先生の
素晴らしい演奏と
レッスンを間近に聞く
とても贅沢な時間でした。


最後は、人生初の「チェロ体験」


 

弓の持ち方を教えていただき

リラックスした身体で
真っ直ぐ横へ弾いていきます。
弦に対しての圧のかけ方で
「ギーギー」した音が出るので
騒音にならない
ちゃんと聞ける「音」が出る
圧力のバランスを
誘導していただき一回リハーサル。
 
開放弦で弾けるトリオなので
楽譜は見ません。
と、いうか見る余裕がありません。
 
 
そして、ピアノとヴァイオリンと
合わせて演奏します。
 
「真っ直ぐ」
「弓と弦のところを集中して見る」
ダウンのまま、音から音へ移行するさまは
「レガート」を意識せざるを得ません。
つい、素人は一音一音
弓を動かしたくなるので
ピアノを弾く時の「レガート」という感覚が
本当にレガートか
あらためて考えてしまいます。
篠崎先生の教え方がとても上手く
たとえ初めてのチェロでも
最低限の聴ける「音」のイメージと
身体の使い方から
「音」を奏でるという
音楽の基本を体験した気がします。
楽譜から、容易で無意識に出せるピアノは
決して無造作に繰り出す音になってはならない
「イメージ」が大切だという
楽しい講座でした。
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「教本選び」教本セミナーから考える


夏休みにネット配信で受けた

セミナーについてまとめました。

 

教本セミナー「ライブ配信」

 

「教本セミナー」を受けて 1

 

「教本セミナー」を受けて 2

 


教本ジプシー

数多くある美容室から

自分ぴったりなヘアサロンを選ぶことは

なかなかたいへんです。

 

 

「どうかな?」と

キャンペーンや、宣伝チラシを見て

いざ、カットしてもらっても

「思ったとおりにならない」

「期待したのにがっかり」

「なんだか、私には合っていたかった」

と、残念な気持ちで、次を探す。

 

そんな美容室巡りを

繰り返していたこともありました。

 

 

 

教本も

バイエルから始まり

アメリカ系、ヨーロッパ系を試し

 

ひとつのメソッドが

全員に当てはまることはなく

 

でも、教本を使った

その先の出口を見据えて

(私の場合、ひとりでピアノに

取り組める自立、楽譜の理解と

好きなピースに手が届く、ピアノの楽しみ)

 

 

結局は、ひとりひとりに合わせる努力と

教本をかみ砕く理解を持って

方針があれば

どんな教本でも「使いよう」なのかと

思うようになり

 

いつしか、教本選びも

「大変な作業」から

「なんでも選べる楽しみ」に

変わっていきました。

 

私の教本選び

考え方

 

1.「うた」を歌うように

 

導入で、うたをうたったり、

からだを使ったりして

呼吸、拍子感、リズム感、フレーズ、

表現、想像力を養いたい。

 

 2.    視覚と体感を結ぶ

 

黒鍵、白鍵の区別

二個と三個の黒鍵を視覚的にとらえ

かたまりを体感する。

 

上がると下がる、

真ん中、高い、低い、

おとなりさんや飛ぶなど、

読譜を意識した

感覚を音符につなげる。

 

 

3.  「ミドルC」で

 

最初から、大譜表で導入する。

中央ドから、少しずつ範囲を広げる。

 

 

4.   当分の間は、ハ長調。

 

ここは、考え方がわかれるところです。

最初から、全調を導入する教本や

ポジションを決めないやり方もあるのですが

     

 

色々な調を入れると

混乱する可能性があり

少しでも、絶対音感を身に付けると

期待したい理由があります。

 

もちろん、生徒さんによっては

感覚のキャパが広く

手探りで移調したりする子は

遊びながら、様々な調を体験します。

 

しかし、感覚的な音階の「はば」は

(ピアノの平均律、全音と半音の並び)

ハ長調で、馴染んでからの方が

いいように思うのです。

 

 

それを考えると

バイエルというのは

和声感も含めて、徹底しているかなと

思います。

 

和声感というのは

和音記号やコードネームを

すぐ言えたりすることではなく

 

ドミナントとトニックや

緩急の横に流れる自然な動きを

感覚的に捉えることだと思うのです。

 

その感覚を繰り返しながら体感し、

身に付けたら

どんな調でも感じることができると

思っています。

 

固定ド、絶対音感で身につけ、

相対音感で応用する。

そこを目指します。

 

5.   好奇心をあおる

 

教会旋法、無調の曲、

民族的な曲、

めまぐるしく転調するポップスなど

子どもの中では

クラシックも含めて横並びです。

 

歴史がどうの、時代順がどうのと

子どもには無関係で

音楽のみがそこに存在するだけです。

 

だからこそ、

耳と感性を育てるのは

情操がもとになっていると

考えています。

 豊かで美しいと感じる情操を刺激し

やがて創造性を発揮できる

 

そんな気持ちで、教本を見つけようと

心に思いました

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「教本セミナー」を受けて 2

夏休みにネット配信で受けた

セミナーについてまとめました。

 

教本セミナー「ライブ配信」

 

「教本セミナー」を受けて 1

 

「教本選び」教本セミナーから考える

 

 

 


アメリカ全盛教本

チェルニー、バイエルのドイツ系に始まり

フランスのメトードローズ、

ハンガリーの作曲家

バルトークのミクロコスモス、

そして、ロシア、スオミピアノスクールなどの

ヨーロッパの流れの教本と

 

もうひとつの潮流は

アメリカで続々登場した教本だった。

第2次世界大戦時の旧ソ亡命組の

功績によるところが大きいそうだ。

 

トンプソンにはじまり(戦前)

バーナム、ペースメソッド、ギロック、

グローバーアルフレッド、バスティン、

ピアノアドベンチャーなど。

 

     

アメリカ教本は、

日本でも続々翻訳され、

80年代に入ると

日本の教育者の教本の花盛りとなった。

 

うたとピアノの教本、ピアノランド、

ぴあのどりーむ、Miyoshiピアノ・メソード、

ピアノひけるよジュニア、ゴーゴーピアノ、

みみをすます、ロシア奏法によるピアノ教本

ぷち・わかーる     などなど。

 

 

グループレッスンの導入は、

アメリカのペースメソッドを

ベースにしていたり

スオミの導入があったり

 

やはり、グループレッスンというのは

教育的観点からよく練られて

教材を吟味し、

よいところを取り入れていたりする。

 

 

個人レッスンでの教本を選ぶ

教本を選ぶのは、

個人のピアノ教室の先生に

ゆだねられている。

 

あれもこれも

全部よいところを選ぶなり

シリーズを実直に踏破していくなり

その先生の考え方ひとつにかかっている。

 

 

しかし、日本人というのは

プロフェッショナルな職人気質というか

何事も芸事にして、

極めることに長けているので

ものすごく細かく

段階を設定してしたり

〇〇をしないと、次に進めないとか

〇〇をやっておかないといけないとか

 

 

子どもを見るのがおろそかになってしまう。

(自戒も含めて)

 

教本を進めていくのも大切だが

本当にその生徒さんに必要なことを考え

 

「きれいだな」と感じる音を

出すのを目標に、そこをぶれないで

教本を選びたいと思った。

 


私の場合の教本選び

「教本選び」教本セミナーから考える へ

 

 

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「教本セミナー」を受けて 1

夏休みにネット配信で受けた

セミナーについてまとめました。

 

教本セミナー「ライブ配信」

 

「教本セミナー」を受けて 2

 

「教本選び」教本セミナーから考える


ピアノ教本の歴史

バイエルという教本は昭和のド定番だが

19世紀の半ばにドイツで生まれた。

 

その後、米国へ渡り

アメリカを経由して日本にも輸入された。

 

欧州では、フランス、ハンガリー、ロシアなど

独自のメソッドが確立し

米国では、トンプソン、バーナム、ペースメソッドなど

新しい教本がぞくぞく提唱されていく。

 

 

しかし、日本は文明開化のころのバイエルが

戦前戦後変わらずあり続け

昭和の高度成長時代に

やっとさまざまな教本が出現する。

 

 

ピアノがごく一部の人々の

教養や趣味だったころを経て

普遍性を持った時

教本は必然的に開発されてきた。

国の経済成長や国力と一致しているのが

見てとれる。

 

「教本が変わるのに50年かかっている」

と先生がおっしゃっていたのが

印象的だった。

バイエルで育つ

当然、私はバイエル世代だった。

 

おぼろげに覚えているのは

もちろん弾くために

教本を使っていたが

読譜の勉強にも

活用していた記憶がある。

 

 

間隔の大きな五線紙に

色紙をお花やあひるに小さく切ったものを

五線の上に貼っていく。

 

今でいうと

ワークみたいな活動をして

音符と五線の関係を理解した。

「耳コピ」は楽だが

音符が読めるとひとりでも弾けた。

 

そんな、バイエルの特徴は

連弾で導入するというものだ。

右手は中央ドより

1オクターブ上のポジションで

左手が中央ドになる。

 

これは親子、兄弟、師弟といった

連弾を意識している。

一緒にピアノを弾くことをしながら

手ほどきをし

だんだん自立できるように

バイエル半ばくらいで、

やっとヘ音記号登場。

 

後半へ進むと、調号が増え

そびえ立つ山のように

乗り越えるのが困難になる。



バイエルの入り口と出口

音楽教室の講師をやっていたころ

個人レッスンの入口は、バイエルだった。

 

それは、グループレッスンの出口が

バイエル下巻へ進むように

なっていたからだ。

 

しかし、グループでも個人でも

進度や習熟度、

生徒さんの理解度から考えても

個別対応で教材が自由に使えたら

という思いがいつも心の底にあった。

 

 

たぶん、私の「自分で教えるしごと」の原点は

そこにあったと思う。

 

 

もちろん、グループで

「耳」を育て、アンサンブルを体験し

音楽の楽しさを味わい、

そして個人レッスンで、

細やかな指導と専門的な知識をはぐくむ

 

とても理想的で、こうありたいと

願うのだが

 

現実は、楽しいグループから

バイエルへ移行する個人レッスンは

音符が読めていない、

曲が途端に難しくなる、

つまらない、

 

子どもの数ほどの悩みがあった。

 

講師を辞め、

思考錯誤しながら

バイエルを使用していた。

 

分冊されていて、かわいらしく

楽しい雰囲気のバイエルや

それに伴う曲集もたくさんあった。

 

 

弾く順番を変える

連弾で楽しいアンサンブルにする

データのアレンジと合わせて弾く

手作りの譜読み強化ワーク

読む→弾くを徹底

1と2と~とカウントしながら弾く

少しずつ進む

 

ありとあらゆる策を練り

共にバイエルを攻略しようと

引っ張っていけるときはいいが

 

 

バイエル終了まで、続けましょうと

開始したのに

疲れて、小6になっても下巻が終わらない

脱落組が目立つようになった。

 

 

すぐさま、少し易しめな教本と

つまずきポイントを頑張って補正し

 

楽しく進むと、バイエルを使わなくても

出口にたどり着いた。

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「教本セミナー」ライブ配信

夏休みにネット配信で受けた

セミナーについてまとめました。

 

「教本セミナー」を受けて 1

 

「教本セミナー」を受けて 2

 

「教本選び」教本セミナーから考える


今どきのセミナー

ピアノの先生は、勉強熱心だ。

楽器店の講師だと、

自前で研修が用意されており

忙しいなかでも、

有意義でタイムリーな講座に

ほぼ無料で参加し、勉強できる。

 

 

ピティナも、

生徒さんだけのシステムだけでなく

指導者用の様々なプログラムが

目白押しだ。

 

指導に関しての研究も一律ではなく

アプローチもたくさんあって

 

 

選択肢が多いので、

経験がないと大いに悩み

若い先生方や指導を始めたばかりだと

迷うばかりで途方に暮れる。

 

 

そこで、勉強するために

せっせとセミナーへ通うのだ。

 

しかし、交通費、セミナー代を考えると

貴重な時間や休みを

使ってまでのことかな?

 

本当は、

ひとりの生徒さんのために

一生懸命、楽譜を探し、

本を読み、調べ、考えたほうが

有意義なのかもと考えてしまう。

 

 

魅力的なセミナーは、

とてもためになることが多く

すぐに取り入れ、

実行したいと思うので


そういった良いものを集め

より高い

「レッスンのクオリティー」を追及し

目の前のひとりのために

励むのが筋だと思っている。

 

 

先日、教本のガイドブックを発売された

ご著者の「山本美芽」先生が

フェイスブックを通じて、

ライブ配信のセミナーを

されるということだったので

さっそく申込みをした。

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発表会に出たい!

カワイ音楽教室の発表会に参加しました

今年、お教室では
「ステージに出ましょう!」
という目標でチャレンジしています。


コンペ、ステップ、グレード、伴奏
などなど

その中で「発表会」を希望したNちゃん。

希望を叶えるために
カワイ音楽教室の発表会を選択しました。


実は、彼女がピアノ教室に

入会したのは小4の時。
発表会直後で、タイミングが悪く
参加チャンスがなかったのです。
 
 
 
レッスンの中では、物静かな会話で
まじめに淡々と課題をこなし
教本は、ぐんぐん進んでいきました。
 
 
「今回は、何に挑戦したいかな?」
 
ステップだと二曲ですが
今のレベルでテクニックと表現を
深く磨き学べると考えていました。
 
 
ところが、Nちゃんは
「発表会がいいな」という意見で
そうとなったら
Nちゃんの発音に似合う
少し背伸びした曲を選びました。
 
コツコツ練習できる子なので
本番までにできるようになって欲しい
毎週の目標を細かく決めました。
 
「難しい曲かもよ」
そう言うと
「頑張る!」
と、答えてくれ
自らチャレンジしようという気持ちが
伝わります。
 
 
それをきっかけに
発表会に対する気持ち、憧れている曲、
お姉ちゃんのこと、好きなこと
レッスンの中で色々話しました。
 
6年生になると
思春期に突入していて
コミュニケーションも難しく
私自身も、できるだけ
「人間同士」を努めて意識します。
 
 
本番は
「最後まで、独りで頑張ること」
たとえ、混乱したり真っ白くなっても
自分の力で乗り切る
 
 
約束したとおり、最後まで弾き切り
Nちゃんらしさのピアノを
聞けて幸せでした。
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弾き合いセミナー『ワン・ピアノ・デュエット』

弾いてみて分かること

今日は、山本美芽先生主催の「ひきあいセミナー」シリーズ

「ワン・ピアノ・デュエット」という連弾の教本を使った
セミナーへ行ってきました。

連弾は楽しいです。

必ず、いっしょに弾こうとか
仕上げに伴奏をつけたり、
遊んだりする時間を作ります。


ちゃんと「意図するもの」を仕込みつつ、
楽しく」演奏するのを心掛けています。


普段のレッスンでは、
私と仲良くいっしょに弾くのが定番ですが
 
発表会やイベントなどでは
お友だちやファミリーで
演奏する機会を作ります。
 
悩みに悩む
選曲で気をつけていることは
現時点でのピアノレベルより
かなり簡単で、容易に弾ける曲を選ぶこと。
 
連弾で、「合わせる」というのは
それほどたいへんな作業なのです。


耳をつかう、音を聞くというのを
意識的にレッスンしてきたか
 
連弾を体験すると
何が身に付いて、何が足りないのか
生徒さん本人にも、私にも
たくさんわかることがあるのです。
 
 
生徒さん同士で弾く、同じレベル同士
兄弟姉妹で、簡単と少し難しいレベル
生徒先生のレベル曲
講師演奏にできるような曲


古内奈津子先生をはじめ、
なさんのワンポイントアドバイスが
的を得ていて勉強になります。


この教材を片っ端から
手分けして弾いてみる、聞いてみる
時間を目一杯使った
充実したセミナーでした。
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やっぱり楽しくやりたい

先週、今週はお手紙を配りました

もうすぐ楽しい夏休みです。


ピアノのレッスンも
時間の確認や日にちの確認のために
お手紙をお渡ししています。
簡単に教室の取り組みの紹介と
各生徒さんあてに
ひとりずつメッセージを書きながら
1学期を振り返りました。
頑張ったごほうびのシールを
楽しみにしている子
ピアノのレッスンの中でも
「楽しい!」と感じられる練習
そして、いいところをたくさん見て
「よく頑張ったね」と
ちゃんとほめること
苦しい、苦手なことも
「こんな風にやってみようか?」
と、気持ちを前向きにすること
たまにNHKのeテレで放映される
奇跡のレッスン」を観ますが
スポーツも音楽も
共通点がたくさんあります。
(ちなみに野球編のバレンタイン監督と
野球少年の放送は、とてもよかった)
今夜はテニス編でしたが
コーチのことばは
結果でなく、プロセスをほめる
自分で考え決断する
楽しむ
全部、そっくりそのまま
ピアノに当てはまります。
楽しむには、忍耐力が必要。
楽しくチャラチャラしている
わけではありません。
シールやらごほうびやらで
釣っているわけではありません。
ピアノのレッスンも練習も
忍耐力が必要です。
レッスンの活動ひとつひとつに目的があり
根気よく、我慢強く、最後まで頑張る
 
そんな中で、
レッスンの終わりに
今日、「うたシール」を嬉しそうに
選ぶNちゃん。
 
選ぶのも「決断」のひとつです。
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合唱伴奏の取り組み

みんなのために、自分のために

今日レッスンにきた中学生のRちゃん。

 
2学期の校内合唱祭の
学年課題曲の伴奏を持ってきました。
 
私が言うまでもなく
楽譜をきちんと製本し
黄色い画用紙で表紙を付け
とてもきれいな仕上がりです。
 
心意気を嬉しく思いました。
 
伴奏者は、
クラスでピアノを弾ける子が
必然的になる場合が多く
 
 
当事者は、心積もりをしています。
 
中には歌いたいので、弾かない
という選択をして、伴奏をしない場合もありますが
 
「弾きたい」と思う気持ちがあるなら
夏休みに頑張って
一緒に練習しよう
と、応援することにしています。
 
あくまで
「弾きたい」気持ちが一番です。
 
もちろん、伴奏は名誉なことですが
練習に使う時間を考えたら
とても不公平です。
 
受験生となると、たくさんの時間を
ピアノに割かなくてはなりません。
 
いろいろな意見があると思いますが
「伴奏に取り組む」というのは
上手に時間を作り
勉強とうまく両立できたり
自分自身で、計画を立てたりと
幾つもの仕事をこなす力が身に着きます。
 
ピアノのレッスンには
元々そういう側面があるので
難関大学を受験か、音大にするか、
「ダブルスタンダード」の強者も
よくお話に聞きます。
 
何より自尊心を大切にし
できることをやる
 
今年も
できる限りの指導をしようと
あらためて感じました。
 
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伴奏を聞くこと

合わせるのではなく聞くこと

「うたをうたおうよ!」

 

一年生になったばかりで、

今春からレッスンを始めた生徒さんに

「うたあそび」という教本を使っています。

 

知ってる曲がたくさん載っていて

「うた」を歌うほかに
リズムや、手遊び、音読み、音当てなど
ソルフェージュの一環として
使用しています。
歌が好き!という気持ちならば
一緒に楽しく、振りをつけたり
踊ったり、小物楽器を使ったり
歌いながら楽しく出来るのですが
なかには
「はずかしいから」
「歌に自信がない」という場合もあります。
また、グループレッスンで
無理矢理歌った経験を持っていて
つらくて、歌えないということもあるので
心の中で「歌う」つもりで
呼吸をしたりします。
伴奏を聞きながら、歌のかわりに
小物楽器をたたくということもあります。
大切なことは、
伴奏を聞きながら、歌ったり
演奏したりすることを目標にしています。
まだピアノでは片手で
しかもドレミだけだったりしますが
歌うことで、
伴奏を聞く練習をしていくと
連弾でもちゃんと合わせられますし
「聞くこと」の経験や導入は
早ければ早い方が良い影響があると
確信します。
一般的に
ピアノのレッスンを始める年齢が
園児と小学生なら
園児の方が特別なことをしなくても
ピアノの上での音感が育つし
 
 
小学校低学年ならまだ何とか
歌ったりしながら
ピアノに必要な音感と読譜を
伸ばします。
しかし、中学年以上ですと
読譜は楽にこなせるのに
簡単なアンサンブルをすると
ピアノを合わせられなくて暴走したり、
連弾をすると相手の音を聞けなくて
幾つもの仕事をたくさんこなせません。
 
 
ピアノは、他の楽器より
たくさんの同時進行が課せられます。
歌う行為にも
ピアノに通じる部分を持ち
私たち講師は
ひとりひとりの状態や必要なことを
常に考えています。
「楽しく歌えた」「自ら歌えた」
そんな頑張ったごほうびに
ピカピカの「うたシール」を作り
ポイントゲットにプラスしました。
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女の子の本能

「ひよっこ」75話

相変わらず、録画しておいて
リアルタイムでは、なかなか観れない
「ひよっこ」ですが


先週、おもしろいセリフがありました。

「すずふり亭」の鈴子さん。

日本は、ビートルズフィーバーで
浮かれ騒ぎ。
あたしは、ビートルズなんて知らないけどね、
いつの時代もね、
若い女の子が夢中になるものは、本物なんだよ!」
 
 
これにはもう納得です。
理屈や理由などなく
いつの時代も、若い女の子は本能で
「より良いもの」
「優れたもの」
を嗅ぎ分けています。
 
これは、もう生存本能という
動物が生きるサガみたいなもので
 
より良い遺伝子と、
種の保存に結びついた行動だから
むしろ、あった方がよいと思います。
 
 
くだらないとか、バカらしいとか
思っている方は、アタマがかたいですね。
 
 
ピアノ教室では、
だんぜん女子の方が多いのですが
中学生以上になると
まあ、まだ幼い部分はありますが
考えてることの話しを聞いてると
すごく興味深いし、面白い。
 
なるべく、先入観なしで
時間があると、いろんな話しを聞きます。
 
師弟関係より、
人間同士みたいな関係になれるので
こう思うな〜
どう感じる?どう思う?
たわいのないことから
昨今のニュースまで。
 
幅広い視野を持って欲しいと
いつも願っています。


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読譜のアプローチ

前の続き

 
前の記事→弾きたい気持ち
 
楽譜を、音符を見て弾く練習。 
いきなり弾きたいのはやまやまですが 
まず、「見てね」と言います。 
分解して、準備をするのです。 
 
指差しを私がしたりしますが 
たまに、本人が指差しながら 
音符を読みます。 
とまらないで読めるのが目標です。 
 
「リズム読み」 
「リズム打ちしながら、音読み」 
「拍子打ちしながら音読み」 
 
音符を読むのも大切ですが 
曲にはリズムもあるので、 
リズム練習も一緖にやってみます。 
 
指を動かす練習は 
「エアピアノ」 
空中で、指だけを動かします。 
出来たら、音符を言いながら動かします。
 
 
料理の下ごしらえみたいな下準備は
早くきれいにできるために必須です。
 
生徒さんによっては
どこに重点を置くか、
どこを強化するかによって
メニューは色々ですが
 
ひとつの課題で、あらゆる角度から
アプローチすること。
できるだけ、2つ以上を
同時にできる練習をすること。
案外、簡単なことでも2つ一緒に行うことは
難しいものです。
そして、ポリフォニーの下地になるようにします。
(右手、左手が、どちらもメロディー なので
両手になると難しく感じます)
 
下準備の時、目はいつも譜面に向けます。
生徒さんによっては面倒がるのですが
「読譜」のために頑張ります。
 
さあ〜いよいよピアノを弾き
音を出します。
でも、片手ずつです。
たいていは、一度で通せます。
ここでも、2つのことを一緒にやってみます。
「読みながら弾く」
「拍に合わせてみる」etc
色々挑戦するのは、飽きてしまわないようにと
考えてますが
まずは、様々な感覚を同時に使えるように
脳内の配線をつなげる作業だと思っています。
何度か弾くと楽しくなるので
そんな気持ちで弾きます。
難しい場合は、ポイントにお手伝いを
します。
色えんぴつでマークしたり
指番号を付けたり
えんぴつで、やまやたに、坂道、山登り
さんかく、ジャンプ、ひとつとびetc
 
わかりやすい言葉で図形を書きます。
 
わかりやすい視覚化と
読むこと。
 
大変ですが、習慣になるようにします。
片手でも、必ず伴奏をつけてあげて
曲の雰囲気を味わいます。
ピアノを弾きたい気持ちのHちゃん。
どんどん「遊び弾き」をして耳や歌心を養い
教本では、読譜に特化し
今伸びて、吸収していくこの時期に
たくさんのアプローチをしていきます。
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弾きたい気持ち

譜読みするより、早く弾きたい!

まだピアノを始めたばかりのHちゃん。


譜読みは、ド、レ、ミ、ファ、ソの
五音だけですが
(それでも、かなり引っ張って
吸収するペースに合わせています)
「弾きたい」気持ちを大切にしてます。
いつも弾きたい気持ちが
いっぱいなのです。
そんな気持ちに追い付くために
ワークを使って
音符を読む(なるべく音程を取って)
たまに楽しく色ぬり。
カラフルな色えんぴつを使い
おしゃべりも弾みます。
音符を書く(音価指定付き)
最初は全音符だけですが、
四分音符のファ、二分音符のド
というようにレベルが高くなります。
階名を書く(カタカナのドレミ)
字が書けるようになったら
ひらがなのドレミから始まり
後々には、ハニホ、英語、
ドイツ語の音名まで勉強します。
「読む」「書く」の勉強は
ピアノを使わないで、机上のお仕事ですが
いつも、意識していることは
課題に対してのアプローチを
2つ以上すること。
決して、ドリルや漢字練習のように
「考える」意識を消す作業にならないよう
気を配ります。
続きます→読譜のアプローチ

 

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考えるレッスン

うまくなるコツ

先日、プライベートレッスンがありました。

いつものように
チェルニー100番、
バッハインヴェンション、
これらはレッスンの定番で
やり直しピアノです。
レッスンを受け始めて
子どもの頃
何を考えて弾いていたのか
先生からどんなアドバイスを
頂いたのか?
思い出せないので、
辛うじて楽譜の走り書きに
目をやります。
でも、書き込みは少なく
次々と、淡々と曲を進んでいったのでしょう。
今は、やり直しが楽しく
何より「考えて」ピアノを弾いています。
「考える」ことは基本です。
長い間、ひとりで取り組んできたので
どうしたら弾けるだろうと
考えるクセがついています。
 
 
チェルニー100番の簡単な練習曲でも
間違えないで弾けたらおしまい
ではなく
美しく、音楽的に
 
感覚を研ぎ澄ますと
見えてくる世界があって
「あ〜自分と向き合っている」
「対話をしている」と
思えてくるのです。
 
 
忙しく過ごして、気がついたら
自分のことは二の次で
 
無限にあると錯覚していた時間には
限りがあることに愕然とし
 
残りの時間を
弾きたかった曲に費やす方が
いいのかもしれない。
 
でも、丁寧に曲をみていたら
これで充実している自分があります。
 
インヴェンションは、
喜んで弾いていた覚えがあるので
習った順に持っていってるのですが
 
「やりたいことは、わかるんだけど…」
と、言われ気がつきました。
 
単によどみなく
単に弾くことに囚われ
まんべんなく聞くことを
忘れていました。
 
右手だけをツボ弾き(拍の頭だけを弾く)
                        ↑
             私が名付けました。
さらに、右手を左右で分担して弾きます。
左手も同様にして弾き
拍だけを歌いながら弾いたり
両手にする時も
歌いながら、拍頭だけ両手、など
いろいろなアプローチを試します。
 
 
そうすると、自然に音がまんべんなく聞こえてきます。
 
 
こうやって自分を通して
問題点を探し、練習方法を考え
レッスンを受けることは
自分はもとより
生徒さんに還元できると思っています。
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週休3日制に期待したい

ピアノ教室に通う家庭の場合

企業の人材確保のためとか

従業員の働きやすい環境のためとか


仕事の在り方が変わろうと
している。

導入し実現するには
大変かもしれないが
ぜひ広まって欲しいと思う。


子育て世代で共稼ぎは
とにかく忙しい。
毎日毎日ヘトヘトだ。

子どもが習い事へ行くにも
時間、送り迎えの制約があり
それでも、ピアノ教室を探し求める。


やっとの思いで
教室へ通い出しても
「お家で練習をみてあげられない」
 
べったり練習に付き合うのが
良いわけではないが
 
「練習を聞いてあげる」
気持ちの余裕もないのだ。
大事な幼少期や学齢期に
少しでも目をかけてやれたらと思う。
その場を、その時期を
気にかけることは
次への成長につながるからだ。

子どもには、じっくり忍耐強く
成長を見守るだけでも
大丈夫な子がいる反面

ほんの少し手助けをしてあげたら
ぐんぐん伸びてくれる子がいる。

夫婦で、週休3日制を取り入れたら
どんなにいいだろう。
かたち、やり方はどんな風であれ
バランスが取れた子育てが
できるのではないか?


中高年の介護離職にも
週休3日制なら仕事を辞めなくても
介護と両立しやすくなると思う。

病気を抱えながら仕事をする方にも
使える制度にならないだろうか。
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演奏前のお辞儀は?

普通でいい?

先日、ステップで

たくさんの演奏を聞きました。


ピアノを弾く前に
お辞儀をします。

アドバイザーの先生方をはじめ
会場で聞いて下さる
ご家族の方やお友だち。
(どうぞ、聞いてください)と
心を込めて、お辞儀をします。


動作が流れないように
雑にならないように
発表会の前などに
お辞儀を含め、所作のチェックをしますが


ステップで、
みなさん一様に
手がおへそのあたりを触る感じで
肘を曲げて「く」の字のような
お辞儀をしていたのです。


少し驚き、違和感を感じました。


もしかしたら、
私の教え方が間違っていたのかしら?


そのお辞儀をする場合を
いろいろ考えました。

何となく、男性の着物姿、武道には
ありそうです。
かみしもを付けた歌舞伎役者さんが
してそうな感じですが、
手の位置は、帯びの下あたりだった
気がします。

ドレスにパニエを付けると
ボリュームがあるので
声楽のステージではアリ。

ミュージカルでも、
歌い手さんがやりますが
曲に似合ったお辞儀をして
素敵です。


ピアノの演奏の場合には?

やっぱり違和感が残るのが
私の感想です。

男女にかかわらず
手の所在は体側が良いように
思っていたので

脇に真っ直ぐ、自然に
頭の下げ方も
堅苦しくなく、静かな佇まいで
ゆったり目にしましょうと

女の子だったら、
お着物を着た時のように
前に手を持ってくるまでは
丁寧さの範囲という教え方でしたが


どうなのでしょう?
どなたかアドバイスくださいませんか?
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中学生のピアノ優先順位

どの位置づけ?

中学生というのは、

毎日やることがたくさんあって忙しい。
1日の大半を学校で過ごし
部活があれば、朝練、午後練。
 
帰宅して、
塾があれば塾に行き
学校の宿題、予習復習。
 
習い事の時間は
自然と削られていく。
 
 
趣味の範疇のピアノは
当然優先順位が低い。
 
⒈勉強または学校行事
⒉部活動
⒊友だち関係
⒋趣味、遊び
⒌家族
 
人によったら、3,4,5が
入れ変わるだろう。
 
でも、よく考えたら
勉強を仕事に置き換えたら
大人と同じだということ。
 
大人だって、仕事ばかりで
クタクタになって
休みは寝てるだけの
仕事と自宅の往復で
日々過ぎていくのは、味気ない。
 
仕事が大好きで
もう楽しくて、毎日幸せという人は
少ない部類だろう。
 
大半は、お金のために
難しいことも、嫌なことも
顔をみたいくない相手も
我慢してるはずだ。
バランス良く、趣味として
「ピアノを弾く時間」を入れても
息抜きやストレス解消
勉強の活力になるのではと思う。
 
中学生になって
ピアノを辞めようと考えていたら、
ぜひ自分で答えを出せるように
考えてくださいね。
 
「好きなこと」のひとつだったら
続ける選択をしてみてください。
ほんのすこしだけ
ピアノを弾き
練習できなくても
レッスンに通う価値と意義は
大きいと思います。
 
そうやって続けていく子は
目標の道を歩んだり
行きたい高校へ通ったり
10年、20年と思いがけない花を
開くことがあります。
 
 
長い人生のエッセンスとなりますように。

 

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全仏オープンテニスとピアノ

プロテニスプレーヤーとピアノが通じる部分

今、ローランギャロス

フレンチオープンが開催されている。


スポーツ観戦は大好きで
特に、テニスは
グランドスラムの開催に合わせて
WOWOWに加入する。


この10年は、日本人の錦織圭選手の
活躍がめざましいので
NHKでも放映される機会が多い。
嬉しい限りだ。


プロテニスというのは、
メンタル、フィジカル、テクニカル
すべてが必要で
それを出せたとしても
対戦相手がいるので
ちょっとしたキッカケで
崩壊してしまったりする。


そして、何よりも
プロテニスに必要なことは
「決断力」

コートに立ったとたん
ひとりで考え、ひとりで決断し、
ひとりで戦う。
頼りになるのは、自分自身だ。


かつての覇者である選手がコーチに付こうが
家族が励まそうが
コートの上では、自分ひとりなのだ。

コートに立った以上、
コートサイドからのアドバイスや
会話をすることが禁じられている。

ピアノも演奏するということは
決断の連続だ。
しかも、ひとりで舞台に
立たなくてはならない。


そして、勝利を得ることは
1点1点、ひとつずつウイナーを
ていねいに積み重ねていくこと。

ピアノもていねいさが求められる。


ボールを打つ時はイメージを描くこと。

イメージ無くしては、良い音も出ない。


百戦錬磨を生き抜いてきた
ベテラン選手の活躍も見逃せない。
「辞める(引退)のは簡単」
と言った、ビーナスウイリアムズ。

よく「プレーを楽しむ」
というコメントをスポーツ選手は使うが

本番を楽しむのは、
日々努力を重ね
やるべきことをやるだけやった人が
言うべき言葉だと
スポーツから学ぶことはたくさんある。


そして、ピアノも楽しく学び、
レッスンすることも必要だが
日々「決める」ことを練習しながら
なおかつ自立し

小さな努力を積み重ねる大切さも
心していきたいと思う。
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泣いて笑って、ピティナステップ

ステップデビュー

先日、生徒さんが春のステップに

参加してきました。



Rちゃんは初めて、

Sちゃんは2回目です。



初めてのステップ参加のRちゃん。

会場で顔を見たら

コチコチで、固くなっています。


適度な緊張感というのは

集中する時に必要なことです。

音を聴く、良い音を出すために

からだと感覚を

コントロールしなければなりません。


しかし、まるで動物が獲物を

捕らえる集中すべき時に

からだが固まってしまうと

動くことが難しいのです。



なるべく、緊張をほぐすように

飴をなめたり、お水を飲んだり

しましたが


完璧に、雰囲気にのまれています。


椅子に座ると思い出せなくて

私に助けを求めるような

表情をしました。

一瞬、私が楽譜を持ち

駆け寄ろうと考えましたが


なんとか、最初にあるべき

音の鍵盤を探り弾きだしました。


ほんの数分の短い時間が

長い長い苦しさを伴った

時間と感じたことでしょう。


しかし、逃げずに負けずに泣かずに

最後までたどり着けました。



苦しい時間だったことでしょう。


参加者が終わり休憩に入ると

Rちゃんを連れ出し

お話しをしました。


きっと、悔しい気持ちと

うまくいかなかった気持ち

がっかりした気持ち


Rちゃんは、たくさんの気持ちが

ごちゃ混ぜになって涙が出ました。

私は、最後まで逃げずに

弾き切ったことをほめました。


そして、初めてなのに

苦くて苦しい時間を与えてしまい

ごめんなさいと謝りました。


どんな結果を聞こうと

私は責任とRちゃんの気持ちの

緩衝材になるつもりでした。


しかし、封筒を受け取ると

合格証が!!


しかも、アドバイザーの先生方からは

「ステップデビュー、おめでとう‼︎」

のことばが書かれており

赤いパスポートが入っていました。


よもや、ピアノを嫌いになるかも

もう挑戦することに

目を向けなくなるかも


そんな風に考えていましたが


暖かなアドバイザーの先生方の

ことばによって

笑顔になりました。


見守ってくれたご両親も

にこにこしてくれて

嬉しいことに、

「次回もステップを受けようと考えています」

と仰ってくださいました。


Rちゃんも

「悔しい気持ちなので

リベンジしたい」と

あらたな気持ちで、

ピアノに向かっています。



それを見ていた

Rちゃんの妹さんも

次回のステップに出たいと

言ってくれました。


子どもからおとなの方まで

暖かな雰囲気で

ピアノを弾く勇気とやり抜く力を

応援してくれるステップは

ありがたいなと思いました。


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良い習慣

いつ練習しますか?

中学生になったばかりのRちゃん。


中間テストも終わり、
中学校生活にも慣れてきました。
部活もやっていて、朝練もあるそうです。
もうすぐコンクールで
練習も追い込みです。


元々、きちんと練習をしてきますし
宿題も忘れません。

レッスンの中でのポイントを理解し
課題を持ち帰り
次回に活かすという好循環です。


「忙しいのに、偉いね!
練習はいつやるの?」

今日は、こんな質問をしてみました。

Rちゃん、朝練があるから
毎朝、6:30起床だそうですが

身支度、朝食の後に
登校までの時間に
ピアノの練習をしているそうです。
その時間、多分15分前後でしょうか?
ピアノの課題は、
ポイントを絞って出すように
心掛けていますが
 
「何となく」弾くのではなく
「何が出来るように」なったらいいのか
 
ちゃんとRちゃんは考えます。
このようになるまで
小学低学年の頃に
1週間の予定、1日の予定を作ること。

そして、それを実行する
楽しい仕掛けを取り入れること。

きっちり、決めすぎると続かないので
「いつ練習するか」だけに絞ります。
 
お母さんが
ご飯を作っているときに聴いてもらう。
午後6時時になったら、弾く。
ごはんの前に弾く。
大好きなテレビの前に弾く。
お風呂の前など。

生活に組み込まれるように
考えましょう。


「練習しなさい」と言うだけでは
ダメです。

最初は、5分、または3回など
楽にできる目標にしましょう。
学校の宿題より短い時間です。
 
私は「楽譜が読めること」を
レッスン目標のひとつにしています。

読譜ができると、
一人で練習できるからです。
 
だから、ピアノの宿題も
頑張れば、ひとりでもなんとか読める。
頑張れば、最後まで辿り着ける。

最初の頃は、レッスンでやり方を覚えて
お家で同じことを再現する
復習型です。
 

「考える」「自立する」
ピアノレッスンを通して育つ一面です。
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音符と音符のあいだ

仲間になれないピアノ

昨日は、室内楽のトリオレッスンでした。

モーツァルト作曲
ディヴェルティメント 第二楽章
4月に続き2回目です。


前回の課題を心に刻みました。

「一緒に動く」

どんな曲でも、
たとえチェルニー100番でも
アドバイスをいただくことは
同じことを指していると
毎回、思います。


じゃあ、何度言われたらわかるんだ⁈


私が鈍いというのもありますが


「ピアノは特殊な楽器」と
言われたことを思い出しました。

ひとりで弾き、
ひとりで練習しているうちに

「音をイメージして出す」意識が
希薄になるのです。


弾けた気がする勘違いを
無くすために
今日から、自分の中では
「ピアノを弾く」ではなく
「ピアノを鳴らす、響かせる」と
言い直します。
二つ目は、
「音の方向性」とか
「音のゆくえ」など
いつも指摘されます。
 
 
次へいく、次へ動く、次へ飛ぶ
次へ下がる
 
二音間での動きが最短距離をいくと
実は動きが停滞するという現実。
 
 
つい、ピアノを弾く時は
現時点の音を出す→できた→次
 
時間が流れているのに
いちいち結果を確認するがごとく
思考がポーズ(一時停止)してる
ように思うのです。
 
 
音符と音符のあいだの余白は
次へのエネルギーを貯め
先へ流れるための
余白を感じるように
 
あいだが重要と認識しました。
 
 
弦楽器との溝は、埋まらず
ますます遠ざかります。
 
次回は、仲間に混ぜて貰えるのが
目標です!
 
 
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教本お助け本「ピアノ教本ガイドブック」山本美芽著

教本の嵐の中で

昨日、届いた本を読みました。

こちら     ⬇︎

楽譜を買いに行く時

たくさん、たくさんの中から
ぴったりな教本を選ぶことは
先生の仕事のひとつです。


しかし、楽譜屋さんへ行くたび

あれこれ手に取り
中味を確認して
生徒さんを思い出して


時間も手間もかかる仕事です。


わたくしごとですが、
頻繁に楽譜を見に行くのが難しく
ここ数年は、電話注文で
在庫がなければ、入荷を待って
一気に買い込んでくるのです。


この本は、私のような
中味を確認しないと安心できないとか
教本に迷った時に比べたい
教本の方向性を知りたい
また、すぐ近くに楽譜売り場がないなど


ガイドとして、選択肢として
また教本の歴史や流れを知る
すばらしいワークだと思いました。


「なにを教えるのか?」
「なにが足りないのか?」
「なにを目指すのか?」


目的あっての教本ですが

美しい音楽へ向かうには、
優しく暖かな道しるべが必要です。

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おんぶに、抱っこの2歳児レッスン

親子でレッスン

午前中は、かわいいIちゃんママと
2歳児のIちゃんの親子レッスンでした。


ワーキングマザーなので
メインは、ワーク、チェルニー、好きな曲を
無理のない量とペースで

コツコツ続けること、
少ない時間でも成果があること、
目標を明確にして
できることを示します。

練習時間をかければ
レベルアップできるし、
難曲や大曲に挑戦もできることは
ママも承知しています。

しかし、仕事に家事に育児
なかなか自分の時間を作るのも
難しいのに

ピアノを続けていく選択をした
Iちゃんママ。
できる限り応援して、
フレキシブルなレッスンを
心掛けています。


前半は、ママのレッスン。
ワークで苦手な譜読みを練習し
調号の課題で、
変位記号(シャープやフラット)を
しっかり意識します。
ピアノを弾く頃、ひとり遊びに飽きて
抱っこをして欲しいIちゃん。

抱っこしながらだと弾けないから、
おんぶしながらピアノに向かうママ。

ひとしきりおんぶに満足。

今度は、私が交代して抱っこ。
「観覧車アプリ」のゲームで
ドとレは、階名で
あとは色で指示しながら遊びます。
次に、カードを見せたら興味津々。

カードは、「ふうせん」と「さくらんぼ」

物の名前がわかったら
黒鍵に置く作業。

まだ早いかと思いましたが
興味がある時に試します。

上手に置いています。

カードのお片づけも
種類別に集めました。
そのあとは、リトミックの本で
抱っこしながら歌を歌い
物の名前(めろん、ぶどう、いちご)の
リズム打ち。
ぺったん遊びのシールに、お返事をして
大好きなアンパンマンのシールで終了。
 
数、色、かたちの理解ができてきました。
 
2歳児でも、レッスン。
ママもレッスン。
土曜日枠があります。
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自分のためのピアノレッスン

「ブラームスは音楽的偏差値が高いのよ…」

昨日は、月に一度のレッスンでした。

室内楽がご縁で
やり直しピアノを
お願いしています。

やり直しというのはおこがましく
本気で、チェルニー100番と
インベンションを見ていただいてます。
毎回、発見があり
私にとっては貴重な時間です。


先月、「そろそろ曲を持ってきて」

モーツァルトのトリオばかりで
しばらく曲を弾いていませんでした。


バッハが好きですが、
「シューマンか、ブラームスはどう?」

すかさず、ブラームスの間奏曲を

選びました。
難しいですが、熟年にぴったりなのです。
 
若い頃は、
なかなか感じることができなかった
音楽の深みと味わい。
 
 
一度通すだけでくたくたになります。
 
「ヨタヨタしてるのか、
曲の解釈かワカラナイわ」
 
そうそう。
ヨタヨタしてるのです。
複雑な和音に、気の抜けない状態が続きます。
 
 
「ブラームスは『音楽的偏差値』が
高いのよ」
 
 
メロディー、和音、内声
からまり合い、凝縮され、
音の響き、清らかさから濁りまで
余すところなく、追求するのは
本当にレベルが高い。
 
 
あ〜衰えには、脳トレブラームス!
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くノ一ばあちゃん

忍者みたいなばあちゃん

冬の間の
はちやさんとの同居は
慣れるまで時間がかかった。

しかし、毎年のことなので
生徒さんは当然のごとく
レッスンに集中し、
夕方、はちやさんが在宅していれば
私語を慎しんだ。


時折り、障子の向こうから
流れてくるテレビの音や
しゅんしゅんと沸く
やかんの音にも

新参者の同居人の私は
だんだん気にならなくなった。


声こそかけるが
あまり顔を合わせることもなく
はちやさんも
遠慮がちに気を遣っているので
話すチャンスがなかった。

養蜂家の仕事や、蜜蜂のこと
チャンスがあれば
聞きたいなぁと思っているうちに

いつの間にか、
きれいに片付けられて
また、いつものがらんとした
和室に戻っている。


陽射しがまぶしくなって
春になってくると
ようやく
身体の芯まで冷えきってしまう
レッスンから解放される。
いつものように
くノ一ばあちゃんによばれて
お茶をごちそうになり
お喋りをしていると
 
 
「先生、これ持って帰る?」
と、瓶を差し出した。
 
「なんですか?これ?」
 
くノ一ばあちゃんは、
知らないことが多い私に
穏やかな微笑みを浮かべ、お話する。
 
 
「これね、はちやさんが置いていったの」
 
瓶の中身は、蜂蜜だった。
 
でも、蜂蜜に見えない。
乳白色よりクリーム色で
低温で固まっていて
薄い色をしたバターのようだ。
 
無添加で
加工していない蜂蜜は、
あめ色ではなく
 
むしろ白っぽくて
蜂蜜独特の匂いがしない。
しかも、固まった状態であれば
平気で1、2年保存可能だそうだ。
使う時は湯せんする。
 
一度も蜜蜂を見ることなく
蜂蜜だけ頂いた
養蜂家のはちやさんと
忍者みたいなくノ一ばあちゃんは
どうしているのだろう?
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「はちやさん」とは?

「蜜蜂と遠雷」の風間塵

里山の音楽教室は、
だんだん寒くなってきた。


廊下の片隅にピアノが
置いてあっても
暑い夏に
扇風機ひとつで過ごしても


子どもたちや
保護者の皆さんはとても熱心で
いつの間にか
教室は満杯状態になった。


師走に入るとさすがに寒くなり
石油ストーブを使用した。

座卓は、こたつに変わり

生徒さんはこたつに暖まりながら
ノートやソルフェージュをやっていた。
部屋といっても廊下である。


暖房器具だけでは 
中々暖かくならない。


私はコートが脱げず
いつも着たまま
毛糸のソックスを持参し
使い捨てカイロも必要だった。


柱にある室温計はいつも一桁だった。
室温5℃という
外気温と変わらぬことも
珍しくなかった。


寒くて手がかじかんでも
子どもたちは
一生懸命ピアノを弾いた。

ある日、

くノ一ばあちゃんが
「今日から、はちやさんが来てるから」
と告げた。


「はちやさんって?
だれなんですか?」


「先生は、
はちやさん、知らないの?」
くノ一ばあちゃんは、
珍しそうに私を見た。


「はちやさん」とは
養蜂家で
蜜蜂を連れて
こちらまで
毎年やって来るらしい。

「風間塵」のお父さんと一緒である。


しかし、
花もない冬にやってきて
暖かくなる
3月になると帰るので
どういうことかと疑問だった。


本拠地の秋田では
冬が寒いので
こちらで蜜蜂の冬を越して
春先に帰るのだそう。


越冬期間中
くノ一ばあちゃんのところを
間借りしてるのだった。


当然、
はちやさんは離れで寝起きし
廊下はピアノ教室

そして、
障子を挟んで和室は
はちやさん夫婦。


なんとも奇妙な、はちやさんとの
同居音楽教室の冬だった。
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「ひよっこ」のスミコ

腰の曲がったばあちゃん

今日のNHKの朝ドラは、

「椰子の実」歌ってましたね。


生徒さんの受験曲で
しばらくの間、歌の指導をしてました。

歌詞が難しいんだけど
ドラマの中では、心情がリンクして
歌詞に寄り添うことができます。




そして、主人公みね子の同僚

「澄子」のエピソードが
ちょうど、ばあちゃんの話しでした。
澄子のおどろきポイントが
私と同じなんで
ちょっと嬉しいです。


「澄子」は私のツボで
とてもかわいいし、
これから人気が出そうです。



最近書いたブログの記事と
カブってしまいましたが…





よかったら、読んでみてくださいね!
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「はちやさん」の音楽教室

「蜜蜂と遠雷」で思い出したこと

里山のピアノ教室へ

通うようになって

オーナーさんのおばあちゃんと
仲良くなった。


レッスンが終わると
離れの戸締まりと電気を確認して
母屋の方へご挨拶に伺う。

すると、おばあちゃんが

 
「まあ、お茶でも一杯どうですか?」
 
とすすめてくれ、
そしてお茶菓子を探しに
肌電球の薄暗い板の間へ向かった。
 
 
おばあちゃんは、
長年農業に従事してたらしく
腰が深く曲がっていて、
背丈が小学校低学年のようだった。
 
 
奥の茶箪笥は、
おばあちゃんの背丈より
とても届きそうにないくらい
ずっと高い。
 
一瞬手伝おうかと躊躇したとたん
曲がった腰をぐいと伸ばし、
お菓子の箱を取り出したので
私はたいそうびっくりした。
 
古い母屋には棚がいっぱいあり
広いお宅で
独り暮らしのおばあちゃんは
どうやって物を出し入れしているのかと
私はずっと疑問だったのだ。
 
それ以来ひそかに
「くノ一(くのいち)ばあちゃん」
と呼んでいた。
 
くノ一ばあちゃんは、時々
野菜や果物、柿や栗などを
帰り際に持たせてくれた。
私は、お返しに
お菓子などをおすそ分けした。
 
ある晩秋、
レッスンの後いつものように
お茶をごちそうになっていると
 
「寒くなると、はちやさんが来るよ」
と言った。
 
「ハチヤさん?」
なんだろう?ハチヤさんって?
 
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「蜜蜂と遠雷」と「はちやさん」

やっと、読めた。

連休中、買っておいた「蜜蜂と遠雷」を読む時間が作れた。

 

細かい字に苦労するので

好きだった読書も、めっきり減ったが

これはとても面白く、ぐいぐい引き込まれた。

 

20代のころ、音楽教室で講師をしていた。

 
教室のひとつに
とても遠くて、車で通った場所がある。

のどかな里山で、目の前が田んぼ。
広い庭に裏山がある
農家の離れが教室だった。
 
母屋は典型的な農家で
玄関を開けると薄暗い土間があり
左側に板の間、奥が和室。
 
ビルの一角のオフィスのような場所や
幼稚園にある教室とは別格で
本当にピアノ教室なんだろうか?と驚いた。
 
 
「◯◯音楽教室の△△と申します。
今日から担当になりました」
 
あいさつに伺うと
腰の曲がった姉さんかぶりのお婆さんが
「そうかね〜
いま、畑から帰って来たところだ」
と告げた。
 
さっそく離れを案内してもらい
「この部屋は、使ってないから
自由に使ってください」と去っていった。
 
離れは、たぶん昔納屋だったのだろう。

改築をして、母屋より新しかったが
玄関の上り框はとても高く、
腰の曲がったおばあさんは
どうやって上がるのだろうと、
ふとよぎった。


がらんとした12畳ほどの和室には
何もなく
広縁に囲まれていた。

東側には、簡単なキッチンとトイレ、
南西の角に、アップライトピアノが
一台ぽつんと置かれていて

埃っぽい場所にテーブルと座布団、
西側の掃出し窓から
生徒さんが出入りできるように
外に置き石が置いてあった。


ようするに、和室ではなく
「廊下」でレッスンをするようになっていた。


なんだかすごいところで
レッスンする羽目になってしまったな

里山の1年目は、
なんと週に3回も通うことになっていた。



つづく。。。。
 

 
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サイレントキーボード

足立小百合先生のご厚意により

「サイレントキーボード」というものを
お分けしていただきました。

プラ製ピアノの鍵盤です。

音は、もちろん出ません。

今まで、半音や、音階の仕組み、音程
移調のこと、ワークの問題を考える時
紙鍵盤を使っていました。
小学校高学年以上のワークに便利!
導入には、黒鍵と白鍵を見たり
手の形を確かめたり。
鍵盤のでこぼこがリアルなんです。
さわって音が出てしまうと
どうしても、音を出すのに
一生懸命なり過ぎてしまいます。
 
レッスン導入では
白鍵黒鍵を認識したら
この後、カードを使ってます。

カードを鍵盤に置く遊びをします。

手作り、しかも年季が入り過ぎてます。

黒鍵2つ、3つが理解出来たら

切ってある紙鍵盤を並べてみます。
導入にも、サイレントキーボードが
仲間入りしますよ!
まだまだ活用が色々できそうです。
お手数をお掛けした足立先生に感謝です。
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ピアノライブ!「るんるん♪ピアノコンサート」

古内奈津子先生のコンサート

今日は、午前中のレッスンを終えてから
飯能市の「Cafe BROWN」という
ところまで行って来ました。

Cafe BROWN
Cafe BROWN

グランドピアノがある

すてきなカフェです。
この場所で、
古内奈津子先生とわたなべよし美先生による
ピアノのコンサートがありました。
連弾を中心に
お客さまが親しみやすい選曲です。
第1部には、
フォーレのドリー組曲。
このカフェのピアノにぴったり!
音がまろやかで、細部の陰影まで
輪郭が見えるようです。
その後、お二人のソロ演奏が続き
休憩をはさんで第2部へ。
楽しい雰囲気の中
「ブルグミュラー25練習曲」
ピアノ学習者には、必ず通る道。
しかし、練習曲といえど
一曲一曲がキャラクターと
必要なテクニックをそなえ
弾けば弾くほど、味わいと愛着が湧く
とてもすてきな曲集です。
そのブルグミュラーを
楽しい趣向で、お二人が弾きます。
なんと会場のお客さまが
曲のくじを引き
当たった曲を演奏するのです。
お二人かわりばんこに弾いていくにも
連弾あり、タンゴアレンジ、歌あり
フラメンコの踊り付きなど
お客さまも、盛り上がります。
最後に、サン=サーンス「動物の謝肉祭」を
連弾で聴きました。
やはり、連弾というのは
迫力と音の重厚感がソロにはない魅力です。
楽しい時間を
しかもライブ感覚で堪能しました。
お家に帰ってピアノ弾きたくなっちゃったな、
きっと、今日の小さなお客さまも
私と同じ思いになったことでしょう。
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ステージがとつぜん!!

真っ暗に!

もう30年近く前の話です。


音楽教室で講師をしていた私は
夏のある日、発表会で
とある市のホールにいました。


受付の仕事をしてから
持ち場であるホールの客席に居ました。

演奏と演奏の合間に
素早く人数、順番、名前を確認し
舞台袖まで誘導するのです。


当時担当だった生徒さん、
Sちゃんが登場して
ピアノを弾き始めたところ
突然ホールが真っ暗になりました。

落雷のためにブレーカーが落ちたのです。

蒸した暑い日でしたが
外の世界とは遮断され
雨が降っているのか、雷がなっているのか
ホール内ではわからないのです。


真っ暗の中、
私にはどうすることもできず
ただ、電源の復活を待つのみでした。


会場は、ざわざわしていますが
すごいSちゃんは
暗いステージで止まることなく
最後まで弾き続けました。


終了すると、袖へ引き返し
しばらく復活するまで
発表会は一時中断。

すぐにホールは、明るさを取り戻しました。

ほっとした空気が流れ
アナウンスでは
もう一度、演奏をしていただきますと
Sちゃんの名前が呼ばれました。


もう一度演奏することになったSちゃん。
私が彼女のそばに居ることは
叶いませんでしたが
他の先生方のフォローで
2回目もしっかりピアノを弾くことができました。


あとにもさきにも
こんな経験は、一度だけです。

雷が鳴るたびに
遠い日のでき事と、Sちゃんを思い出します。

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大伴旅人とブラームス

晩年の二人

万葉集の講座を数年受講している。

年に6回、テーマごと3回で完結する。

気軽で、古文チンプンカンプンの私でも
楽しいお話と時代背景から読み解く
万葉集は、日本語の素晴らしさと
はるか彼方の人々の感性に
尊敬と共感を覚える。


今期は「大伴旅人」
万葉集を編さんした「大伴家持」の
お父さんである。

「大伴氏」といえば、
歴史上で必ず出てくる豪族で
没落の憂いき目にあったりしたが
代々皇族臣下のトップクラスとして
仕えてきた。

そんな旅人の宮仕えの
最後のご奉公が太宰府で、
都からはるばる老妻を伴って任務についた。
単身赴任が通例な当時に
妻を連れて行くのは稀なことで

一度赴任先へ赴けば
道中無事なのか、生きているのか
とにかく命がけで
スマホも無い時代、旅と言えば
今生の別れを意味する。
(一夫多妻であり、現地妻も当然ある)

数え64の老人は、太宰府に着任後
せっかく連れてきた老妻を
呆気なく亡くした。
更に旅人より若い異母弟の訃報を
都から伝え聞き、ショックを受けた。

その時に詠んだ和歌に
「空しい」という概念を持ち込んだのが
画期的な旅人だったらしい。
仏教思想の「世の中は空しきもの」は 
今となっては、当たり前の表現だ。

茫然自失となった旅人は
「亡妻歌」という連作を詠む。

それがまた、寂しい寂しいと
亡き妻の慕情で溢れている。

和歌を詠むのは、晩年のたった3年間で
それを文芸、芸術の域に押し上げたのは
旅人なのだろう。

それまでの歌と言えば、フィクションで
接待ゴルフのようでもあり
まあ、上司を持ち上げたり
部下の垣根を取り払ったりと
宮仕えの役人、必須ツールなのだ。

クラシック音楽も、宗教的、貴族文化、 
余興的など、世の中の流れと時代背景によって
めまぐるしく変化した時期に
ロマン派のブラームスがいる。 
一層叙情的になっていく晩年に書いた作品、
インテルメッツオ (間奏曲)
とりわけ人気がある作品118の2は 
老女クララに捧げた曲だ。

旅人やブラームスのように 
晩年に芸術へ昇華する愛情もあれば 

認知症でも、毎週せっせとバアさんの居る 
施設へ通うウチのジイサマもいる。




 
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弦楽器という認識

もっと近づくために

「ピアノは、弦楽器で、打楽器で、
鍵盤が付いている楽器です」

こんな説明をすることは、
いつものことです。
レッスンに来る生徒さんや
ピアノを紹介する時に、
中味を覗いてもらったりしています。

でも、本当に私は弦楽器を意識して
いただろうか?

意識しなくてもピアノは音が出るし
何よりやることがたくさんで、

狭いレンジで、僅かな差異を
ことばにしたり、伝えたり、
感じたり、こだわればこだわるほど
難しいです。

で、昨日のプライベートレッスン。

もちろん、モーツァルトのトリオ、

第2楽章を聞いていただきました。
考えることが多いのです。
「同時に動く」とか、弦楽器とか。
 
レッスンでは、最初に私だけ
ピアノパートを弾いていましたが、
 
途中、先生が弦楽器パートを
ピアノで加わると
ピアノで弾いているはずなのに
音が「弦楽器」なのです。
 
思わず、興奮を心にしまい込み
動揺すると脱落するので
真剣に楽譜を見ながら
(あ〜こういうことなんだ)と
実感しました。
 
そうそう、よくソロでも
「ココ、木管よね〜」
「オケをイメージして」とか
言われるのは、わかるし
要求も理解できるのです。
 
でも、アンサンブルピアノパートを
レッスンしている最中に
弦楽器が聞こえると
理解をはるかに超え、心を持っていかれます。
 
終止音も最後の最後まで
ひたすら弦楽器です。
二楽章は、「耳」で聞いて練習します。
 
だから、恐れ多くも、弦楽器の仲間に
ピアノも加らせてください!
 
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なぞがいっぱい

「どうして?」「なんで?」

Rちゃんは、3年生になったばかりです。

「どうして?」
「なんでそうなの?」
いつも会話の中で、
疑問があると私に聞いてきます。
今日は、ワークで音符名、休符名の
復習をしました。
「タンさん」や「ウンさん」ではなく
しっかり本当の名前を書きます。
習っていない漢字にも挑戦!
ト音記号やヘ音記号の名前も
ワークに書き込みます。
カタカナ混じりに
「なんで?」
ドレミ……を
日本語で言うと、ハニホ……って言ってね、
 
いろはにほへとちりぬる〜
よく知っているRちゃんです。
トってソのことなんだよ。
ほら、ソの場所から書き始めるんだよ。
 
ついでに、CDEFG……も知識注入。
アルファベットの筆記体も少し勉強。
 
わずか10分の間に
こんな密度の濃い内容をこなせます。
 
小さい頃からの繰り返し学習ですが
たくさん詰め込んだわけでなく
むしろ、好奇心が旺盛で、脱線したり
興味が向かないと見向きもしないタイプ。
 
子どもとは、そういうものです。
 
だから、四分音符だって二分音符だって
何となくリズム譜は知っていても
意味は?名前は?
なんてペーパーテスト的なことは
いつも「わかんない!」
 
でも、いろいろな場面でちゃんと
遭遇したり、将来「合点がいくため」
様々な伏線を張っておくのです。
 
今、Rちゃんの読譜がそうやって
出来つつあります。
 
小さな知識と
Rちゃんの「どうして?」と
考える力が
まさに、伸びて大きくなる時期だと
これを見逃すわけにはいきません。
 
長くレッスンに通ってきてくれるからこそ
成長のスイッチが見えるのです。
 
帰るとき
コレなぁに?なんだろう?
なんで付いてるの?
って聞かないで。
先生もわかんない。。。
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ドキドキ、初めての場所

体験レッスン

かわいらしい女の子が
いらっしゃいました。

「はじめまして。こんにちは」

今日は、ピアノ教室の
体験レッスンです。

恥ずかしくて、コチコチです。
指がちょっこっと口元にいきました。

「ピアノを触ってみない?」
誘ってみました。

椅子に座り、おそるおそる
先生のまねっこをしました。
絵を見ながら、
一生懸命「ちゅうりっぷ」の歌を
歌ってくれました。

小物楽器を見せたら、
全部名前を言ってくれました。

えんぴつのお仕事は
「ド」の音をなぞってくれました。
丁寧に慎重にはみ出さないよう
えんぴつを使いました。

紙のうらに「おなまえ」を
書いてくれました。

「書いてくれてありがとう」

また、ピアノに誘い
ピアノの中を見せてあげました。
「今日は、とくべつ」
椅子の上に立って背伸びをしました。
譜面台のすき間から、
ハンマーと弦のようすを
食いるように見ておどろきました。

ピアノのリズム遊びをしたあと
「ちゅうりっぷ」のまねっこ弾きをしました。

最後までコチコチだったけど
がんばりました。

「今日はどうだった?」と
ちいさな声で聞きました。

「たのしかった」

「たくさんできたことがあったね。
また、来週も来てくれるかな?」

こっくり頷きました。

「ママをちょっと貸してね」
ママにもレッスンしてみました。

ママはピアノ経験者ですが
いきなり言われて
「え?!え?!」

「大丈夫!大丈夫!」
かんたんなメロディーを
ユニゾンで弾きましょう。
一回だけ、練習してもらい
私と連弾しました。
一生懸命弾いて下さいました。
2回目は、「音楽的にぐんぐん進む感じで」
私のリクエストにすてきなピアノで
応えていただきました。


「はーーー緊張したーー」

親子で緊張しました。

Nちゃんは、
初めての場所で「お教室」なのに
普通のお家で、普通のお部屋で
混乱したことでしょう。

最後は、ハイタッチをして
さよならしました。

体験レッスンは、初めての場所に
初めてのおとなに出会います。
ドキドキするのが当然です。

でも、にこにこしていただけたら
うれしく思います。


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「モーツァルト」きほんのキ

室内楽レッスン

1年近くかけて、
モーツァルトのトリオを勉強してます。

毎回ですが、レッスンを受けると
持ち帰りの宿題がたくさんで

今までなにをやってきたのかなぁと
振り返る過去が遠過ぎて
思い出すのがたいへんです。

だから、初めて向き合う気持ちで
モーツァルトを学びます。
今日は一楽章を復習し
新しく二楽章に入りました。
緩やかな楽章を
細かな右手に対し
左手は長くゆったりとしています。

「一緒に動く」
どう考えたらいいのでしょう。

これは速い楽章でも言えることで
ピアノという楽器は、当たり前ですが
両手で別なことをしていて
意識が片寄ると
左手が端折ったり
右手が遅れたり
自分ひとりで弾いていても
崩壊してしまいます。

自分の中でさえバラけるのに
弦楽器が加わると、
(私のせいで)聴くも無惨です。

拍子とか、呼吸とか
共通認識を感じることはいちばんですが

なんとなく
前から考えていたことは
体幹を鍛える、意識するのも
必要なのかなぁと。

手足の支えです。

今日、実は時間に間に合わなくなりそうで
走ったのです。
キツい階段もゆったりどころか
息が切れる心拍数バクバク。

今日の宿題
①一緒に動く

ゆっくりでも息切れすることなく
②身体鍛えよう…

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え?バッハは音読?!

平均律第1巻の1番プレリュード

今日は、中学生のMちゃんが

最後にやってきました。
Mちゃんは、マイペースでコツコツ
弾いています。
ワークは譜読みワークを使い
音符が細かく難しいですが
「ハ、二、ホ…」の日本音名でも
読んでいます。
そして、シャープの嬰(えい)と
フラットの変(へん)の勉強もしました。
ピアノは、テクニックの本を終えたので
易しい目のチェルニーを抜粋した教本を
使うことにしました。
 
曲は、好きな曲を弾いています。
今回は、バッハのプレリュードを
選びました。
目的は、ワークで培った読み書きから
実践編として譜読みすることです。
 
譜読みの教材として使うけれど
シンプルな動きながら、
五声が豊かで音楽的なので
きっと気に入ってくれると思います。
バッハ:平均律クラヴィーア集第1巻1番プレリュード

一緒に楽譜を眺めます。

16分音符にたじろぎますが
まず、左手を読み弾きます。
わりと簡単に弾けたので
連弾したり、ユニゾンにしたり
左手部位の音を堪能します。
さあ、右手!
和音がバラバラ(分散和音といいます)に
なっているのを理解します。
そして、一小節まるまる同じだよ
いっぺん(和音)とバラバラ(分散和音)を
交互に弾いてみようと
練習し始めました。
私はというと、マウスのポインターの如く
ゆび指しで次の小節へ目が向くように
タイミングを掴む助けを出します。
 
「コツは少し先を見るといいよ」
「オンドクみたい!」
確かにおんどくみたいですが…
 
「どうしてオンドクみたいなの?」
「先を見るから」
「学校の先生に教わったの?」
「はい!」
 
聞けば、彼女が小4の時
担任の先生が
「音読のコツは先を見ること」と
教えてくれたそうです。
 
ヘェ〜と感心しましたが
どの先生も言われることなのに
なぜ、小4の担任の先生なのか?
 
「どうして、その先生の言ったこと
覚えているの?」
「その先生のこと、大好きだったんです」
 
なんだかそんな風に、
子どもの心に残る先生って素敵だなと
思いながら、プレリュードを弾きました。
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入学おめでとう!

きょうから一年生!

小学校の入学式を終えて

今日は、2回目のレッスンへ
張り切ってやってきました。
おしゃれな髪の毛に
すてきなレッスンバッグ。
そして、ママ手作りのペンケース。
ピンクでまとめています。
鉛筆と消しゴムを入れてきてくれました。
早速、宿題のチェック。
Hちゃんは、しっかりプレレッスンを
受けていただいたので
レッスンへの導入もスムーズです。
おしゃべりをしながら
ワークの音符クイズを
楽しく取り組みました。
先週の復習をしながら
身についているか確認。
まだ早いかな?と思いましたが
「音読みタイムトライアル」に挑戦!
通常、最初の頃は
音符カードを使って
少ない数(3音から)の音読みをします。
しかし、カードで読むより難しい
ランダムでたくさんある音符読みに
挑戦してくれました。
「音符選手権やってみる?」
と聞くと
「やる!やる!」
ルールは、宿題となるページの音符を
急いで読むこと。
時間を測りますが、
目標タイムは自己申告です。
まだ一年生には、
「秒」とか「分」の概念は
難しいかもしれませんが
時計や時間を体感するのも勉強で
算数の要素も入っています。
おんぷ選手になったHちゃん、
自己申告タイムは5分です。
スマホのストップウォッチをタップして
ランダムなドレミを読みます。
 
タイムは、21秒!はやい!
 
今日は、先週から気になっていた
「にじいろえんぴつ」
とりこの伊東屋「ゴーストペンシル」
とりこの伊東屋「ゴーストペンシル」
花マルを自分でつける
約束をしていたので
 
音符選手権のあとの「うた」「リズム」
そして「ピアノ」に
花マルを付けて満足しました。
来週も楽しくレッスンしましょう。
 
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どっちで聴く?

イヤホンの右側、左側

iPhoneで、音楽を聴くのが

眠りにつく時の日課です。
一時期、音楽を聴くと
心身共に疲れてしまい、
普段の生活では、趣味でCDを聴くとか
AV機器を使って音楽を聴くことが
滅多にないのです。
ピアノのレッスンをしているのに
変わっているかもしれませんが
生活の中では音楽が流れていません。
例外は、コンサートホールでの
格別なアコースティックな生の音で
頭の中がぐるぐる
ピアノやら、合唱の歌やら、
無意識のうちに脳内再生されてしまう時
リセットできるのが
プロフェッショナルな
生の音なのかもしれません。
PAの爆音も疲れてしまいます。
歳を取った証拠だと思いますが、
「耳」のためだと思うことにしてます。
 
ただし、唯一寝る時の入眠儀式として
目覚まし時計のアプリを使って
イヤホンで音楽を聴きながら眠ります。
 
 
大体、電車に乗ったりしない生活なので
過去の携帯から、今のスマホまでの
使わないイヤホンが引き出しに
たくさんあります。
 
無造作に古いイヤホンを引っ張り出し
耳につけたまま寝るのは
とても窮屈な感じなのですが
目覚まし時計の代わりなので
ゴツゴツしようが、セットします。
 
聴くのは
川のせせらぎとか鳥のさえずり、
波の音に雨の音など
自然の音に癒されてました。
 
ところが、昨年から室内楽レッスンで
演奏する曲のCDを購入し、
iPhoneで聴くようになってから
気付いたのですが
 
イヤホンで聴くと
左側側から、ヴァイオリンの音
右側から、チェロの音
両方の奥まったところから
ピアノの音が聞こえます。
 
最初は、こういうもんだと
別に気にしないように聞いていたし
入眠儀式なので
大抵は第一楽章の終わりまで
聞かないうちに寝てしまいます。
 
ある日、眠れない時
 
左がヴァイオリンで、右がチェロなのは
観客席から鑑賞しているのと
同じなんだよなぁとよぎり
 
でも、トリオのピアノを弾いている時は
ソロでピアノを弾いている時と同じで
 
右手が高音、左手が低音、
右からヴァイオリン、左からチェロの音
観客席側で聞いた時とは、
反対に聞こえます。
 
だったら、
イヤホンも反対にしちゃおうと
本来の右耳側を左で聞き 
左耳側を右に当てて聞いてます。
 
ちょっとしたことなのですが
お客さんとステージ、両方楽しめるので
寝る時どっちにするか決めるのですが
 
困ったことに朝になると
蜘蛛の巣ごとく、コードが顔から
首に巻きつき
ひどいと、行方不明のiPhoneに
引っ張られて
イヤホンがビョーンと伸びて
ダメにしてしまうのです。
 
ストックあって、よかった…
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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「ゴジラ」にハマる

ドシラの「寝っ転がりスト」

今春小2になるRくん。

レッスンをするようになって
しばらく経つが
なかなか思うように進まない。

今どきの「寝っ転がりスト」だ。
とにかく、モノで釣ろうが
楽しさで呼び込もうが
簡単に誘導されてこない。

まあ、男の子に有りがちなタイプなので
レッスンも、浮き沈みとムラが多い。

かわいいところは、
Rくんの代わりに
ママのレッスンにしちゃうよと言うと
怒り出し、自分がやる!と
スイッチが入る。

往々にして男子は
赤ちゃんっぽいところが多いので
成長を待つしかないのだが、

最近は、こういう段階を踏んで
自立するものだと思うことにしている。

生まれながらにして異性で
それだけで、(母)親と子の
見えない距離があり
それを埋めるべくして
甘えてるのだと思えてくる。

さて、数週間前から
Rくんの要望により
「ゴジラ」を弾くことした。

どれどれ、やっとピアノ弾く気になったか
と内心喜ぶ私。
家では、いろいろ弾くらしいが
レッスンでは、寝っ転がり
時間が過ぎていくばかり。

試しに、家でママがゴジラを
教えることにした。
細かいことは、気にしなくていいから
とにかく、テーマを弾けること。
春休みなので、1週間毎日
様子をラインで報告してもらい
今日、披露してもらった。

「ドシラ、ドシラ、、、」
結構弾けてる。
ノッてくると40分は、
ドシラを欠かさないらしい。

毎日忙しくて、大変なお母さん。
時間があるときは、たくさん付き合って
かまってあげてください。

中学生でも、かまってちゃん率多い
男子です。
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バイエルはわるくない

前回の記事で

バイエルは、わるくないのです。

教本というのは
「使いよう」で
なにを教えるかが重要で
たとえ、「ド、ド、ド、、、」ばかりでも
どうやって弾こうか?
はずむ?のばす?
うれしい?たのしい?
どのゆび使う?
伴奏にのって弾こうか?
音符書いてみる?
三拍子でうたう?
リズムつけちゃえ!
お話し作る?
どうしたい?
引き出しから、たくさん出して
子どもの世界を広げるのが
私の役目だと思っています。
ひとつのものを
たくさんの方向から見れるって
正解があるわけでもなく
これこそ想像力と豊かな心を育む
音楽の素晴らしいところ。
厳しいことを言えば
やればやるだけ結果が出るものでもない。
ピアノ演奏は、
持てる力をどれたけ出せるかが
カギなのです。
やればやるだけ結果が出るのは勉強です。
 
ピアノは勉強より厳しい。
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少子化のなかで

ピアノ教本がたくさん

本当にたくさんあります。

4月からレッスンを始める
小一の生徒さんのために
考えて考えて、教本を決めました。

どれにしようかな?
どれにしようかな?

少子化と言われてから随分経ちます。
 

10年ひと昔より

少し前に学生時代だった娘や娘婿は
大学の受験倍率を見て
 
「いいなぁ〜羨ましい〜」
 
婿どのは、人よりたくさん
受験勉強をした部類で
当時の30倍近い倍率から
三分の一になった倍率を見て
「今なら受かるかも」
 
娘は娘で、ごった返した学食や
大講義室の授業から比べて
「ゆったり落ち着いた環境で羨ましい」
 
子どもを取り巻く産業は
縮小しています。
ドラックストアのオムツ売り場は
「赤ちゃん用」が三分の一しかなく
残りの棚は、
「リハビリパンツ」が占拠してます。
 
子どもの数が減って 
塾は個別、もしくは少人数
定員を減らし、私学は経営難
自動車免許を取る人も減少と
経済的にも苦しい分野がある一方
 
子ども自身には
ゆったりした環境や
じっくり取り組むことができる
時代なのかもしれません。
 
 
教室の実態というのが
わかりにくいので
なんとなくの想像なんですが
 
細々と(ウチみたいに)
やっていらっしゃるところは
辞めてしまったり
淘汰と、人気教室一極集中みたいな
厳しい現実と成功者という図式
 
これは、なにもピアノ教室に限らず
ご商売されているどの世界にも
いえることです。
 
その狭い市場でやたらと多いのが
ピアノ教本。
 
先日も楽譜売り場に出向いたら
たくさんの教本で、目移りします。
 
どうして、こんなにあるのか?
狭い市場でも、
生徒さんが多様化している証拠です。
 
だいぶ昔には、「バイエル」という
入り口でふるいにかけられました。
 
音楽文化を広め、裾野を広げるには、
弾いてみたいという気持ちや
楽しみたいという気持ち
 
そして、噛み砕いた馴染みやすい教本
 
少子化が教本を駆り立てて
いるのかもしれません。
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メリフラのたね 5

今までのお話  → 4  → 3  → 2  → 1

ピアノレッスンの先にあるもの

 私の夢は、ごはんを作りながら

練習する娘のピアノを聴くことでした。


だから、ピアノはリビングにあります。

広さを重視したため
キッチン、ダイニング、リビングと
ひと続きなので

まさしくホームレッスンなのですが
孤立しないで、
料理しながらピアノが弾けます。


レッスン室が欲しいなと
最近、特に思ったりしますが
夢のまた夢です。


私は、何事もガミガミ言うのが
好きではないし
娘は、言われて動くタイプではなく

ましてや、アドバイスしようとすると
「口出さないで!」という拒否に遭うよりは
黙って見ているほかなかった日々でした。


たったひとつ悲しかったのは
「親がそう弾けと言ったの?」
と子どもが言われて、帰ってきたときでした。

 
@MerryFullerene
photo by Rika


「弾きたいとき、楽しく弾く」

それで充分だと思いました。

ピアノに関して
何も言わなくなると
娘はピアノに向かう日が多くなりました。

特に中学生になると
学校関係のピアノ伴奏を
一人で引き受けてきました。


細々続けていた個人レッスンも
講師が変わり
お気に入りの先生になりました。

続けるも続けないも
もう本人次第です。

曲への取り組みは
納得のいくフレーズ、納得のいく音色
納得のいく響きを目指し
何度も何度も繰り返します。


曲の好みは、古典ロマン派より
バルトーク、カバレフスキー
邦人の湯山昭さんは、大のお気に入りでした。

私とは全く違ったアプローチや好みです。

次第に「自分の世界観」を
確立していきました。


成人した本人は
もうピアノへ向かう時間は少なく
たまに帰ってきた時、私が
「連弾のセコンド練習するから
プリモ弾いてくれる?」
とリクエストすると付き合ってくれます。


確かな耳と、独自の音楽観と
美学を持っています。


もし、その成長の一端を担う
役目のひとつが、ピアノであったら
「ピアノ」が彼女の促進剤だったと感じてます。

 

メリフラとは.・・・・・MerryFullerene (メリーフラーレン) Rika & Tina ヴォーカルとピアノユニット

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バッハのレシピ

「楽譜通りに弾かなきゃだめ?」


おとなの生徒さんが

こんなことを言ってきました。


アンナマクレダーナの小曲集を弾いてます。


「一応さ、楽譜通りに弾いてみて、

それから考えたら?」

 

「だってさ~

こんな風に弾くと楽しいじゃない?」

「のだめみたいに

自由に弾いちゃだめなの?」


(それ、マンガの世界ですけど‥‥)



ぱらぱらと譜面も見ずに弾きますが

なんとなく、不満気に思っているようす。

思い通りに弾けない、いらだちか

自由に弾けないことへの不満か?

     


(さてさて~

なんて、たとえようかな?)


「バッハの譜面ってさ、

ラーメンのレシピだと思うんだよね」


 

「???らーめん???」

     

「楽譜は、レシピなのよ。

 

でもさ、バッハの場合、

材料は、麺、スープ、

作り方は、①麺を茹でる②スープに入れる。

以上!これしか、書いてなくて。

まあ、料理ができれば想像しながら、

作れるけどね。

 

麺は、縮れ麺が好きとか、

細い太いから始まって

茹で方は、バリカタが好みととか、

スープだって色々あるじゃない?」

 

「プロってさ、スープは鶏がら茹でて、

豚骨割ってるのよ。

そりゃ、インスタントでも

それらしい味にはなるけど

熱々の極上の一杯には、

お湯で溶いて終わりと比べたら

かなわないと思うよ~」

 

 

「ラーメンって

お店によって全然違うしね。

邪道のトマトラーメンでも

たまにはいいけど。。。

私だったら、

プロが作った丁寧で

正統なラーメン食べたいなあ」

 

わかったような、

わからないような顔をしている。

 

 

「たとえばね、

麺とスープが入っていれば、

ラーメンでしょ?文句ある?

といって、

茹ですぎで、ぐちゃぐちゃなラーメンは

食べたくないでしょ?」

 

「そっか。。」

 

楽譜を料理のレシピにたとえるのも

ましてや、大好きなバッハを

ラーメンにしてしまうのも

 

いかにも浅はかな考えで

もう勉強不足丸出しでお恥ずかしいのだが

 

それを承知で言うなら

今勉強中のモーツァルトは

「日本料理」

 

日本料理は、素材の目利きから始まって

素材を生かせるプロならではの腕と

四季を意識した見た目の美しさ、

きっちりした包丁使いに

トータルな調和。

 

 

「ショパンは、スイーツだよね?」

「お菓子の世界は、計量カップ必要だしね。

繊細かつ厳密。センスも必要だし」

 

料理談義してから、

「まずは、楽譜を見ようよ。

もしかしたら、秘伝が隠れているかもよ。

レシピを見て、料理の仕方は人それぞれだけど

おいしいものが食べたいって思わない?」

 

バッハをラーメンにたとえた

私をお許しください。

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室内楽レッスン

モーツァルト作曲

「ディヴェルティメント」を勉強してます。

モーツァルトは、気を抜くと
すぐにぶち壊れ台無しになります。

なんで、あんなに
軽やかに、しなやかに
一音たりとも抜かりなく
演奏できるのだろうと

考えて考えて考えて
音を出すのに
色々やることがいっぱいです。

前日にプライベートで
レッスンを受けたのですが
やる事がたくさんあり
(弾けないところ)

今日の室内楽は
まず、ポイントをしぼりました。

八分音符が詰まってしまわないこと
そして、重音をきれいに弾く

あとは、宿題にして
来月に後回しです。

今までは、弾けないところが
たくさんあり過ぎて
あれも、これも、ダメ、できない、弾けない
崩壊して終了→撃沈

限られた時間です。
とにかく、考えることがいっぱいで
頭がパンクしそうな
一日でした。



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ちがうお名前

体験レッスンでは

 仲よくなるために

今月は、プレレッスン期間にしています。
えんぴつのお仕事をしている時に
「〇〇ちゃん、自分のお名前書けるかな?」
 少し考えてから
「べつのなまえでもいい?」
思わず、私の中でその「べつのなまえ」が
駆け巡りました。
いった い、彼女の別の名前とは?
何を意味するのだろう?
聞いていた〇〇ちゃんという名前とは
全く違う呼び方をするのだろうか?
「べつのなまえ書ける?」
「うん!」
まさか、セカンドネームとか?
ニックネームか?

えんぴつを持ち、一画一画慎重に書きます。

 

「なるほど!!!」

 

漢字を使って、お名前を書いてくれました。

 

「ちがう(表記、表現で)名前を書く」ことを言っていたのです。

 

子どもは、幼い故に「本当に言いたいこと」が

説明できなかったり表現できなかったりします。

 

おとなになってから、あのときはこんな気持ちだったのに!

本当はこうだったのに!とあれこれ言われても

親にとってみれば

今さら感に困惑するばかり。

 

でも、どんなに幼くても

向き合うことを怠ってはいけないと

ちょっと気付かされました。

 

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弾き合いセミナー「サブバイエル」

サブバイエル

昨日とは、打って変わって
冷たい雨の一日
弾き合いセミナー「サブバイエル」に
行ってきました。

昨日のブログでも書きましたが
慈愛に溢れるサブバイエル

安心感があります。
ちょっとおしゃれな響きと空気が
優しい気持ちになります。

想像ですが
きっと、宮本先生は
幼い子にレッスンを
自らされていたに違いないと
感じる所が随所に見られました。


バイエルを第一の教本としていた
30年ほど前には
私も発表会の連弾に入れたり
課題の仕上げ曲に選んだり

弾き合いで弾くと決まった時は
生徒さんの初見の練習にと

連弾はとても気持ちが上がり
たとえユニゾンで音数が少なくても
生徒さんには、満足感を得られます。


いろいろな使い方ができるので
重刷され続けている教材だと
あらためて感じました。

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慈愛のサブバイエル

今日はお彼岸でした

 母を連れて
お墓参りに行ってきました。


 父が亡くなってずいぶん経ちます


昨秋にはなかった、

ペット供養碑を見つけました。



 ペットのために
「慈愛」と書いてあるのを見て
明日の弾き合いセミナーの教本
ふと、サブバイエルを思い出しました。

サブバイエルの作曲、編曲をしたのは
宮本良樹さんという方です。

色々検索しても、情報が少なく

武蔵野音大で教鞭をとって
いらっしゃったこと
最近、お亡くなりになったこと
サブバイエルを作ったのは、
まだ学校を出て間もなく、
お若い頃であったこと。


この教本は、副教本の扱いですが
連弾が多く
ユニゾンのメロディー担当の
生徒さんには、弾き映えするし
伴奏がとても素敵なのです。


いったい、こんなきれいな伴奏を
付けてくれた
宮本先生はどんな方で
どんな気持ちで編曲されたのだろう?

生徒さんに向ける視線が
慈しみを持ち
慈愛に溢れる伴奏編曲だなと
明日が楽しみになってきました。

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メリフラのたね 4

のんびりのんびり


ピアノを習っている娘なのに
小学四年生ぐらいになると
「ピアノ弾けるでしょ?」
という目で見られます。


ある日、学校で
「アナタは、チェルニー何番?
ブルグミュラーは?」
と音楽専科の先生に聞かれ
どう答えたらいいか、わからないと
言ってきましました。

娘は、昔ながらの王道教本は
やっていなかったのです。

そして、とうとう
「辞める!」と喧嘩になりました。

ピアノの練習が自由にできない
自宅環境も要因のひとつでした。
 
私がつきっきりで見てあげられないのも
ピアノのことで争いたくないと
気持ちのどこかで
心を鬼にしたくない
甘っちょろい情けない心があったのです。
 
しばらくレッスンをお休みするのも
いいかもしれないと考えました。
そう決めるとホッとしました。
 
毎週、レッスンへ行く前に
渋々弾いては
行きたくないと駄々をこね
 
嫌々弾いてるかと思えば
集中し過ぎて
時間を忘れるほど
延々と練習しています。
 
本当に向いていないのか?
嫌いなのか?
我が子ながら、わからないことだらけです。
 
 

@MerryFullerene
コラージュ by Rika
親子なのに、私のように
教えられない親もいれば
親子だから、きっちり教えられる親もいる。
 
他人故に、仕事として
しっかり教えられるけど
他人でも、相性があり
うまく教えられない先生がいる。

「親子」ってなんなのでしょう?

考えてみれば、遺伝子的には
父母からすると4分の1で
もしかしたら、
似ていない部分の方が多くて
 
似ている部分を探して
「親子だったんだ」と安堵するのが
親子なのかもしれません。
 
似ていないのが当たり前で
だからこそ
毎日、世話を焼き、様子を見て
心配をし、喧嘩もすれば
一緒に笑う。

ひとりでできるように心を砕き
叱咤激励し、見守る。
 
あとは勝手に伸びていくものだと
子育てがとっくに終わった頃に
教えられました。

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春 レタス

ご近所の野菜を作る方から、春のレタスのおすそ分け。


この周辺は、
だいぶ家が建ち並んできましたが
野菜や果物を作る畑地も
まだ残っています。

いただいたレタスは、採れたて新鮮で
切り口が白くきれいです。

瑞々しさと、しゃっきりした感じが
好きなので
何を作ろうかな?

サラダはもちろん
レタス炒飯に、
春雨と牛肉を入れてスープ
お鍋に入れようかな?



日差しが明るく、日も伸びて
春はもうすぐです。
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決めた!合格

→ 今までのお話       

今日は、嬉しい報告を聞きました。

 
大学受験で、
幼児教育を目指していたRちゃん。
合格したと
わざわざ言いに来てくれました。
 センター試験が終了してから
他校の受験やら、志望先を変更したり
忙しい日々を送っていたようですが
数日前に合格が決まって
喜びの顔を見せてくれました。
「またピアノのレッスンに来たい!」
とても嬉しいことを言ってくれます。
でも、これからたくさん勉強することがあるよ。
一先ずピアノは卒業して
趣味で弾くことをしてもいい。
将来の仕事に生かせるなら
また再開できるよう
いつでも、連絡してきてね。
ピアノは、いつでも弾ける楽器です。
今弾けないことを
悲しむ必要はありません。
子どもたちだけのものではなく
おとなになっても楽しみ
深い感慨と音楽の本質を感じるのは
むしろおとなの方です。
 
これを知るために
私は続けてきたのか
 
「あーーこれはこういうことだったんだ」
物事の本質を知る喜びは
生きてきた「ご褒美」を
戴いている感じです。
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体験レッスン

今日は、可愛らしい生徒さんがピアノレッスンを体験しに来ました。

お母様とは事前にお電話で
いろいろお話を伺い
あれこれ考えながら
今日の出会いを楽しみにしていました。
ご挨拶をし、
ピアノへ誘うと興味津々で
キラキラした顔をしています。
最初は、遠慮がちに鍵盤を触っていましたが
クイズを楽しんだり
ピアノの中を覗いたり
ドの音を探したり
一緒に「ドレミの歌」を連弾しました。
 
「ド」と「レ」の音符を読み
色塗り、音符書きの作業も上手にできます。
 
最後はちゃんとお利口さんにしていた
弟くんも一緒に
リズム楽器を手に
「さんぽ」の歌を歌いました。
 
今日の目標は、
「場所に慣れること」
「一緒に楽しい気持ちになること」
このふたつをすぐにクリアできた生徒さん。
 
幼い子を抱えながら、
ピアノレッスンへの気持ちを
グッと向けてくれるように
心遣いをしてくださったお母様。
 
来てくださって感謝します。
ずっと手を振ってさよならしました。
 
 
ピアノ教室
「ハミングバード」では
有料体験レッスンを1カ月行ない
慣れることから始めて
テキストを決めます。
 
もちろん、体験レッスンなしで
すぐに始めることもできます。
春からピアノレッスンをしてみませんか?
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第3の目

うちのGチャン(義父)は

Gチャンの息子である夫を
「みーちゃん」と呼ぶ。
 
○○という名前があるのに
30年も前に他界した
Gチャンのすぐ上の兄、みーちゃんが
居候しているという設定で
 
みーちゃんは仕事へ行き
Gチャンの車を勝手に乗りまわし
モノを勝手に使う、と怒る。
 
 
毎回、みーちゃんと呼ばれる夫は
諦めたような、でも嫌な顏をして
「オレは○○だよ!」と
いちいち訂正をしているが
 
先日、娘夫婦と夕ごはんを食べてる時に
「Gチャンは、ひょっとして
みーちゃんが見えてるんじゃないの?」
と娘が言い出した。
 
 
「ほら、背後霊みたいにさ、パパさんの
肩のところから顔出してるみーちゃんが
見えるんだよ(笑)」
 
 
そこから、室内楽の話しになり
演奏する時どんな視点、どんな意識をするか
声楽の娘は面白いことを言い出した。
 
歌は音を出す時、必ずイメージが必要で
高さ、強さ、柔らかいか、固いか
息の加減、軽いか、深いか、ニュアンス、
テクスチャー、etc
全部イメージをしてから、響きを出す。
 
「それなのにぃ〜ピアノってさ、
すぐ簡単に音が出ちゃうから
ちっとも、待ってくれないんだよね」
 
イメージしなくて考えないで
簡単に音が出せるって
信じられないらしい。
 
「いつもピアノを弾く時は
俯瞰して響きをイメージする
くせをつけるといいよ」
 
「必ず、どう弾いてるかチェックする意味で
第3の目を頭の上の方にくっ付けるのよ。
さっき、Gチャンがみーちゃんを見るような
背後に誰か見ている感覚でもいいかな。
 
その目で、必ずどう弾いてるか、
響きが合ってるか」
「歌う時って、常にイメージしなきゃ
音出ないんだよ」
 
「できるなら、私の頭の中って
こういうイメージで、こんな音が鳴って
こんな感じなんですって
そっくりそのまま送りたいって思うよ。
でもさ、ピアノって
音のヴァリエーション貧困で
私なら、「ド」だけでも
ひとつに命かけるくらいするのにさぁ」
 
おっしゃるとおりで。
 
目に見えないモノを共有するには
想像を働かせ、音を出す。
そして、客観視できる第3の目を持つ。
それが、「聴く」ってことか。
 
 
一音だけの表現の自由度からすると
声、弦、管、
ずっと低いところにピアノがくる。
 
イメージしにくい、自由度低い、客観性乏しい
こんな楽器であるピアノを弾くのに
どうしたら違いが出せるだろうか?
 
きれいな音、正しく弾く
一音、一フレーズにこだわる
イメージするくせを作る
 
どれも当たり前で、でも目指す所は
細く小さな階段を登っていくような
根気が必要だ。
ちなみに娘が幼稚園のころ
「第3の目の遊び」というのを考えて
お友だちに広めていたらしい。
 
今年の目標は「第3の目」
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猫カフェ

今日は、午後から用事が早く終わり


「猫カフェ」に初めて行きました。
子どものころ猫を飼っていました。

かわいくて夢中になりました。
気ままな日常と
人に媚びない振る舞いは
いつも羨ましく
猫になりたいといつも思っていました。

私の部屋は二階にあり
塀から屋根をつたい
ベランダから入ってくるノラ猫を
「シロ」ちゃんと名付けて
餌付けしていました。

シロちゃんは、餌をねだりにくるのではなく
寒い冬になると暖を取りに
部屋を訪れました。

だから、夏の間はどこかを放浪し
木枯らしが吹くと
どこからかやってきます。

ある時、子猫をくわえてやってきました。
しかし、暖かくなると
いつの間か居なくなりました。

翌年には、お腹が大きいままやってきました。
部屋のベッドの奥下に
誰も近寄せず、子猫を産みました。
当然、お産はシロちゃんだけで
胎盤もすべてキレイに食べ
毛づくろいをしていました。

野生の動物です。
だから、引き締まった体に
ツヤのある毛並みがありました。

また、子猫をくわえて居なくなりました。

猫カフェの猫は
抱っこができませんが
撫でたり、じゃらしたりできます。

しかし、鼻が乾いて
毛触りもかさかさして
ぷよぷよした猫に
癒しを求めに来たのに
気の毒な気持ちになりました。


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jimdo cafe SEO対策2回目

浦和のjimdo cafeです

先月に続き、ネットのお勉強に行きました。

ネットでビジネスをする方は様々です。

そもそも、私にとって
「ピアノ」を教える事は仕事ですが
ホームページやブログは
見えにくい教室の様子や
伝えたい思いを
少しでも生徒さんやご家族に
お知らせしたい
そんな気持ちで書いています。


今、一緒に勉強している
子どもたちが一番なのです。

そして、このような私と
ご縁があって
ピアノを弾いてみたいという方の
参考にしていただけたらと
考えています。

「知らなかった」というのは
とても残念なので
少しでも「知る」きっかけに
なると嬉しいです。

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メリフラのたね 3

グループレッスン修了

小学生になってからの2年間のグループレッスンが終わり
もう次のグループカリキュラムはないので
個人レッスンになりました。
相変わらず
夢見るファンタジーな子どもで
マイペースぶりに心配していましたが
そのころはお話しを作り
絵を描くのが大好きでした。
ピアノはレッスンへ行く前に
慌てて練習するか
発表会の前に特訓するくらいで
個人レッスンでは
読譜ができていないので
復習の教本を一曲ずつ弾いていました。
弾けるようになったお気に入りの曲を
いつまでも弾いてるタイプでした。
@MerryFullerene
photo by Rika
厳しく練習を強いたら
辞めてしまうだろう
ピアノを嫌いになって欲しくない
音楽を嫌いにならないで
 
だから、見守るだけで
心の中では、練習しない様子に
オロオロとイライラで
苦しくなるばかりでした。
 
 
まだまだ未熟な親でした。
そして、毎週綱渡りのような
レッスンに連れて行くだけの
情けない親でした。
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メリフラのたね 2

個人レッスンか、グループレッスンか?

娘がピアノレッスンを始めたのは
大手音楽教室のグループレッスンでした。
個人レッスンか、グループか
これは悩みどころです。
親のカンと日頃の観察で
私とは違う人格、性質を持つ彼女には
グループレッスンだと決めていました。
それとアンサンブルを核とする
グループでどう育つか
実験してみたかった。
今、バラしてしまいましたが
怒られそうです。
 
 
弾くことより、「耳」が
育ってくれるように願っていました。
「受け身」のままで
童謡唱歌を中心に、みんなのうたや
テレビの音楽、クラシック、
なんでも聴かせてましたが
メロディーだけでなく
ハーモニーを分離した耳で聴けたら
と欲張った思いを抱いていました。
@MerryFullerene
そんなこんなで
グループレッスンを開始しますが
大した練習もせず
毎週決まった時間に連れて行き
アッと言う間に2年が修了してしまいました。
 
小学一年生になる頃でしたが
弾くのはレッスンだけの
読譜があやしい状態で
果たして個人レッスンに移行できるのか?
 
イヤになって辞めてしまう
そんな思いが頭をかすめました。
 
楽譜や音符があやふやでも
鼻歌で曲を作り、
誕生日パーティーでは「式次第」まで
手作りし、司会と歌と演奏をする
ステージごっこや
幼稚園ではレッスンごっこ。
 
こんなにおもしろい遊びしているのに
もったいないなぁという
私の一存で
次期二年のグループレッスンを決めました。
 
幸い、最初のグループのお友だちと
一緒にレッスンできることになりました。
 
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メリフラのたね 1

ピアノの先生の子どものレッスンは?

「先生のお子さんは、
先生が教えていたのですか?」

先日、雑談をしていた折
あるお母さまから聞かれました。

答えはノーです。
すべて外注です。

でも試した事もありました。
私には娘が一人おります。
育てながら、音楽教室の講師もしていました。
2歳になった時
音楽教室に2歳児コースの
グループレッスンができました。
自分自身の興味から
親子で通いました。
娘は、口から生まれたような
「おしゃべり」で
いつも歌を歌っていた子でした。
想像力が豊かで
いつもファンタジーの中を
暴走しているようでした。
3歳になって、早生まれですが
幼稚園に通い始めました。
音楽教室の3歳児コースに
入れたかったのですが、
未就園児向けだったので
園児向けグループレッスンの
4歳まで待ちました。
その年少さんの頃
手ほどきをしようと
レッスンの真似事をしました。
レッスンバッグに教本、ノート
出席帳も作って
「こんにちは!」と挨拶から
始めました。
でもうまくいかない。
興味がないのか?
空想しながら、歌を歌ったり
たまに鍵盤叩く程度なので
(本人はジャズピアノの即興演奏のつもり)
明らかに私と違う人種、タイプだと
感じて結局諦めてしまいました。
親子でも、
似る部分と
似ていない部分があるものです。
でも、少しでも音楽の美しさや
ピアノを弾く楽しさを
味わって欲しいと常々感じていました。
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バレンタインと漢字練習

レッスンで、宿題?

今日は、バレンタインデー。

火曜日にやってくる六年生の
MちゃんとYちゃんから
手作りのかわいいチョコを頂きました。


二人は、仲の良い友だち同士で
いつも一緒にやってきます。

でも、レッスンは一人ずつなので
Mちゃんからピアノを弾いてもらい
30分経ったらYちゃんに交代します。

ピアノレッスンを受けている間は
ワークをやったり
本やマンガを読んだりしてましたが

学校の宿題を持ってきても良いよ
と言ったら
いつの間にか、待ち時間は
宿題をやる時間になりました。
算数プリントや漢字練習etc
今の小学生は、宿題がたくさん。

時間の使い方も工夫が必要です。

二人ともレッスンが終わり
お迎えを待っていた時

今日レッスンした
「おもちゃのシンフォニー」を
Yちゃんが弾き始めました。
それにMちゃんが加わり
2人で一緒に弾いています。

「今度のレッスンで連弾しよう!」
ポリフォニーの部分や
カッコウの鳴き声
面白い楽器を入れたら
3人で何が出来るだろう?
ちょっとわくわくしました。

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沈黙

昨日は、映画の日。


久しぶりにシアターで映画を観た。

「沈黙」
原作は、遠藤周作先生で
私は先生の作品のファンだ。

内容は暗く重い。
小説の中の宣教師の苦悩と葛藤が
文章よりダイレクトに伝わる。

宗教を介した対立が
長い年月を経ても
未だに無くならないことを
私たちは知っている。


信者の命を救うために
棄教するのと
信仰を貫くのと
どちらか?

人命とモラルの間で揺れる選択に
一番「ふつうの人」だったのが
キチジロー

小説では小賢しく
宣教師の苦悩の裏に隠れていて
それはそれは
選挙前の政治家みたいな印象だったが

キチジローを演じた
窪塚洋介さんがよかった。
まるで、大きい魚の掃除をする
共生魚のように
ひっそりと、でもしっかりと存在している。

対立、抗争の世界を生きるには
キチジローのような共生する
考え方や生き方もあると
気付かされた。

エンドロールは
様々な感情を呑み込む風音が
「音楽」になっていた。

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マンデー英会話

英会話サークル


マンデー英会話のみなさまに
お会いし、ランチを楽しみました。


私は新参者で
英会話サークルに
加えていただいたのは一番遅く
しかも英語能力が中学生並み。

私が参加していた頃の講師は
日本在住でイギリス人のピーター先生。

サークルの皆さんは
元英語の先生やら、英語講師、
米国に住んでた方、
ご家族が海外在住など
会話レベルでは
不自由のない方々ばかり。

こんなハイレベルの中に
私を入れてくださり
しかも、優しく、暖かく
様々なことを
細やかに教えてくださいました。

元々は、私がメンバーの方の
お子さんに
ピアノを教えていたことが
きっかけです。
かれこれ30年近く前です。
やがて、子どもたちが巣立つと
お母さんへのレッスンになり
その繋がりで
今度は私が英会話サークルに
入りました。

もっと続けたかったのですが
介護の見守りをするため
2年前に辞めました。
しかし、副教材にしていたST
(Student Times)は
いまだに毎週土曜日に届き
見出しを見るだけで精一杯の
自主勉強の振りをしています。

諦めが悪いのか、
往生際が悪いのか

結局は「喋る」「会話」することさえ
たどり着くことができなかった英語に
まだ夢を見ているのかもしれません。

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記憶に残るもの

いきなりですが、 私は認知症の

見守りをしています。

義母は施設
義父は同居ですが
一見普通の生活をしている
高齢者です。

認知症なので
記憶が曖昧で
一体いつの時代のことを
言ってるのだろうと不思議です。

先週からずっと
「稲刈り」をすると言ってます。
爺さんの中では
田んぼの仕事中です。
会社勤めだったにもかかわらず。

身体を使い、頭を使い、
神経をすり減らし、
収穫を味わった記憶です。

施設の婆さんも
車椅子で認知症ですが
大好きな歌を歌うことができます。

大事に育てた子どもは
記憶から遠のいていきます。
記憶とは、自分本位なのでしょう。

自分で使った身体や頭が
記憶に深く残るのかもしれません。

音楽やピアノが
今の子どもたちに
深く残るように
そんな思いがよぎりました。
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今日はネットのお勉強

浦和に来てます。

午前中から、初めての
ネットセミナーに参加です。

前から行きたかった
jimdo-cafe(ジンドゥカフェ)

私がやっている
ブログとホームページのための講座です。

今回は
お話しを中心とした
講義スタイルでした。
しかし、大変勉強になりました。

次回機会があれば
個別相談会に参加してみたいと思います。


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弾き合いセミナー「平均律プレリュード」

今日は弾き合いセミナーに参加するため
表参道カワイパウゼまで
行って来ました。

「平均律プレリュードは、
チェルニーの代わりになるか?」

練習曲として使えるか?

山本美芽先生のご著書
「21世紀へのチェルニー」で
紹介している
ネイガウスという先生が選んだ
21曲のプレリュードを中心に

参加された先生方で
手分けして
演奏しながら検証していきます。

私も第1巻の14番と19番を
隙間の時間を使って練習してきました。

練習のこと→バッハのツボ


この二曲に限れば
「和声感」の練習と
左手特訓だと思うのです。


試しに暗譜で、左手だけを
鍵盤ガン見して弾くと
右手は勝手に動き
左手に乗っかるようについていく
不思議な集中をしていました。


気がつくのが遅かったので
曲を整えるまでいかなかったのが
悔やまれます。


参加された先生方の演奏は
とても魅力的で
ずっと聴いていていたかったです。

ピアノは
「シゲルカワイ」
今回で3回目になりますが
良いピアノと良い響きの中で、
拙いながも弾ける機会は
幸せです。

ちょっと嬉しかったのは、
プレリュードに出てくる二分音符
「たーあん」
ふつうなら、減衰していくピアノですが

「たーあん」と偶然にも
音がふっくら聞こえて
びっくり!
たった一回でしたが。




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手をかけ過ぎない

「子どもには、手をかけ過ぎないでね」



これを言われたのは、
私が娘を産んで間もない頃でした。

その人は、たま〜に会う
会釈するくらいのオバサン。

私ときたら
まだまだ知識も経験も乏しい
頭デッカチで、融通がきかない
浅はかなヒヨッコでした。


そんな私に
子育ては
手をかけ過ぎてはいけないと
忠告してくれたのです。


ピアノも似ています。

励ましや頑張りを誉める
愛情はたっぷり必要ですが

自立を阻む手出しは
様子を見ながら
手を貸します。

いきなり、ひとりでやるのは
無理ですから
少しずつ少しずつ
手放します。

何ができて、何が苦手か
何が正しくて、何が違うのか

損得を教えるのは簡単ですが
遠回りでも
自分で考えて、
時にはヒントを出し、
手助けしながら
行う方が良いと思います。

ピアノも子育ても
一緒に成長を見守る視点を
持ち続ける自分でいたいです。



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選ばれる

「今年もよろしくお願いします」

元気よくレッスン開始の
ご挨拶をしたのは
月曜日のSちゃん。

いろいろとふたりで
冬休みや3学期の様子についておしゃべり。


年末に
Sちゃんから学校行事である
「持久走大会」の
素敵な「招待状」をいただいた。

カードには、
がんばって走ってます!
応援に来てください!
という内容が
丁寧な言葉と丁寧な文字で書かれ
とても嬉しかった。

持久走大会は、
天候不順で順延になり
都合がつかず応援できなかったが
後日、Sちゃんのがんばった話を聞いた。

Sちゃんが描いたカードは
もしかしたら
学校の課題だったかもしれない。

けれど、ご家族以外で
おとなの「だれか」を
お誘いするために
自らカードを描き
私がいただいたことは、
「選んでくれてありがとう」
という気持ちでいっぱいになった。


「ピアノの先生」というのは、
ふつう生徒を選べない。
選ぶのは、生徒さんやその保護者家族だ。

評判、ネット、
知り合いに聞いたり
方法はさまざまだが

こうしてブログを書くのは
「わたし」を選んでくださる
選んでくださった、生徒のみなさんに
少しでも情報を提供したいのと
選ぶ材料になればと思っている。


「選ばれる」ことに感謝をし
どうしたら良いレッスンになるか
いつも応えたい自分で居たい。

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2017年 レッスン始め

今年もよろしくお願いします。

今日からレッスンを開始しました。

午前中は、Iチャンとママの
親子レッスンです。

ママは、チェルニーの練習。
30分ほどすると
Iチャンが一人遊びに飽きてきたので
Iチャンの相手をしながら
お返事の練習です。

にこにこしながら、
かわいい手を上げて
お返事してくれます。

大好きなアンパンマンシールを
選んで貼りました。
「たのしい!」
形容詞が出るのは
言葉が育っている様子がうかがえます。

次は色えんぴつをしっかり持って
教本の「海」のページで
好きなように塗ります。

「波」のようにくねくね
腕と手を動かします。

動かす作業と色の興味、
そして
だんだん細かい動作に導入していきます。

歌やリズムも模倣から
楽しく活動します。

お楽しみは、
宿題の色ぬりお魚さんを
ママに切り取って貰ったので
いよいよ「海」に貼ります。
真剣に、しかもきちんと貼る様子に
子どもの個性がおもしろく

初めて見るIチャンの様子に
ママがびっくりして
成長を感じていました。


どんなに小さなことでも
成長を喜び
「たのしい」「できた!」
という感覚を大切にしていきたいです。
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よい加減

近頃、素直に他人を信用しては
いけませんと
注意喚起しています。

高齢者はもちろん、
集合住宅での挨拶まで

でも、子どもは
素直にすくすくと育ってほしいと
望みます。

ある時、
「どうやら、おとなの言ってることは
ぜんぶ本当じゃないらしい」
と気がつきます。
「先生や親の言ってることは
本当なのか?」


素直に従うことが
(心の中で、反対のことを考えていても)
得策と思って
自分の考えを奥にしまい込み
うなずいている子どもがいます。

自分の思いを
伝える技術が幼くて
素直に従えない子どももいます。

子どもが考えてるとき
とても時間がかかります。
急かされている時など
考えないで、従ってしまいたくなります。


どんどんしまい込むと
こんがらがった糸みたいになって
ほぐすことも
うまく直すことも
糸を取り出すことも
面倒になってゆきます。
私にもよくあります。
「面倒くさい」


ふだんレッスンに来ている
小学高学年や中学生は
時たま、こんな風に見えます。


でも、こういう時
子どもたちに
考えるチャンスがやってきたと
思うことにしてます。


知識を吸収するときは
素直に
立ち止まっているときは
じっくり考えて

「考える時間」を作るのは
忙しい現代には難しいのかも
しれませんが

「考える癖」をつけると
おとなになったとき
よい加減で、仕事をしたり
よい加減で、人間関係を築けたり
よい加減で、休息したり

考えることは
決してラクではないけど
自分の身を守ることもできる。

今年は
イイカゲンではなく
よい加減で、うまく過ごすことが
目標です。




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調律をしましょう

昨日は、ピアノの調律でした。

年に一度、調律をして
一年を締めくくります。

ピアノの調律をするために
ピアノまわりを
整理することになるので
一石二鳥です。

増えていく楽譜
コピー譜に、資料、本

悩ましいものに
たくさん囲まれています。
調律師さんを待つ間
久しぶりにピアノの蓋を開けて
練習してみました。


ホールのような響きと余韻で
ちょっと嬉しくなりました。

ピアノは
リビングの一角のデッドスペースに
すっぽりと設置してあるせいか
譜面台を立てていても
音が、全部自分に向かってきます。


響きを独り占めしているような
気分です。
ペダルは要らないし
倍音まで聞こえます。

調律は、グランドピアノだと
年に1、2回。
アップライトピアノでも
年に1回は必要です。

ピアノのパーツの精度は
100分の1だとききました。
そんな部品が
たくさん使われているのに
放置だとかわいそうです。

しばらくピアノのメンテをしてない
いただいたピアノがそのまま
ママが子どもの頃使っていた

そんな状況でしたら
ピアノを見てもらいましょう。

「どのくらい費用がかかるか?」
気になると思いますが

調律師さんのお話だと
見積もりをしていただけるそうです。
その上で相談して、
調律しますとのこと。

残念なのは、
調律が修理に変わってしまうことだそうです。
また、「カビ」も大敵だと
教えていただきました。

年初めのレッスンでは
生徒のみなさん
気持ちよく弾いてくださいね。

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いよいよテキスト開始

昨日、レッスンにいらした
大人の生徒さんは
親子レッスンなのです。

毎回、かわいいIチャンと
レッスンにやってきます。



ママのレッスンのときは
ひとり遊びをして
待てるようになりました。

今日は、スケッチブックと
いろえんぴつを抱えて
何を描こうかな?と
やる気まんまんです。


少し飽きてきたら、
すかさず
ママと交代して
Iチャンのレッスンをします。

「お返事」「お歌」に加えて
いろえんぴつを持てるようになったので

今度から、テキストを使います。
大好きな「アンパンマン」シールも
用意しました。
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おとなのレッスン

ワークを使う

今日は、大人、中高生のレッスンでした。

大人のAちゃんは、
ワーキングマザー。

小学生の頃から通ってきて
のんびり、じっくり、細く、長く
続けている趣味のピアノです。



レッスンのメインは
譜読みワークと
チェルニーの抜粋本
これは、私の方針ですが

趣味でやりたいAちゃんが
どうしても弾きたい曲を一曲

時間がかかっても
やり遂げたいそうです。

いっぺんに幾つもの事を
やらなければならないピアノは
Aちゃんにとって難しい局面が
たくさんありました。

譜読みがスムーズにいかなかったり
苦労が多かった子ども時代でしたが

決して諦めず
コツコツと少しずつ積み上げて
モノにしています。

大人になって
これからも続けていくため
使える時間を
有効に練習できて
レベルアップするため
譜読みワークを使ってます。


ワークは、
予習しないことにしてます。
家で読んだり書いたりすると
覚えてしまうので
音読みタイムトライアルをしたら、
仕上げに音書きの宿題を出します。

単純に淡々と読むだけです。

チェルニーは、少し簡単で
短くした曲の抜粋本を使用してます。

譜読みを助けるための
ショートバージョンです。
視覚的に譜割りも
身に付けてほしいと思ってます。

大人になってからの
ピアノレッスンのメリットは
理解力が高いこと

経験値が増えて
いろいろな事柄を
同時にこなす能力が上がること


自己流でピアノを弾くより
どうしたら、より良い時間を使えるか
ということを
一緒に考えています。


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小さな楽しみ

シールとごほうび

レッスンは、
来週の火曜日までですが
ほとんどの生徒さんは
今週で終わりました。

冬休みに入り
私ものんびり過ごしてます。

今日はクリスマスイブ。
生徒のみなさんに
「プレゼントは何をお願いしたの?」
と聞いてみたところ


ゲームのソフトが人気なようです。
そのほかに、お人形や
自分専用のキャリーバッグ
洋服、などなど。


大きな楽しみは
お誕生日とクリスマスが
メインなようす。


子どもたちは
日常に、レッスンの時間に
小さな楽しみを
見つけて喜ぶ天才です。


ごはんのおかず、ペン、
あやとりの紐、

そしてご褒美シール。




シールを集めると、
Rちゃんいわく「すてきなプレゼント」

小金を出せば買える
ちょっとした小物ですが
自分で「決めて」「選ぶ」事が
すてきなようです。
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柚子ざんまい

今日は
柚子のチーズケーキを焼きました。
レモン果汁の代わりに
柚子果汁と少し皮を入れました。


柚子がたくさん取れるので
おすそ分けしたり
料理に使ったり

ジャムや蜂蜜漬け
柚子シャーベット

昨日はかぶの甘酢漬けに
柚子皮と果汁を加えました。
白菜や大根のお漬物、
サラダのドレッシングにも使えます。


暇な時に柚子皮を刻んで
冷凍しておきます。
茶碗蒸しやうどん、
湯豆腐、煮物のアクセントに

丸ごと冷凍して
使う時におろし器でおろすのも
ラクです。
カチカチに凍って冷たくて
ちょっと大変ですが。


そうそう
柚子鍋もやってみました。
入れ過ぎたり、煮過ぎると
少し苦味があります。

グツグツ煮えたお鍋に
輪切りにした柚子をパパッと並べて
ふたをして火を止めて
すぐに食べるのが
いい感じだと思います。


最近のイチ押しは
「柚子ソーダ」

柚子を2、3個半分に切って
素手でワイルドに
果汁を絞ります。
あとは、ガムシロップと炭酸で

お酒を飲まれる方は
生搾り柚子サワーでしょうか?

柚子の種は、捨ててしまうのですが
種の周りには
ジェルのような
ヌルヌルした成分があり

昔、種と度数の高い焼酎で
化粧水を作ったことがあります。
柚子ローションは
冷蔵庫で保存すると
次第にアルコールが抜けていき
お肌につけると
傷あとのようなでこぼこが
なめらかになると
聞いたことがあります。

アルコールに弱い方もいるので
ぜひ調べてくださいね。

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バッハのツボ

昨日は月に一度のレッスンでした。

トリオで弾けないところを
レッスンしていただいた多喜先生から
今回は、バッハの平均律を
教えて頂きました。



1月にある弾き合いセミナーで
平均律のプレリュードを演奏します。

「エチュードとしてのプレリュード」
練習曲としてプレリュードを使う事を
ネイガウスという方が言っています。

詳しくはこちら
21世紀ヘのチェルニー 訓練と楽しさと 山本美芽/著 https://www.amazon.co.jp/dp/4883641996/ref=cm_sw_r_cp_api_Y-6wyb6RJDQ6Q


私が選んだプレリュードは
一巻の14番

譜読みを始めた時
なんだか
指のストレッチをしているようで
左右均等な負荷のかかり具合に

「効いてる効いてる!」
みたいな体育会系のノリでしたが


テーマを追いかけていくと
ギアチェンジの如く
右、左、右、左…
忙しいのです。
しかも短く、あっという間に
わけのわからないうちに
終了、ゴールです。


弾けてないせいもあるのですが
反進行と平進行に加え
16分音符がごちゃごちゃして
すっきりした音に聴こえてこないのです。

いただいたアドバイスは
まず、拍の頭と裏の
ポイントの音を拾い出して
弾いてみる。
そして、拍子感を感じる。

全体的には16分音符が多いので
ポイントだけを両手で弾くと
和声感を感じ
なんだか曲の「骨格」を感じます。

骨組みを読み取るのを忘れてました。

先生は、ポンポンと
骨組みを弾いていきます。

「ね?ほら!ココよ」

バッハのツボ、とこれから呼びます。


東洋医学の、人間を宇宙になぞらえる
考え方が好きですが
人間のツボは24箇所で
24節気と同じです。

プレリュードとフーガも24
美しいツボです。



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決める 7

ピアノって、
自分で決めることがたくさんある。
どっちがいい?
どっちが好み?
どう弾きたい?
演奏している時は
瞬間瞬間で
即時に決めていかないと
演奏が止まってしまう。
考えていないように見えても
ちゃんと反応して
判断している。
教わる一方通行でも
言われたままでも
考えて
最後に自分で決めて弾くのが
ピアノだ。
Rちゃんは、ちゃんと自分で決めてきた。
そして向き合ってきた。
だから、ぜったい大丈夫。
幼い頃から、見守ってくれたご両親。
不思議なことに
子どもを見ていると
親御さんが透けて見える。
そして、選択した道を
歩いていけるように
最後まで見届けていくからね。
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決める 6

志望大学に向かって
頑張ってるRちゃん。
早目に志望校を決めて
準備を進めて来たので
推薦試験の実技は余裕を持ってのぞんだ。
しかし、結果は不合格。
面接のウエイトが大きい推薦入試は
やはり志望動機の裏付けになる
経験や努力が必要なのだろう。
まだ一般入試はこれからある。
気持ちを切り替えて励まし
今後の予定を相談するため
先日、レッスンに来てもらった。
 
 
試験の手応えや様子など
話しを聴いて
これからやるべき事を整理した。
一般は、センター試験にかかってくる。
センターと私立校が終わるまで
実技はお休みしようという事になった。
会話をしているうちに
今までの人生を振り返る話になった。
そして
「もし保育士さんになったら
子どもたちに何を教えたい?」
「思いやり」
即座に答えた。
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決める 5

「またピアノを教えてください!」
高2の夏休みからレッスンを再開した。
部活は、来年の夏まで続く
運動部のマネージャー。
希望大学は、幼児教育。
保育士は、小さい頃からRちゃんの夢だった。
中学の時の職場体験学習でも
保育園へ行き
「小さい子はかわいい!」と
嬉しそうだった。
受験科目に、ピアノと歌がある。
例年の要項を調べると任意の曲で
レベルは、ブルグミュラー25練習曲ぐらい
と考えて良さそうだが
歌は選択曲からだった。
ピアノのレベル的には問題ない。
しかし、抜粋でしかやらなかった
ブルグミュラーを練習曲代わりに
最初から弾き、エチュードはカット。
その分、コンコーネを伴奏しながら
歌うことにした。
3年生になって受験曲を決め
器楽専攻とは違うので
ゆとりを持ってレッスンしていた。
レッスンの合間に
「何で保育士になりたいの?」
「保育士だったら、短大でも資格取れるし
一足早く現場で経験積めるよ」
「保育士は、やり甲斐はあるけど
収入に見合わない大変な仕事」
などなど
意地の悪い質問にも揺るがず
目的のために大学を目指して
努力するRちゃんを
全力でサポートしようと
毎回心に誓った。
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決める 4

Rちゃんが中学生になると
益々ピアノに意欲が出た。
合唱伴奏は、すべてひとりで引き受けて
学校でリーダーシップも
発揮するようになった。
勉強や部活にも努力をし
忙しく過ごしていても
休まずレッスンに通ってくる。
中学生になる生徒さんには
定期テスト前はレッスンを休みにし
ピアノの優先順位を下げるように
工夫したり、言い聞かせたりする。
受験生になった夏休みには
登山をするようなリュックを背負い
お弁当を二つ持ち
部活に行き、
ピアノのレッスンを受け、塾に行く。
 
 
その情熱と根性に頭が下がる一方
体調を崩さないか心配した。
やがて、部活を引退し
秋の合唱祭の伴奏も無事終わると
レッスンをお休みにして
高校受験に全力を向けた。
 
 
春になると新しい環境に飛び込み
そしてピアノはひとまず卒業になった。
 
元気にやってるかな?
と、時折思い出だしていたある日
Rちゃんからメールをもらった。
 
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決める 3

「先生!この曲を教えてください!」
ある日
4年生のRちゃんは、
学校の合唱伴奏を持ってきた。
音楽専科の先生に
伴奏を頼まれたそうだ。
丁寧な言葉遣いで
教えて欲しいとリクエストしてきた。
私は、楽譜を見て
「まず、弾けるかどうか
一緒に音符を読んでみよう」
と声をかけた。
今まで記憶にないくらい
真剣な眼差しで、集中している。
「伴奏は、クラスのみんなが
Rちゃんを頼りにしているよ。
止まったり、速くなったり、遅くなったり
できないって投げ出したりできないよ。
もちろん、毎日練習もしなきゃ」
「できる?」
間髪入れず、できると返事をする。
私は、内心小躍りをした。
Rちゃんのハートに火がついたのだ。
それをきっかけに
今まで停滞気味のピアノの進度に
加速がついた。
アドバイスを素直に耳を傾け
そして、楽しそうにピアノを弾く。
弾いてみたい曲がたくさん増え
自ら楽譜を見つけたりしてくる。
6年生の時に
発表会の連弾曲を相談した。
発表会では、生徒さんの弾きたい
ソロ曲をクラシックから一曲と
何でもありの連弾曲を
一曲ないし二曲弾くことになっている。
初めての参加では、
生徒さんがプリモ(第一パート)で
私がセコンドを弾くが
2回目ぐらいからは、
生徒さん同志の連弾に任せ、
合わせレッスンでは
なるべく口出ししない。
 
パートナーは、練習環境を考慮して
兄弟姉妹同志、同学年、お友だち同志
レッスン時間が前後している同志
親子、園児と中学生の年の差レッスン生もあった。
 
Rちゃんは同学年の子と
一緒に弾くことにした。
 
「アンパンマンマーチ」が弾きたいな!」
3人で相談して決めたので
私は早速弾きやすいように移調をし
連弾用にアレンジした。
 
6年生の二人を見ていると
相手を譲り合ったり
良いところを褒め合ったり
出来ないところを解決したり
そばで聴いている私は
とても満ち足りた気分だった。
 
大好きな作詞の「やなせたかし」さんの
歌が心の中に響いた。
 
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決める 2

「Rちゃんは、ピアノ辞めたいの?」
「Rは、どっちでもいいけど
おかあさんがもうやめなさいって」
「それはどうしてかな?」
「Rが練習しないからだって」
確かに5年近くレッスンしてきたが
気分にムラがあり
弾きたくないと言っては
ぷーとふくれて
弾けない、できないと言っては
ぷいっとする。
甘えん坊で、我が強いが
自己主張できることはいいなと感じてた。
でもこのまま辞めてしまうのは
惜しい気がして
「Rちゃん、先生と一緒に
お母さんにお願いしない?」
私はRちゃんのお母様に
今まで辛抱強く
レッスンに連れてきていただき
感謝していることを伝え
もう少し私に任せて欲しいと
お願いした。
多分、お家でも
「練習しなさい!」の連呼で
親子バトルもたくさんあっただろう。
親も疲れるし、時間もお金も
たくさんかけて何もならないと、
無駄だとばっさり切ってしまう。
 
Rちゃんに何かを感じたのは、
弾けると楽しいと喜び
何より私との会話のキャッチボールが
できることだった。
 
続けることにはなったが
教材を一冊にしぼり
たとえ練習できなくても
レッスンの中で練習して
花マルになるレベルにした。
そんな彼女も
4年生になったある日。
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決める 1

Rちゃんは受験生。
昨日まで、ピアノと歌を
頑張ってきた。
保育士になるのが夢で
そのために、幼児教育のある大学を
志望している。
初めての出会いは、
4歳になる前の年少さんで
緊張した面持ちで
お母さんのうしろから
私を見つめていた。
 
「いっしょにピアノで遊ばない?」
 
まだまだ「ピアノレッスン」という
自覚がない時は
楽しいことしようか?と
遊びのお誘いをして導入する。
 
仲よくなればなるほど
Rちゃんは、自分らしく振舞った。
 
楽しい時は楽しく
つまらない時は不貞腐れ
気分がのらないと、ぬいぐるみに抱きつく。
 
小学校にあがると
練習できない、弾けない、焦れて
面白くないという
悪循環に陥った。
 
そして、小2の時
「ピアノ辞めます」と言ってきた。
 
 
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忘年会

 今日は、山本美芽先生が主催されている
ライティングセミナーのお仲間と
忘年会でした。


 

新宿の見晴らしの良いテーブルで
ランチです。

本当に魅力的な先生方ばかりで
色々な情報をいただきました。

特に、リトミックに精通している先生や
非定型発達など、子どもの特性をふまえた
レッスンをされてる先生方から
お話を伺いました。


おもに幼児対象となる
リトミックは
私の身近にある「認知症」「介護」の方々を
サポートするシニアリトミックという
可能性を含んでいるので
これから視野に入れていきたいと
感じました。



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室内楽ステップ

日曜日に
室内楽のステップに参加してきました。


昨年からトリオのレッスンに通っています。
修了ステージを含む
年間10回のレッスンを受けています。


一年を通して三重奏の楽曲を
全楽章学び
10回目に修了ステージとして
ステップに参加する仕組みです。


2年目の今年は、ハイドンのトリオを
勉強しました。

楽しみで始めたトリオですが
あまりの弾けなさ過ぎに
毎回撃沈します。


ひとつひとつ丁寧に向き合い
ゆっくり片手ずつ弾く
左手を歌う
右手はぐちゃぐちゃにならないように
音符を読む


これは子どもでもおとなでも
初心者でも
同じことです。


さらにチェロの音を聴く
ピアノの音を聴く
ヴァイオリンの音を聴く

耳が大活躍です。


落ち込む事も多く
一歩進んで、二歩下がるどころか
ドツボにハマる状態ですが

さすがに講師の先生方は
うまく教えてくださいます。


学ぶには、年齢も関係なく
少しずつの成長が嬉しいステップでした。


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合唱伴奏で得たもの〜正しい努力の仕方

先週、中学校の合唱祭が終わりました。

私は都合がつかず
演奏を聴けなかったので
その夜、生徒さんの様子を
お母様にお聞きしました。

合唱は
学年毎に決められた課題曲と
クラスで選んだ自由曲の
二曲を歌います。

指揮者は各クラスに一名

伴奏者は
課題曲&自由曲の二曲を
単独で弾くクラスと

課題曲と自由曲を
それぞれ一名ずつ弾くクラス
とさまざまです。

☆ちゃんは「課題曲」を弾きます。

私は、☆ちゃんがステージに立ち
しっかりクラスに貢献しながら、
最後まで「弾ききること」を
願っていました。

お母様の感想は
「課題曲が何回も演奏される中
やはりテンポの崩れ、
間奏のあやふやな場面があり
他クラスの上手さを感じてしまいました」

しかし、お母様は
☆ちゃんをしっかり見つめています。

自分自身で伴奏を
やると決めてから
毎日練習をしてきたこと

わからないところは
自ら先生に質問し、
友だちからもアドバイスをもらい
工夫をしてきたこと

そんな☆ちゃんを褒めてあげたいと
お母様は言いました。

週が明けて
☆ちゃんがレッスンにやってきました。

「合唱はどうだったかな?」
「うん、伴奏ちょっと駄目だった」

「歌は?合唱はどうだったの?」
「賞は取れなかった」

「それは残念だったね。
でも、夏休みから伴奏を
毎日一生懸命取り組んできて
☆ちゃんはクラスのために
努力してきたんだよ。
賞は、おまけ。
みんな☆ちゃんに感謝してると思うし
最後まで頑張って良かったね」


☆ちゃんの最大限の努力の結果は
心なしかさわやかに見えました。

「やるだけやった人」にだけ
感じる清々しい気持ち。

また今日から、いつものテキスト
私のアドバイスに真剣でした。
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合唱伴奏、いよいよ本番!

中学校の合唱祭伴奏をする
1年生と2年生の生徒さんが
昨日、レッスンにやってきました。

今週末には本番なので
私にできる事は、
「悩みを聞く」事です。

学校での体育館練習の様子を
詳しく聞きました。

1年生のNちゃんは
「家で練習していたら、
間奏の部分がうまく弾けなくなっちゃった」

「それでは、一緒に原因を見つけよう!」

右手の、2つの音をいっぺんに
しかも連続して弾く部分が
もつれてしまいます。

黒鍵も混ざっているので
頑張ってしまい、
固くなっています。

「レドシラ〜」
階名で、何度も言ってみました。

歌ってみると
早口言葉みたいに早くないし
何だか弾けそうな早さです。

何度か繰り返して、コツをつかみ
2年生のSちゃんに
伴奏を聴いてもらいました。

「テンポが安定していて、
左手がしっかり聴こえます」
と感想を言ってもらいました。

交代して、
2年生のSちゃんが伴奏を弾き、
1年生のNちゃんに
聴いてもらいました。

「とても響いて聴こえます」

この伴奏は、歌と共に盛り上がり
ペダルを多用しながら
壮大なイメージを表現します。

ふたりとも、
的確に2人の「良いところ」が聴けて
とても嬉しくなりました。

2年生のSちゃんの悩みは
弾けてないような、弾けてるような?

何だか心の中がざわざわしている
落ち着かない様子です。

ゆっくりお話をして
これからピークがくるから、
イントロだけ毎日10回は弾こうと
提案しました。

ふたりとも、貴重な時間を
伴奏の練習に割いて
夏休みから頑張ってきました。

さあ!本番!
頑張ってね!



















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21番目に好きなひと

「あのね、せんせい」


レッスンにやって来ると
今日の出来事を聞かせてくれる。

「私の好きなひと、
何人いるでしょう?」

Aちゃんは、小学2年生。

「5人くらいかなぁ?」

「残念でした!29にんで〜す!」

会話をしながら
今日のワークブックをチェック。

「クラスにね、29にんいるの」

「全員なんだ?」

「そう。それでね、
今日席替えしたんだ」

「へぇ。好きなひとのおとなり?」

「うん。21番目に好きなひと」


大人からすると、
明らかに29人中21番目だと
好きではない方の部類で、
 
好きというより
嫌いというくくりをしてしまう。


「嫌い」という決めつけで
そこに置いてしまうと

小さな「好き」なところを
見つけるのに、ため息が出そうだ。


今度、レッスンで
21番目の曲に出会ったら、
21番目の好きな曲にしてあげよう。

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「おさらい会」の感想をいただきました

先日の「おさらい会」で
参加された生徒さんや
保護者の皆さまからいただいた
ご意見やご感想を
紹介いたします。

Sさま
「こんな感じの
小さなホールの発表会の方が
子どもたちのふだんの様子が
よくわかって良かったです」

Kさま
「初めは緊張していたようですが
アットホームな雰囲気の中で
弾くことができ、
とても和やかなひと時でした。
ピアノだけでなく、
お手伝いなど人前に出る機会を
作ってくださり
ありがとうございました。

連弾、レクチャーは
Eテレで見たことのあるような
公開レッスンのようで
楽しかったです!」

Nさん
「あまり緊張せずに
楽しく弾けて良かったです。
このおさらい会で
合唱祭のリハーサルができて良かったです。
少し間違えてしまったので
合唱祭のときには
完ぺきに弾けるようにしたいです!」

Mさん
「Merry Fullerene(メリーフラーレン)が
すてきでした。
すごい発表会で、上手にひけました」


嬉しいメッセージ、
ありがとうございます!







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ベレンスで「おさらい会」

10月最初の日曜日

川越市のあけぼのホールをお借りして

「おさらい会」を催しました。

 

今回は、少人数のため

ステージでの演奏ではなく

響きの良いお部屋を借り

普段のありのままのレッスンの成果を

披露することにしました。

 

 

演奏の他に、クイズコーナー、おやつ作り

ミニコンサート、抽選会と盛りだくさん。

 

グランドピアノを正面にして

丸テーブルと椅子を並べると

カフェのようになりました。

 

前半は、すべてベレンスという作曲家の作品

「旋律的小練習曲」Op.62

という連弾曲を生徒さん全員で

プリモという旋律のパートを

弾いていきます。

 

今回の目標は「響きを聴こう」

 

瑞々しいこのベレンスの曲集は

旋律が、「ドレミファソ」と5本の指で

弾けること。

左右とも同じ音を弾くので、

音符を読むのが易しいこと。

 

シンプルなメロディーに

生徒さんはピアノの音に集中して

まるで歌を歌うように演奏しています。

 

伴奏のセコンドは厚みがあり音楽的で、

メロディーを美しく歌わせる

味わい深いものばかりで

 

ピアノの初歩者にとって

音楽を奏でる感覚を引き出す魅力があります。

 

教室の中では

ふたりで「うっとり」浸れる至福の時間を


今日は

ちょっぴりトークを交えて

保護者の皆様に聴いていただきました。

 

 

 ピアノに関係するクイズコーナー

ピアノにまつわるお話をさせていただき

休憩の後は

ソロの演奏です。

 

今レッスンで取り組んでいる曲や

学校の合唱祭の伴奏

試験のための試演など

 

普段の曲に真剣な表情が

一段と大人びて見えます。

弾き終わるとにっこり笑って、

あるいは、はにかみながら

拍手をして迎える

ご家族やお友達の座ってるテーブルへ

戻っていく姿は

 

いつものホールと違い

あたたかな気持ちになって

授業参観を思い出しました。

 

緊張感が解けた後

みんなで「プリンパフェ」のおやつを作り

お茶を飲みながら

本日ゲストMerry Fullerene

(メリーフラーレン)のお二人による

「歌とピアノの四季」

ミニコンサートを楽しみました。

彼女達は、オリジナル楽曲の他に

スタンダードジャズや童謡などを

自由な表現で演奏します。

 

途中で、アレンジってなに?アドリブって?

会場リクエストに応じて

「かえるのうた」をもとにレクチャー。

そして、実際に音楽が変身する

即興演奏をしていただきました。

 

最後は、ルーレットアプリで抽選会!

 

あっという間の2時間半でした!

 

       

 

 

 

 

 

 

 

 

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ハッピーな曲作り

2年生のAちゃんは、
最近「ふし作り」の宿題を始めました。

一部形式という8小節の曲を考えます。
一緒に楽しく「書く」おしごとをします。

五線ノートに
まずト音記号を書きます。
「次はお部屋を作るよ!」
「壁はちゃんと引けるかな?」
小節線と終止線という線を書きます。
2段で、8小節のお部屋ができました。

拍子は、4分の4拍子にしました。
「お部屋の中身は、いくつだっけ?」

今度は、最初の2小節の「音当て」
ピアノでメロディーを弾きますよ。

書けたら、
下の段にも同じメロディー書いてね。

さあ、空いてるところを考えましょう。
お約束はね、
1段目は続く〜っていう感じ。
2段目は終わり〜っていう感じ。

あたまの中のピアノを弾いてみて。
「よし‼︎」って思ったら
本物のピアノを弾いてみてね。

どんな感じにしたい?
題名も付けちゃおうか?
うたも付ける?


出来上がった曲が
「ハッピー」

八分音符が難しいかったそうです。

とても良くできてるので、
一緒に歌う事にしました。
最後に歌いながら、
ピアノを弾いてみました。

ニコニコしながら弾いたら
本当に「ハッピー」な気持ちになりました。

ソルフェージュって
楽しいんですよ。

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作曲は、幾つになってもできる

第22回TIAA全日本作曲家コンクールの入賞者披露演奏会

今日は、いつもピアノ教室のイベントで

協力をしてくださる長谷川千夏さんの

入賞者コンサートへ

東京のムーブ町屋ムーブホールまで行ってきました。

 

 

 このコンクールの参加資格は、

国籍、年齢、経歴等一切問わず

入賞した暁には、賞金のほか

コンサートの開催やCD化できる権利があります。

 

コンクールの年齢制限がないためか、

若い学生の方より年齢が高い方も多くみられ

作曲という活動は、幾つになってもできる

創作活動だなとあらためて感じました。

 

 

 

優秀な作品は、奥深く

多彩な色がちりばめられていて

想像力をかきたてられます。

 

 

特に台湾の方のトリオ作品は現代曲なのですが、

人の声、街の喧騒、色々と想像できて

おもしろいと思いました。

 

 

 

 

入賞された方のスピーチで

「人生で心残りがあることは、作曲をしたくても

できなかったこと。

これから残りの時間を作曲に費やす」

 

 

「人生二毛作」は私の理想でもあるのですが

毎日雑事に追われ、疲れて、

できないと嘆くばかり。

そんな私に元気を貰った気がしました。

 

作曲の長谷川千夏さんとピアニストの深堀聖和さん。ヨガの曲に合わせたお衣裳
作曲の長谷川千夏さんとピアニストの深堀聖和さん。ヨガの曲に合わせたお衣裳
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心に響く

音楽に向き合うすがた

先日、とある中学校へ合唱祭に行きました。

 

大きなホールでたくさんのお客さまが

聞きにいらしていました。

 

 

その学校は、特別支援級があり

そのクラスの生徒さんも演奏するので

とても楽しみにしていました。

 

 

支援級のクラスは、合奏をすることになっており

観客が出払った休憩時間に

様々な楽器をセッティングして

生徒さんは忙しく準備しています。

音楽担当の先生も、ピアノの前に座り

リハーサルを始めました。

 

 

客席には、ほとんど人はおらず

外へ出なかった私は一部始終を見ていました。

 

先生のピアノで、イントロが導かれると

琴やハンドベルのメロディーが流れ

私は、興味を惹かれて

生徒さんの演奏に耳を傾けました。

 

少数精鋭という雰囲気の彼ら彼女らは

持ち場の責任者というような

真摯な面持で演奏しています。

 

どの顔も一生懸命で、

そして努力をして

この場に臨んだことが伺えます。

 

次第に引き込まれ、

心のこもった音楽が私に届きます。

 

温かい気持ちが流れ

誰もいないホールで、しかもリハーサルなのに

思わず拍手をしてしまいました。

 

 

指導の先生は存じ上げないのですが

共感できる素晴らしい先生だと感じました。

 

 

生徒さんたちは

今日という日まで、とても努力し

誠心誠意向き合ってきたのでしょう。

 

 

普通級の生徒さんは、

クラスごとの合唱ですが

クラスの顔が見えてくるようで

とどのつまり、思いをひとつにして

どれだけ練習努力し、貢献したか

 

 

そのような思いが音楽に現れる

興味深かった演奏会でした。

 

 

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生涯を通して音楽を学ぶ

今週の日曜日に、私が伴奏をしている

「日高混声合唱団」が参加する音楽祭があります。

 

私は、音楽祭の季節だけお邪魔していて

普段はお目にかかれないのですが

 

毎年とても楽しみにしているのです。

 

みなさん、お元気に参加されていてますが

中にはご病気されても

本番には一緒に舞台に立とうと

それこそ、生きる張り合いになっていたり

 

生活の中のうるおいだったり

 

人生の先輩には、

私が追い付けないほどの経験と

生きる知恵をお持ちです。

 

やはり先に生まれた方々は

「先生」であり

学ぶことがいつもあります。

 

音楽は、決して子ども時代だけに学ぶのではなく

生涯を通して学習する

「生涯学習」なんだなとあらためて思います。

 

午後の合唱伴奏を終えて家に帰ると

すぐさま、子どもたちのピアノのレッスンです。

 

今日の最後にやってきたのは、

中学生のMちゃん。

中間テストがあったので

2週間ぶりです。

 

部活は吹奏楽部で、

もうすぐアンサンブルコンテストがあるらしく

それに向けて練習をしているのだとか。

 

マイペースでレッスンしているのですが

内面が、かなりしっかりしてきたと感じています。

 

音楽のよもやま話に

よく耳を傾けてくれて

なるべく彼女の音楽への興味と

知識を入れるように

 

今日は、譜読みのワークが4巻まで終了したので

ワークを「楽典」にグレードアップしました。

 

内容的には、今まで少しずつ

積み上げてきた音楽の知識と

中学校音楽の教科書の内容に準じていますが

 

実は、受験用の問題集を使用しています。

 

このくらいの年齢だと

説明すれば理解が早く

 

「どうしてだと思う?」と、投げかけると

いろいろと答えを模索してくれるのです。

 

また、理解すると

音楽やピアノの興味がさらに増し、

 

知識が「考えること」への助けに

なってくれたらなと思っています。

 

それが、今日の合唱の人生の先輩方の

あるべき姿につながっていると

私は思っています。

 

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「荒城の月」の伴奏

レガートを意識する

伴奏のレッスンをしたり、

合唱の伴奏を弾く機会が多い秋の季節。

来月、ステップで

歌曲伴奏にチャレンジします。

 

選んだのは、

滝廉太郎作曲「荒城の月」です。

音楽の教科書にも載っているので

ご存知の方も多いでしょう。

 

 

私は日本歌曲が大好きなうえ

プロの声楽家の方のレクチャーを

受けることができるので

どんなことを聞けるか楽しみです。

 

 

普段、私たちが話している日本語。

 

その日本語の歌というのは、

外国語に比べ独特です。

 

よく言われるのは、

イタリア歌曲、ドイツ歌曲など

同じ声楽曲でも、

日本歌曲は特殊な分野だということ。

 

発語や意味、レガートなど

音楽に日本語を乗せると

難しさは倍増されるのではないかと

思っていました。

 

しかし、日本語という「ことば」を

人一倍大切にする文化に生まれて

 豊かなことばに触れるたび

感動すら覚えます。

 

 

 文字ひとつにも意味があり

ことば自体に想像力を込め

ことばに多様性を持たせ

ことばの抑揚に情感をのせ、

古くは、和歌に始まり、

謡曲として独自の進化していく中に

出会ったのが西洋音楽でした。

 

 

明治の文明開化とともに

西洋の調べに日本語を乗せていく過程は

思考錯誤の連続だったに違いありません。

その中で、「日本語」と「西洋音楽」の融合に

滝廉太郎は、美しく、物悲しく

荒涼とした静寂の中に漂うような調べを歌いました。

 

 

 

先日、多喜先生に

歌曲の伴奏を聞いていただきました。

「荒城の月」 一つの音に一発音の日本語
「荒城の月」 一つの音に一発音の日本語

まず言われたことは、「レガート」

 

日本語の宿命で、

ラップや話し言葉でない限り

ことばがひとつの音に対し、一語なので

常に次に移行する際

メロディーの輪郭を埋めていくように

レガートを意識すること。

 

これは、ピアノという楽器が

減衰していく特徴を持っているがため

ゆっくりした曲は、

レガートに気を配らなくてはなりません。

レガートが宿題です。

イタリア歌曲より「Caro mio ben」音に単語が対応
イタリア歌曲より「Caro mio ben」音に単語が対応
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特別講座の翌日に

ピアノレッスンを受けました

一日経って、

自分のピアノレッスンに行きました。

 

楽しい講座の振り返りを

ひとしきりお喋りして

 

ブラームスの間奏曲Op.107-2を

見ていただきました。

 

夏休み前に

核となる2つの音の弾き方を教わります。

響かせて、それを聞いて、次の音に落とす。

実際に何度も見て

どのくらいの重さか

私の腕の上で、弾いてもらいながら

感覚を掴み、打鍵のコツを教わりました。

 

107-3は、オクターブが連続しますが

やはりコツを教わると

疲れた感じがしません。

 

多喜先生の「エコ奏法」を

ちゃんとできてるのか疑問ですが

緊張させる時間は一瞬で、

すぐ緩めること。

これを実行すると

痛くなるとか、疲れることがないと思います。

 

     

夏休み中は時間を作り

ひたすら考えて、練習をしての

レッスンです。

 

 

クレンゲルピアノトリオOp.35-1
クレンゲルピアノトリオOp.35-1
ブラームス間奏曲Op.117-2
ブラームス間奏曲Op.117-2

拍子を感じて、

音が跳んでも

フレーズのひとまとまりを

一本の感じで

と言われた途端

昨日のチェロを思い出しました。

 

ひとまとまりにするときは、

チェロの弓をまっすぐに弾くのと同じで

思わず

「チェロと同じですね!」と言ってしまいました。

 

楽器は違っても

アプローチやイメージすることは一緒で

 

ピアノを弾くだけにならない

音に対して鈍感にならないと

あらためて思いました。

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室内楽一日特別講座

盛りだくさんの一日

夏休みの終わりは

通勤ラッシュの電車に乗って
代々木「リブロホール」まで。


「ジャスミン音の庭」の室内楽で
今日は、夏休み特別企画の二日目に
参加してきました。


まずは、講師のピアニスト
古屋絵里先生による
「ボディマッピング」です。


普段何気ない動作でも
無意識と思っていても

「脳」が感じている感覚が動きを生み
動きが感覚を呼び覚ます
脳と身体というのは
まるで呼応する双子のようです。


「腕」という概念は
鎖骨から指先までなんだそうで
「鎖骨」を意識する必要がありそうです。


少し休憩をはさんで、
通年グループレッスン生の方々の
トリオの聴講です。


午前午後に
メンデルスゾーン、フンメル、
ベートーヴェン、ブラームスの素敵な曲を


受講生の皆さん
ヴァイオリン森田弘昌先生と
チェロ篠崎由紀先生の
素晴らしい演奏と
レッスンを間近に聞く
とても贅沢な時間でした。


最後は、人生初の「チェロ体験」


 

弓の持ち方を教えていただき

リラックスした身体で
真っ直ぐ横へ弾いていきます。
弦に対しての圧のかけ方で
「ギーギー」した音が出るので
騒音にならない
ちゃんと聞ける「音」が出る
圧力のバランスを
誘導していただき一回リハーサル。
 
開放弦で弾けるトリオなので
楽譜は見ません。
と、いうか見る余裕がありません。
 
 
そして、ピアノとヴァイオリンと
合わせて演奏します。
 
「真っ直ぐ」
「弓と弦のところを集中して見る」
ダウンのまま、音から音へ移行するさまは
「レガート」を意識せざるを得ません。
つい、素人は一音一音
弓を動かしたくなるので
ピアノを弾く時の「レガート」という感覚が
本当にレガートか
あらためて考えてしまいます。
篠崎先生の教え方がとても上手く
たとえ初めてのチェロでも
最低限の聴ける「音」のイメージと
身体の使い方から
「音」を奏でるという
音楽の基本を体験した気がします。
楽譜から、容易で無意識に出せるピアノは
決して無造作に繰り出す音になってはならない
「イメージ」が大切だという
楽しい講座でした。
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「教本選び」教本セミナーから考える


夏休みにネット配信で受けた

セミナーについてまとめました。

 

教本セミナー「ライブ配信」

 

「教本セミナー」を受けて 1

 

「教本セミナー」を受けて 2

 


教本ジプシー

数多くある美容室から

自分ぴったりなヘアサロンを選ぶことは

なかなかたいへんです。

 

 

「どうかな?」と

キャンペーンや、宣伝チラシを見て

いざ、カットしてもらっても

「思ったとおりにならない」

「期待したのにがっかり」

「なんだか、私には合っていたかった」

と、残念な気持ちで、次を探す。

 

そんな美容室巡りを

繰り返していたこともありました。

 

 

 

教本も

バイエルから始まり

アメリカ系、ヨーロッパ系を試し

 

ひとつのメソッドが

全員に当てはまることはなく

 

でも、教本を使った

その先の出口を見据えて

(私の場合、ひとりでピアノに

取り組める自立、楽譜の理解と

好きなピースに手が届く、ピアノの楽しみ)

 

 

結局は、ひとりひとりに合わせる努力と

教本をかみ砕く理解を持って

方針があれば

どんな教本でも「使いよう」なのかと

思うようになり

 

いつしか、教本選びも

「大変な作業」から

「なんでも選べる楽しみ」に

変わっていきました。

 

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「教本セミナー」を受けて 2

夏休みにネット配信で受けた

セミナーについてまとめました。

 

教本セミナー「ライブ配信」

 

「教本セミナー」を受けて 1

 

「教本選び」教本セミナーから考える

 

 

 


アメリカ全盛教本

チェルニー、バイエルのドイツ系に始まり

フランスのメトードローズ、

ハンガリーの作曲家

バルトークのミクロコスモス、

そして、ロシア、スオミピアノスクールなどの

ヨーロッパの流れの教本と

 

もうひとつの潮流は

アメリカで続々登場した教本だった。

第2次世界大戦時の旧ソ亡命組の

功績によるところが大きいそうだ。

 

トンプソンにはじまり(戦前)

バーナム、ペースメソッド、ギロック、

グローバーアルフレッド、バスティン、

ピアノアドベンチャーなど。

 

     

アメリカ教本は、

日本でも続々翻訳され、

80年代に入ると

日本の教育者の教本の花盛りとなった。

 

うたとピアノの教本、ピアノランド、

ぴあのどりーむ、Miyoshiピアノ・メソード、

ピアノひけるよジュニア、ゴーゴーピアノ、

みみをすます、ロシア奏法によるピアノ教本

ぷち・わかーる     などなど。

 

 

グループレッスンの導入は、

アメリカのペースメソッドを

ベースにしていたり

スオミの導入があったり

 

やはり、グループレッスンというのは

教育的観点からよく練られて

教材を吟味し、

よいところを取り入れていたりする。

 

 

個人レッスンでの教本を選ぶ

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「教本セミナー」を受けて 1

夏休みにネット配信で受けた

セミナーについてまとめました。

 

教本セミナー「ライブ配信」

 

「教本セミナー」を受けて 2

 

「教本選び」教本セミナーから考える


ピアノ教本の歴史

バイエルという教本は昭和のド定番だが

19世紀の半ばにドイツで生まれた。

 

その後、米国へ渡り

アメリカを経由して日本にも輸入された。

 

欧州では、フランス、ハンガリー、ロシアなど

独自のメソッドが確立し

米国では、トンプソン、バーナム、ペースメソッドなど

新しい教本がぞくぞく提唱されていく。

 

 

しかし、日本は文明開化のころのバイエルが

戦前戦後変わらずあり続け

昭和の高度成長時代に

やっとさまざまな教本が出現する。

 

 

ピアノがごく一部の人々の

教養や趣味だったころを経て

普遍性を持った時

教本は必然的に開発されてきた。

国の経済成長や国力と一致しているのが

見てとれる。

 

「教本が変わるのに50年かかっている」

と先生がおっしゃっていたのが

印象的だった。

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「教本セミナー」ライブ配信

夏休みにネット配信で受けた

セミナーについてまとめました。

 

「教本セミナー」を受けて 1

 

「教本セミナー」を受けて 2

 

「教本選び」教本セミナーから考える


今どきのセミナー

ピアノの先生は、勉強熱心だ。

楽器店の講師だと、

自前で研修が用意されており

忙しいなかでも、

有意義でタイムリーな講座に

ほぼ無料で参加し、勉強できる。

 

 

ピティナも、

生徒さんだけのシステムだけでなく

指導者用の様々なプログラムが

目白押しだ。

 

指導に関しての研究も一律ではなく

アプローチもたくさんあって

 

 

選択肢が多いので、

経験がないと大いに悩み

若い先生方や指導を始めたばかりだと

迷うばかりで途方に暮れる。

 

 

そこで、勉強するために

せっせとセミナーへ通うのだ。

 

しかし、交通費、セミナー代を考えると

貴重な時間や休みを

使ってまでのことかな?

 

本当は、

ひとりの生徒さんのために

一生懸命、楽譜を探し、

本を読み、調べ、考えたほうが

有意義なのかもと考えてしまう。

 

 

魅力的なセミナーは、

とてもためになることが多く

すぐに取り入れ、

実行したいと思うので


そういった良いものを集め

より高い

「レッスンのクオリティー」を追及し

目の前のひとりのために

励むのが筋だと思っている。

 

 

先日、教本のガイドブックを発売された

ご著者の「山本美芽」先生が

フェイスブックを通じて、

ライブ配信のセミナーを

されるということだったので

さっそく申込みをした。

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弾き合いセミナー『ワン・ピアノ・デュエット』

弾いてみて分かること

今日は、山本美芽先生主催の「ひきあいセミナー」シリーズ

「ワン・ピアノ・デュエット」という連弾の教本を使った
セミナーへ行ってきました。

連弾は楽しいです。

必ず、いっしょに弾こうとか
仕上げに伴奏をつけたり、
遊んだりする時間を作ります。


ちゃんと「意図するもの」を仕込みつつ、
楽しく」演奏するのを心掛けています。


普段のレッスンでは、
私と仲良くいっしょに弾くのが定番ですが
 
発表会やイベントなどでは
お友だちやファミリーで
演奏する機会を作ります。
 
悩みに悩む
選曲で気をつけていることは
現時点でのピアノレベルより
かなり簡単で、容易に弾ける曲を選ぶこと。
 
連弾で、「合わせる」というのは
それほどたいへんな作業なのです。


耳をつかう、音を聞くというのを
意識的にレッスンしてきたか
 
連弾を体験すると
何が身に付いて、何が足りないのか
生徒さん本人にも、私にも
たくさんわかることがあるのです。
 
 
生徒さん同士で弾く、同じレベル同士
兄弟姉妹で、簡単と少し難しいレベル
生徒先生のレベル曲
講師演奏にできるような曲


古内奈津子先生をはじめ、
なさんのワンポイントアドバイスが
的を得ていて勉強になります。


この教材を片っ端から
手分けして弾いてみる、聞いてみる
時間を目一杯使った
充実したセミナーでした。
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考えるレッスン

うまくなるコツ

先日、プライベートレッスンがありました。

いつものように
チェルニー100番、
バッハインヴェンション、
これらはレッスンの定番で
やり直しピアノです。
レッスンを受け始めて
子どもの頃
何を考えて弾いていたのか
先生からどんなアドバイスを
頂いたのか?
思い出せないので、
辛うじて楽譜の走り書きに
目をやります。
でも、書き込みは少なく
次々と、淡々と曲を進んでいったのでしょう。
今は、やり直しが楽しく
何より「考えて」ピアノを弾いています。
「考える」ことは基本です。
長い間、ひとりで取り組んできたので
どうしたら弾けるだろうと
考えるクセがついています。
 
 
チェルニー100番の簡単な練習曲でも
間違えないで弾けたらおしまい
ではなく
美しく、音楽的に
 
感覚を研ぎ澄ますと
見えてくる世界があって
「あ〜自分と向き合っている」
「対話をしている」と
思えてくるのです。
 
 
忙しく過ごして、気がついたら
自分のことは二の次で
 
無限にあると錯覚していた時間には
限りがあることに愕然とし
 
残りの時間を
弾きたかった曲に費やす方が
いいのかもしれない。
 
でも、丁寧に曲をみていたら
これで充実している自分があります。
 
インヴェンションは、
喜んで弾いていた覚えがあるので
習った順に持っていってるのですが
 
「やりたいことは、わかるんだけど…」
と、言われ気がつきました。
 
単によどみなく
単に弾くことに囚われ
まんべんなく聞くことを
忘れていました。
 
右手だけをツボ弾き(拍の頭だけを弾く)
                        ↑
             私が名付けました。
さらに、右手を左右で分担して弾きます。
左手も同様にして弾き
拍だけを歌いながら弾いたり
両手にする時も
歌いながら、拍頭だけ両手、など
いろいろなアプローチを試します。
 
 
そうすると、自然に音がまんべんなく聞こえてきます。
 
 
こうやって自分を通して
問題点を探し、練習方法を考え
レッスンを受けることは
自分はもとより
生徒さんに還元できると思っています。
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音符と音符のあいだ

仲間になれないピアノ

昨日は、室内楽のトリオレッスンでした。

モーツァルト作曲
ディヴェルティメント 第二楽章
4月に続き2回目です。


前回の課題を心に刻みました。

「一緒に動く」

どんな曲でも、
たとえチェルニー100番でも
アドバイスをいただくことは
同じことを指していると
毎回、思います。


じゃあ、何度言われたらわかるんだ⁈


私が鈍いというのもありますが


「ピアノは特殊な楽器」と
言われたことを思い出しました。

ひとりで弾き、
ひとりで練習しているうちに

「音をイメージして出す」意識が
希薄になるのです。


弾けた気がする勘違いを
無くすために
今日から、自分の中では
「ピアノを弾く」ではなく
「ピアノを鳴らす、響かせる」と
言い直します。
二つ目は、
「音の方向性」とか
「音のゆくえ」など
いつも指摘されます。
 
 
次へいく、次へ動く、次へ飛ぶ
次へ下がる
 
二音間での動きが最短距離をいくと
実は動きが停滞するという現実。
 
 
つい、ピアノを弾く時は
現時点の音を出す→できた→次
 
時間が流れているのに
いちいち結果を確認するがごとく
思考がポーズ(一時停止)してる
ように思うのです。
 
 
音符と音符のあいだの余白は
次へのエネルギーを貯め
先へ流れるための
余白を感じるように
 
あいだが重要と認識しました。
 
 
弦楽器との溝は、埋まらず
ますます遠ざかります。
 
次回は、仲間に混ぜて貰えるのが
目標です!
 
 
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教本お助け本「ピアノ教本ガイドブック」山本美芽著

教本の嵐の中で

昨日、届いた本を読みました。

こちら     ⬇︎

楽譜を買いに行く時

たくさん、たくさんの中から
ぴったりな教本を選ぶことは
先生の仕事のひとつです。


しかし、楽譜屋さんへ行くたび

あれこれ手に取り
中味を確認して
生徒さんを思い出して


時間も手間もかかる仕事です。


わたくしごとですが、
頻繁に楽譜を見に行くのが難しく
ここ数年は、電話注文で
在庫がなければ、入荷を待って
一気に買い込んでくるのです。


この本は、私のような
中味を確認しないと安心できないとか
教本に迷った時に比べたい
教本の方向性を知りたい
また、すぐ近くに楽譜売り場がないなど


ガイドとして、選択肢として
また教本の歴史や流れを知る
すばらしいワークだと思いました。


「なにを教えるのか?」
「なにが足りないのか?」
「なにを目指すのか?」


目的あっての教本ですが

美しい音楽へ向かうには、
優しく暖かな道しるべが必要です。

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自分のためのピアノレッスン

「ブラームスは音楽的偏差値が高いのよ…」

昨日は、月に一度のレッスンでした。

室内楽がご縁で
やり直しピアノを
お願いしています。

やり直しというのはおこがましく
本気で、チェルニー100番と
インベンションを見ていただいてます。
毎回、発見があり
私にとっては貴重な時間です。


先月、「そろそろ曲を持ってきて」

モーツァルトのトリオばかりで
しばらく曲を弾いていませんでした。


バッハが好きですが、
「シューマンか、ブラームスはどう?」

すかさず、ブラームスの間奏曲を

選びました。
難しいですが、熟年にぴったりなのです。
 
若い頃は、
なかなか感じることができなかった
音楽の深みと味わい。
 
 
一度通すだけでくたくたになります。
 
「ヨタヨタしてるのか、
曲の解釈